舞台「abbey」のDVDがまわりまわって何とか僕の手元にきました。これから見るのですが、出来ることならあらゆる人に見せたいと思っていた舞台です。演出の和田さんは舞台上で嘘をつくことをひどく嫌いました。それは僕も大嫌いなこと。演技というものは、物語を成立させる以上つかなければならない嘘があるけれど、その最低限の嘘だけは守って、他は絶対に「生きて」いなければならない。というかそういう手法が大好きなんです僕は。ただそれを実行するのは当然難しくて、天才でもない伊藤一人ではなし得ないことであり、和田さんあってようやく近づけたことなのだと思う。青山円形劇場で360°からお客さんが見ている空間はいつも新鮮だったはず。僕がいままでやってきた俳優業のなかでどこよりも生ものだった。粟根まことさんなんて今会っても熱いマネージャーのように思えるのです。