久々に更新だす。生きてます。なにかと僕もまわりも転換期みたいで、色んなものが動いていたり、普通に呑んでたり、普通に稲刈りしてたりしてたら時が過ぎてしまいました。うん。普通じゃないこと混ざってるのは知ってる。そう、稲刈りに行ってきたのです。共同で田んぼをもっているらしいイラストレーターの知人をたより、埼玉の某所に小旅行。かねがね山手線を出たいと訴えております伊藤にとって絶好のチャンスと思い、話があがったときには即座に挙手。同時に「お願いしゃす!刈らせてください。刈りたいのです。」と。どうせ坊主にするから、と、バリカンで友達の髪をもて遊ぶ中学生のように叫んどきました。共同で田んぼを持っているのは皆さんサラリーマンが本業の方々。実際その地方で長く農業を営んでいる方のご指導のもと、老若男女30人ほどの皆様が刈る、刈る。そんで縛るの。5本?(数え方不明)切ったらひとつにまとめて束にする。そんでもってその束を干すの。棒にかけて。
こんな体験はそうそうできるもんじゃないですよね。すっかり都会に染まってしまった僕を、
木綿のハンカーチーフ的な僕を、ちゃんと浄化してくれます。それに、空が高い。(余談ですが、一緒に行ったポーランド人のSさんに「空が高い」という表現がわからない、と聞かれてみんな説明できませんでした。)いつかこんな風に静かな時間を過ごせる日々がきたらいいなと、思いました。やっぱりこれくらいゆったりと流れる時間が好き。仕事は一生懸命やる。ほんでもって休憩はさんで、おいしいメシでも食べて、また仕事する。年取ったらこんな感じでいたいなぁ。
芸能界に居て良かったと思えるのはこうして多業種の方に会えるチャンスがあること。芸術の人はみんな面白い人たちだから、全く違う業種の人と繋がっていたりするのです。農家の方とお話できたのは貴重でした。農家は今、かなり苦しい状況下にあるそうです。その方曰く、日本の自給率は40%。輸出で工業的なモノを出したいがために、農作物の輸入がすこぶる多く、国内の農家は押し出されるような形で苦しめられている一面があるそうです。それに加えて温暖化。やはり肌で感じている部分が多いようです。顕著なのは採れる農作物が変わってきたこと。埼玉でみかんがとれるようになったそうで、稲はもうとれなくなるのではないかとおっしゃっていました。つまり、東北が中心の稲作も、北海道が中心に移行していくのかもしれないと。第一次産業に関する知識が豊富なほうではないですが、これ程までに農家が苦しいんだ、という状況を少しでも聞けてよかったです。
土や稲に触れることは、つまり地球に触れるということ。僕たち俳優・音楽業は人に触れても、地球に直接触れない。ここでふと、夏に行った
apbank fes'08がリンクしてきました。
apbankは地球に優しいことをしている人や企業に投資する非営利組織です。日本から消えていく農業を、そのまま見過ごすことしかできないのでしょうか。農家の方々は、もう農業だけでは食えない、と、兼業農家へ移行し、その次の代には無理に継がせることもないだろうと言います。食えないからだ、と。こうして農家は消えていくのでしょうか。
いまの伊藤の人間の大きさではたいしたことはできません。しかし、これを知って、考えることはできました。アクションはキッカケがないと始まらないもの。この文章が、みんなの何かを揺さぶるキッカケになれば嬉しいかなといったところで今日はお開きとしますか。東京は雨続きです。稲刈りメンバーの方に分けていただいたイチゴの苗を育てることから僕は始めようかなと思うのです。