朝鮮日報 2012/02/19 07:39
「50大言語思想家」として再びスポットライト…中世以降のアジアの人物では唯一「ハングルの数学的一貫性とデザインは、欧州中心の体系を揺るがせた」
世界の言語学者が称賛「世宗の業績と思想は魅惑的、言語発達史で非常に重要な役割」
世宗とハングル関連の書籍も相次いで発刊日本の研究者による『ハングルの誕生 音から文字を創る』がアジア・太平洋賞大賞を受賞米国の書籍でも「世界最高の文字体系」

▲雲甫・金基昶(キム・ギチャン)画伯が描いた「世宗大王」
世界の言語学界が「言語思想家としての世宗大王」に注目し始めた。ドラマやK-POPから始まった韓流ブームが拡大を続ける中、韓国文化の独創性の根幹であるハングルに対する関心も高まっている。
「(世宗大王は)知的で才能のある実践的な王で、文化、科学、技術的な発展を奨励した。最も優れた業績は、韓国のアルファベットであるハングル創製だった。ハングルは、世界の文字の表記体系の中でも驚異的といえる。皆が認める優雅さと数学的な一貫性を備えた表記法、絶妙な文字デザイン、(中略)それまで言語学界が守り続けていた欧州中心的な表記体系の前提を覆し、言語研究に貢献した」
分野別に「50大主要思想家」シリーズを出版してきた英国の世界的な人文社会科学専門出版社「ルートリッジ」は昨年7月、『言語と言語学の50大主要思想家』(原題:『Fifty Key Thinkers on Language and Linguistics』)を出版し、「世宗大王」を収録した。この本では、古代から現代まで、プラトンやアリストテレスからビトゲンシュタイン、ソシュール、チョムスキーなど、名だたる言語思想家を紹介している。時期別に見ると、紀元前の人物4人を筆頭に、中世4人、14−15世紀2人、17−18世紀7人、19世紀14人、20世紀21人で、大部分が欧米人だ。非欧米圏の人物としては、紀元前4−5世紀の古代インドのサンスクリット文法家パーニニと、8世紀にアラビア語の文法書を執筆したペルシャのシーバワイヒ、そして世宗大王の3人だけが掲載された。
執筆は北米言語学史学会長を務めたボストン・カレッジのマーガレット・トーマス教授が担当した。トーマス教授は「(同じ中国の漢字圏にあった)日本が漢字を応用して48文字からなる独自の音節文字体系を開発したにもかかわらず、その後も依然として自国に合わない中国のモデルに縛られていたのに対し、世宗は別の道を選んだ。ハングルは中国語、日本語の表記法よりも言語心理学的な現実をより豊富に表している」と評価した。
全炳根(チョン・ビョングン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版