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2009年04月15日

『ガッテン!ショウチノスケ』17--最終回--



・三原事務所

書類を整理している庄一の所へ第三秘書の所沢が入ってくる

 所沢 「坂本さん、これを丸菱の人が・・」

紫の風呂敷につつまれた箱、中を見る庄一
『出馬祝い』と書かれた菓子箱
無造作に包み紙を破る庄一
中に最中が並んでいる

 庄一 「おい!所沢!これほしいか?」
 所沢 「いえ、私は甘い物は弱いんです・・」
 庄一 「そうか、それは残念だな!」

庄一、最中を一つとって食べる

 庄一 「甘いな・・・・」
 所沢 「でしょう!今お茶いれますよ!」

庄一、小声で・・・・・・・

 庄一 「まだまだだな・・・・・・」

最中の一段目を取る庄一
二段目には現金の束




・三原事務所・数日後

庄一、パソコンを動かし、株式情報を見ている
山合建設1380円
電話をする庄一

 庄一 「先生!1380まで来ましたが?」
 三原 「そうか、天井は1500までになっている、1450でサセ!丸菱の田所に電話して何時頃になるか調べさせろ!」
 庄一 「はい!」
 
丸菱に電話する庄一

 庄一 「田所さんを!・・・三原事務所だ!」

田所と話をする庄一

 庄一 「そうですか、じゃあ後十日ですね、解りました先生に伝えます。それから、最中どうもありがとうございました!甘い物には目がなくてねハハハハハハ」




・銀座クラブ『パルテノン』

庄一と三原・斎藤・川合達が飲んでいる
三原がホステス達に自慢している

 三原 「坂本君は来年は先生だ!長野知事として、そして将来は中央で日本の将来のために頑張ってもらわんと!ハハハハ」




・飯処『おかめ』

手紙を読んでいる親父
飯を食べ終ったところの龍之助
洗い物をしている宏美
親父、酒を持ってきて無言で龍之助に勧める
カウンターに置かれた庄一の手紙
手紙を中央に、酒を酌み交わす親父と龍之助

 親父 「・・・・・庄一も変わったな・・・・・・」

親父に酒を注ぐ龍之助




・三原事務所

酒の席から一人事務所に戻って来る庄一、いい調子である
三原の席にドカッと座り、すわりごこちを楽しんでいる




・警視庁特捜部

長椅子に寝そべっている刑事 若い刑事が走って入って来る

 刑事B「長さん!ウラ取れました!」

ノソッと起き上がる部長刑事

 刑事A「そうか・・それで?」

興奮して話をする若い刑事

 刑事B「ええ、やっぱり阿部、三原の両代議士がウラで動いていました。金の出所は、三友銀行、そして株操作はやっぱり丸菱です!例の払い下げを三友不動産、そして山合建設それを丸菱が先に買い占めして、仕手戦!完璧にインサイダーです!」
 刑事A「そうか・・じゃ、全員アゲられそうだな?」
 刑事B「ええ!もうすぐ丸菱の田所を事情徴収でこっちに引っ張ってきますから!」
 
ドアが開き2人の刑事に連れられた田所が入って来る

 刑事A「奴か?」
 刑事B「はい!」

ブルブル震えている田所

 刑事A「あの調子じゃ朝までに全部ウタっちまうな」
 刑事B「そうですね・・それともう1人三原の秘書で坂本って言うのがいるんですが」
 刑事A「秘書?」
 刑事B「ええ、この坂本が以前丸菱のあの田所の下にいまして、今、三原の秘書やってるんですよ、こいつが中心かと・・・」
 刑事A「そうか、まあ間違えねえな! そんで逮捕状は?」
 刑事B「今、キャップが」
 刑事A「よし、じゃあ朝イチで全員同時に連れてこい!」
 刑事B「はい!」




・龍之助のアパート

布団に入って本を読んでいる龍之助
宏美が隣の布団に入って来る

 宏美 「ねえ何読んでるの?」
 龍之助「ああ、危険物と古物取ろうと思ってな・・・」
 宏美 「ねえ、庄ちゃんも結婚式呼ぼうね!」
 龍之助「ああ」

龍之助の布団に入って来る宏美




・三原事務所

窓から外を見ている庄一、東京の灯、国会議事堂

 庄一 「遂にここまできたか・・・・・」

庄一、ポケットからタバコを出してくわえて、金のライター
火を付けようとするが付かない、何度かやるが付かない
庄一、机の中からダンヒルのガスボンベを出してライターにガスを注入する
カラになったボンベ
庄一、ライターで火を付け煙草をふかす

 庄一 「もう、負けねえ!」

庄一、カラになったガスボンベを部屋の隅にあるゴミ箱めがけて投げる
クルクル回りながら、ゴミ箱に飛び込むガスボンベ

カラ〜ン・・・・・・・・
 
〜夜の東京〜     




---END---



2009年04月14日

『ガッテン!ショウチノスケ』16


・阿部邸を出る三原の車

庄一の運転
トランクの中には5億の現金

 庄一 「先生そのシートの下にある袋、三友からの土産です」
 三原 「そうか・・・」

三原、袋の中身を確認




・三原邸

大型金庫に5億の現金、金庫の鍵を閉める三原
紙袋の中から金を出しテーブルの上に並べる三原

 三原 「坂本君、これをな、四谷の明美に渡してくれ」

一千万の札束を渡す三原

 庄一 「え?」
 三原 「明美の奴、どうもな律子の事に気が付いた見たいでな、ワシもこの次期に女問題でボロを出すと色々マズイんでな、まあ手切れ金だよ!渡してくれ!」
 庄一 「は、はい・・・」
 三原 「それとこれはお前と飯田の分だ!」

二千万を出す三原

 庄一 「こ、こんなに!」  
 三原 「まあ明日にでも、知り合いの名義で山合、仕込んでおけよ半年もしないで、まあ倍近く上がるからよ!お前達も先々の事を考えてよ、秘書のうちに裏金ためておけよ!」
 庄一 「はい、ありがとうございます」




・明美のマンション(午前中)

庄一ベルを押す、眠そうな明美が出てくる

 庄一 「先生の使いで・・・」
 明美 「まあ上がってよ」




・応接間

テーブルの上に置かれた一千万の束

 庄一 「これを先生が・・・」

無感動の明美

 明美 「ふ〜ん一千か・・よく出したわね、サンキュー!・・・・・手切金じゃあ、上等ね!」
 庄一 「では私はこれで・・・」
 明美 「あっ、ちょっと待って!」

三百万の束を庄一に渡す明美

 明美 「これ坂本さんの分!」
 庄一 「え!」
 明美 「いいの!どうせ坂本さんが言ってくれたんでしょう?」
 庄一 「いや、私は・・・」
 明美 「いいのよ、どんな世界でも、御礼は付き物!」
 庄一 「いやあ〜」

金を受け取ろうとする庄一

 明美 「でも条件が一つ!」
 庄一 「条件?」
 明美 「そう!アッチの打ち合わせをしてくれたら!」

明美、ベッドルームを指差す




・ベッドルーム

明美と庄一のセックス

戦い?終えてタバコをくわえる庄一
明美が庄一の金のライターで火を付けてくれる

 明美 「ねえ坂本さん、・・・坂本さんも選挙に出るの?」
 庄一 「ワカラねえな、まだ金もねえし・・・」
 明美 「先生の秘書やってれば、そのうちお金たまるわよ」
 庄一 「そうかなあ〜」  




・明美のマンション前

マンションから出てくる庄一、太陽が黄色い
胸のポケットの金を確認して

 庄一 「確かに秘書ってボロイもんだ!」

腰が砕けてつまずく庄一




・兜町東京証券取引所

750円から800円で揉合ってる山合建設




・上田市町中

上田興業のトラックが赤と青の2種のゴミ箱を公園やスーパー前に運んでいる
赤のゴミ箱スチール缶専用
青いゴミ箱アルミ缶専用と書かれてある
両方のフタには永久磁石が付いている




・兜町東京証券取引所

ジワジワ値上がりしていく山合建設株
ついに1000円突破!




・銀座クラブ『キャンディー』

札ビラきって豪遊の庄一
キャーキャー騒ぐホステス達
庄一ベロベロ!

 庄一 「ハハハハハ俺はもうゴミ屋の坂本じゃねえぞ!」




・キャンディーのホステス友子のマンション

脱ぎ捨てられた友子と庄一の服
ベッドルームでの戯れ
 
一戦終って服を着る庄一
ベッドの中の友子

 友子 「帰るの?泊まってってもいいわよ!」
 庄一 「いや、明日早いから帰る」

庄一サイフの中から十数万の金を出しテーブルの上に置く

 庄一 「これで好きな物買えや!」
 友子 「わ〜ありがとう!私、坂本さんについちゃおうかな〜」
 庄一 「ああ、俺は別にいいぜ!お前さえ良ければな!」
 友子 「そうしよう!ね〜パパ〜」




・リサイクリング社

集められた青いゴミ箱のアルミ缶 
アルミカン大型プレスでプレスしている西川 
西川の作業を見ている龍之助と宮本社長

 宮本 「石田君、良いアイデアだったな!このゴミ箱は」
 龍之助「そうッスね!1トン2万で金田金属が引き取るって言ってますからね」

中佐の呼ぶ声
 中佐 「龍さん!ちょっと、出来ましたから見て下さい」




・リサイクリング社内作業所

新品同様の木製家具の回りを取り巻く年寄り立ち

 龍之助「すげえ〜な!どうしたんだ?これ」
 中佐 「仁さんの仕事でさあ!」
 龍之助「仁さんどうしたのこれ!?」
 仁  「いやあ〜ちょいと知り合いの所で引越しがあってね、このタンスいらねえっていうから貰ってきたんですよ」
 龍之助「貰ってきたって言ったってさ・・」
 仁  「いやあ、来た時はもっとウス汚れていたんですけどね、まあ元が桐だったんでね、ちょいと手を入れりゃあ新品になると思って試しにやってみたんですよ!」
 中佐 「龍さん、桐のタンスってのは今新品で買えば1本百万位するんですよ」
 龍之助「え〜1本、百万?」
 中佐 「そう、すごいでしょう?」
 龍之助「これが・・・百万?・・・・」

タンスをしげしげと見る龍之助

 龍之助「仁さん、どうやって仕上げたんだい?」
 仁  「まあ簡単に説明するとね、手間はかかるんですけどね、一度全部バラバラにして、表面をカンナとかペーパーで薄く剥ぐんですよ、そして表面をもう一度加工して組み立てるとこうなるんですよ」
 龍之助「薄く剥ぐ?」
 仁  「そう、紙みたいに薄くね」
 龍之助「ふ〜ん!スゴイな!」
 中佐 「龍さんワシ達じゃ無理ですよ!仁さんは元家具屋の職人だから出来るんですよ!」
 龍之助「へ〜」

自慢気な仁さん

 仁  「で、龍さん」
 龍之助「ん?」
 中佐 「これさ、ワシ達から龍さんにプレゼント!」
 龍之助「え!俺に?」
 中佐 「そう、龍さんにというよりは、宏美ちゃんになんだけどさそろそろ一緒になるんでしょう?」
 龍之助「・・・・え、・・まあ・・・・」
 中佐 「まあジイさん達からの、贈り物だ、受け取って下さいよ」
 龍之助「・・・・社長?・・・」
 宮本 「バ〜カ!なに照れてるんだよ!」




・三原事務所

パソコンで株の動きを見ている庄一
山合建設1250円〜1260円
机で新聞を読んでいる三原、山合建設椛蜴闔d手戦か?の記事
電話がなる

 庄一 「先生!阿部先生からです」
 三原 「はい、ありがとうございます、早速本人を地元入りさせます」

電話をきる三原

 三原 「坂本イイ話だ!」
 庄一 「はっ?」
 三原 「前々から一応頼んではいたんだがな・・・・・・・・・・来年の長野の知事選でな今の小石川知事が今期かぎりで下りる事になっているんだ、そのアトガマを自由党内で色々物色していたんだがな、なかなか決まらなくてな・・・そこにお前の出現ってなワケだ!お前は地元ウケもイイだろう、それに金集めもなかなかって事で阿部先生が気に入ってな、党内を根回ししてくれたんだよ!そんでな、まあ一応お前で公認が取れそうだって話なんだよ」
 庄一 「本当ですか?」
 三原 「そう、ほぼ決定だよ!来年は自由党公認坂本庄一で長野の知事選、戦ってもらうからな!」
 庄一 「ありがとうございます!」
 三原 「まあ、しっかり頑張ってくれたまえ!十年以内に中央入りをめざしてな!」




・リサイクリング社・日曜日・開店日

相変わらず盛況の中、売れる98号、ロッカー、中古の家具等
客と対応している龍之助
宏美が手紙を持って走って来る

 宏美 「龍ちゃん!手紙!手紙!庄ちゃんからよ〜!」

中佐達も集まってくる
                                     



・庄一の手紙

----------------------------------
龍之助!元気でやっていますか?
宏美ちゃんとはウマクいってますか?
宮本社長を初め、中佐、西川さん皆かわりはありませんか?
僕は大変元気でやっています。
三原先生の下で頑張ったかいがあって来年の長野の知事選に自由党の公認で出馬する事になりました近々上田に帰りますので、その時は宜しく

庄一
----------------------------------

 宏美 「やったね!庄ちゃん!」
 中佐 「お〜い!庄ちゃんが帰ってくるぞ!」



・・・続く・・・

2009年04月13日

『ガッテン!ショウチノスケ』15



・六本木ロアビル前

迎車のタクシーに乗り込む庄一

 明美 「ちょっと待って坂本さん!」

明美が走ってきてタクシーに乗り込む

 明美 「私も、今日はもうおしまい!坂本さん送ってね!運転手さん四ツ谷三丁目!」




・明美のマンション前

タクシーを降りる明美

 明美 「ねえ、坂本さん、先生に渡す物があるからちょっと寄ってってくれない?」




・明美の部屋

応接間のソファーに座ってる庄一
明美が酒のセットをもってくる

 明美 「どうぞ、お飲みになるでしょう?」
 庄一 「えっ、・・まあ・・・」

明美、水割りを作って庄一に勧める

 庄一 「あのう・・先生に渡す物って?」
 明美 「あ、あれ!いいの、別に・・・」
 庄一 「いいのって・・・あのう・・・」
 明美 「それより・・・坂本さん・・・」
 庄一 「はあ・・・」
 明美 「ねえ〜・・」

妙にイロッポク迫る明美に庄一ドギマギ・・・

 庄一 「な、何でしょう?」
 明美 「あのさ〜パパの事なんだけど・・・」
 庄一 「はあ、先生が何か・・・?」
 明美 「ねえ!ほかにもいるでしょう!?私みたいのが?成城とかさ」
 庄一 「・・・いやあ、私はよく知りませんが・・・」
 明美 「いいのよ!トボケなくたって!」
 庄一 「いや、本当に知らないんです・・」
 明美 「まったく坂本さんは口が固いんだから!男はね!こっちが固けりゃいいの!」
 庄一 「そんなあ〜」
 明美 「いいじゃない坂本さん!どうせパパ他にも女がいるんでしょ!私もそろそろパパとも、潮時かな?って思っているの、結婚もしたいしね、だから他に女がいるんだったらウ〜ンとお金貰おうって思ってるの!ねえ、坂本さんお願いよお〜」
 庄一 「お願いって言ったってさあ〜」

色気ブリブリで迫る明美




・明美のベット

明美と庄一のセックス




・朝        

庄一目覚める
ベットでタバコを吸う、明美が起きる

 明美 「う〜ん・・何時?」
 庄一 「六時半・・・・」
 明美 「六時半?・・・私まだ寝足りない・・・」

寝ぼけの明美、庄一に足を絡ませて来る

 明美 「坂本さんってウマイのね!私惚れちゃおうかな?」
 庄一 「え?」
 明美 「嘘!嘘よ、先生と別れてあなたと付き合ったら大変!」

明美、庄一の胸に顔をうずめる

 明美 「ああ、いい匂い!」
 庄一 「え?匂い?」
 明美 「そう、この坂本さんの香り・・これダンヒル30でしょう?」
 庄一 「・・・・・・・・・・・」
 明美 「好きなの、この香り!ゾクッてきちゃう」
 庄一 「良い匂いかい?」
 明美 「ええ、とっても!・・・・そう知的な男の香り・・・」




・明美のマンション前

庄一マンションから出てきてタクシーを拾う




・龍之助のアパート

ジョギング姿の龍之助がアパートから出てくる
窓から顔を出す宏美

 宏美 「いってらっしゃい」

龍之助が走り出すと『おかめ』の戸が開き、親父が出てくる

 龍之助「親父さん!オハヨウッス!」

走り去る龍之助、見送る親父




・ゴミ回収のガッテン号




・リサイクリング社

中佐の指揮のもとラジオ体操をしている年寄り達




・三原の車の中

スケジュール調整をしている庄一、忙しく働いている




・飯処『おかめ』内・夜

飯を食べてる龍之助の所に親父が週刊誌を持ってくる

 親父 「おい!相棒が載ってるぞ!」

写真週刊誌に庄一の記事
新人秘書はゴミ屋出身!
政界にリサイクル旋風
ピシッとスーツで決めた庄一のアップ

宏美が本を覗く

 宏美 「あら!いやだ庄ちゃん、この眼鏡」
 龍之助「ダテだろ?ハハハハハでも元気そうだな!」
 宏美 「最近手紙が来ないって思ってたら、有名になっちゃって!なかなか、写真写りイイじゃない!」
 親父 「フン!作り笑いしおって!」




・料亭『あいちや』

打ち合わせ中の庄一
客が帰り際に包みを渡す
黙って受け取る庄一




・銀座クラブ『パルテノン』

三原と川合・斎藤達の話

 三原 「じゃあ、明後日の夜11時に本店で・・・」
 川合 「確かに・・・」

酒が入り、座が和らいでくる
川合がタバコをくわえる
庄一がオイルライターで火を付ける 

 川合 「坂本君、珍しいライターだね!今時」

煙そうな顔をする川合

 庄一 「は?はあ・・・」
 川合 「ジッポか?まあジッポも良いけどな、政治家秘書たる者、もう少し御洒落じゃなきゃいかん!いいだろう、君にはこれからも色々世話にならなきゃならんのでな、ワシのライターをプレゼントしよう!」

川合ポケットの中から金張りのダンヒルのライターを出し庄一に渡す

 庄一 「え!こんな高価な物!」
 川合 「良いって良いって!取っときなさい」
 三原 「坂本君!せっかくだから貰っとけば良いじゃないか」
 庄一 「ありがとうございます」
 川合 「まあ良いって、ワシが頭取になった時に貰った物だから、もう中古も中古じゃよ、大切に使ってくれよな」




・飯処『おかめ』

飯を食べ終えてタバコをくわえる龍之助
ライターで火を付けようとするが、火が付かない

 龍之助「お〜い!宏美ちゃんライターのオイル」

ジッポにオイルを入れ、火を付ける、一服




・三友銀行本店裏門

車を停めて、金のライターでタバコに火を付ける庄一
門が開き、数人の男がダンボール箱を持って来て、庄一の車のトランクに次々と詰め込む 
車に乗り込む庄一の所に1人の男が紙袋を持ってくる

 三友銀行員「これを、先生に・・・」

黙って受け取る庄一




・阿部代議士邸

阿部邸に車を乗り入れる庄一
すでに何台もの車が停まっている
数人のボディーガード風の男が走ってきて、庄一の車からダンボールの箱を出して家の中に運び込む




・阿部邸

阿部と三原が酒を飲みながら話をしている
庄一が入って来る

 庄一 「先生行ってまいりました」
 三原 「ご苦労」

庄一、次の間を開ける
積み上げられたダンボールの箱
ダンボールを開ける阿部、中身は現金

 三原 「よしよし・・・」

ダンボールの箱を数える三原

 三原 「20億か・・・よく出しおったな河合も」




・阿部邸内駐車場

ダンボール箱を一つずつ積んで次々と阿部邸を出てゆく車




・阿部邸内和室

阿部・三原・庄一が部屋に残る

 阿部 「ご苦労だったな坂本君」
 庄一 「いえ・・・」
 阿部 「派閥の連中はこれでよしと!買いのタイミングは、来週と指示してあるから、三原君、ワシ達は明日からでも買いを入れろな」
 三原 「はい、先生!」



・・・続く・・・

2009年04月12日

『ガッテン!ショウチノスケ』14


・最上階スイートルーム

丸菱との秘密会議

 取締役A「お願いしますよ坂本さん、今ここで三原先生にヘソを曲げられたらウチは全滅ですよ、なんとか先生に良くはからって頂けないでしょうか?」
 庄一 「う〜んまあ、考えないでもないですがね・・・・・」
 斉藤取締役「頼みますよ・・・・・そうそう、以前この田所が坂本さんに大変申し訳ない事をいたしまして申し訳ないと思っております、なんとか私の顔に免じて水に流してくだい、お願い致します」
 庄一 「別にそんな過去の事なんかは私は気にしてませんよ。ましては、私の義理の父でもあったワケですから・・・」
 斉藤取締役「ありがとうございます・・・・・・・こら!田所君何をボケッとしとるんだ!本来なら君は・・」
 庄一 「まあまあ、斉藤取締役そんなに・・・・」
 田所 「大変申し訳ありませんでした」

汗かきべそかき土下座の田所
フン!と無視の庄一

 斉藤取締役「坂本さん、ぜひ三原先生のお力をなにとぞ・・・」
 庄一 「解りました、一応前向きに善処しましょう」
 全員 「ありがとうございます」
 庄一 「では、私はこれで・・・」

部屋を去ろうとする庄一

 斉藤取締役「坂本さん!」
 庄一 「ん?」
 取締役A「これ、お荷物にならない様でしたらぜひ先生へ」

小型のアタッシュケースをさしだす取締役

 庄一 「これは?」
 斉藤取締役「いや、先日ドイツへ行った時の土産でして、ぜひ先生に使っていただければと思いまして、本来ならばお届けしなければいけないのですが、たかだかバック一つで先生の貴重なお時間を裂いてはいけないと思いまして・・・」
 庄一 「ほう!ポルシェですな」
 取締役A「ぜひ、お使いくだい・・・」

最敬礼の取締役達を後に部屋を出る庄一
ドアが閉まるとフ〜と溜め息の田所、他の取締役達に睨まれる




・三原自宅

応接間で本を読んでいる三原
お手伝いさんが庄一が戻って来たことを伝える
入れ替わりに入って来る庄一

 庄一 「先生、行ってまいりました」
 三原 「うん、そうか、それで?」
 庄一 「いや、予想通りですよ、丸菱も幹部がガン首そろえて先生になんとか、の一点張りでして・・・・・・・・・・・それからこれを先生にと、斉藤取締役が・・土産だそうです」

庄一、三原にバックを渡す

 三原 「そうか、奴も必死なんだな・・・」
 庄一 「?」

三原、状差しの中から一通の手紙を取り出し封筒を開ける
不思議そうな顔で見ている庄一
封筒の中から小さな鍵が出てくる
三原その鍵を庄一に投げて 

 三原 「坂本そのバックを開けろや!」
 庄一 「え?」

庄一アタッシュケースを開けようとするが鍵がかかっていて
開かない

 三原 「何やってるんだよ!ほら!その鍵!」
 庄一 「え?あっあ〜」

封筒からでてきた鍵でアタッシュを開ける庄一
アラッシュケースの中に詰め込まれた現金

 庄一 「先生!」
 三原 「おう!いくらある?」

慌てて金を数える庄一

 庄一 「五千万です!」
 三原 「五千か!・・・・しょうがねえな・・・丸菱も・・」
 庄一 「・・・・・」

三原しばらく考えて

 三原 「よし、坂本、この金のうちな、3千を阿部先生の所の岸田秘書に届けろ!そして事務所の金庫に千万、残りの千のうち、そうだなあ・・四谷の明美に百・・いや二百!そして成城の律子の所に百!・・・ん、そうだな!とりあえず届けろ」
 庄一 「はい、それでその残りは?どう処理しましょう?」
 三原 「まあ、お前の小遣いにでもしろ!」
 庄一 「え!先生!」
 三原 「まあいいじゃないか、政治家の秘書たる者、そんなハシタ金でバタバタするな!億を1人じめしてから考えりゃいいのよ!まあ、お前のウラミツラミのある丸菱の田所なんて『ヘ』みたいなポジションだっていうのが解りゃあいいのさ、どうだ?気持ちよかったか?」
 庄一 「・・・は・・・はい!」
 三原 「だけどよ、これだけは間違えるなよ!俺達政治家の世界はな、脅して取るっていうのは絶対ダメなんだ、いいか、ノラリクラリやって、向こうがシビレ切らしたら、こっちのモンよ!いいか!その駆け引きが、お前達秘書の仕事だ!解るか?」
 庄一 「は、はい!」
 三原 「いいな!丸菱からはよ、阿部先生含めてな軽く20億はヌクつもりだよ!」
 庄一 「20億!?」
 三原 「ば〜か20億ポッチでビビルな!表はよその10倍から20倍は軽く動くんだぞ!」
 庄一 「200億・・・・・300億・・・・」
 三原 「まあ国有地の払い下げ関連だからな・・・その1割位ワケねえのさ、それが日本の政治ってワケ!」
 庄一 「すごいですね!」
 三原 「感心している場合か!お前が取って来るんだぞ!」
 庄一 「え〜!私がですか?」
 三原 「そうだよ、まあ話がまとまるまでには、まだ月日がかかるけど頼むぞ!集金!」
 庄一 「は、はい!」




・龍之助のアパート

家財道具一式をトラックに乗せてアパートを出る龍之助と宏美




・飯処『おかめ』の隣のアパート

2DKの部屋に引越してくる龍之助と宏美




・部屋の洗面所

ペアの歯ブラシ・タオル




・三原事務所

庄一の机の上に山積にされた書類の中に龍之助の転居の挨拶状
事務員が部屋に入って来て新たに手紙の束を机の上に乱暴に置く
机から落ちる龍之助からの手紙




・銀座クラブ『パルテノン』

三原と三友銀行取締役川合・三友不動産社長北島・丸菱証券斉藤とが話をしている
離れた席で待機している庄一と飯田

 北島 「では、例の払い下げの件は最終的にはウチの不動産部っていう事で・・・」
 三原 「ああ、解った、オヤジも了解している」
 北島 「ありがとうございます」
 三原 「そんでその後の仕切りの方は?」
 北島 「ウチの請けからまず、山合建設〜木島不動産って所ですね」
 三原 「そうか・・木島か・・それと三友か?」
 斉藤 「そうですね、狙い目は木島建設ですね」
 三原 「今、いくらだ?」
 斉藤 「750円〜760円を行ったり来たりですね」
 三原 「今回の件で天井狙いはいくらだ?」
 斉藤 「そうですね、悪くて1400円!良ければ1600円ってとこでしょうか」
 三原 「お前のところでどのくらいウラ付けられるんだ?」
 斎藤 「まあ1450〜1500ぐらいまではたぶん・・・」
 三原 「よし、じゃあ1450までもっていこう!」
 斎藤 「で?いつから?」
 三原 「早い方がいい、どうせ三か月後には発表されるんだから、川合さん用意できるか?」
 斎藤 「ええ、二週間もあれば20ぐらいは」
 三原 「そうか、じゃあ揃ったら連絡してくれ!」
 斎藤 「は、解りました」

密談が終り女達を呼ぶ三原、ホステス達が集まってくる

 三原 「おい!坂本、飯田!お前達もこっちへ来い」
  
 三原 「紹介しよう!ワシの秘書で坂本君だ!みんなヨロシク頼むぞ、ワシの片腕なんでな」
 庄一 「よろしくお願いします」
 斎藤 「こちらこそ、よろしくな」
 三原 「坂本君はワシの地元、上田では有名人なんだから」
 ホステスA「あっこの人週刊誌で見たことある!え〜と、そうゴミ!ゴミ屋の人だ!」
 ホステスB「私も見た、たしかゴミ屋から実業家になった人でしょう?」
 三原 「まあまあ、そうゴミ屋ゴミ屋って言うなよ!今じゃワシの秘書なんだから」
 ホステスA「あら、ごめんなさい、でも大した出世ねゴミ・・・先生の秘書なんて!うらやましいわ!」
 三原 「まあ彼の運と実力だよ!」
 斎藤 「結構!結構!坂本君は、そう!先生の片腕として、地元の地盤固めの為にも、そう!上田市の環境問題と老人問題の対策をこれからも推進してくれたまえハハハハハハ先生!坂本君がいれば次も大丈夫ですねハハハハ年寄りも一票は一票ですからね!」
 三原 「そんなモン水物だよ!」

庄一、あまりゴミ屋ゴミ屋で面白く無い
酒が入り、座がくずれていく




・走る三原のベンツ

成城の女、律子のマンションに三原を送り届ける、庄一と飯田




・帰り道(ベンツの中)

 庄一 「飯田さん・・・・・」
 飯田 「なんだい?」
 庄一 「俺ってやっぱ、ゴミ屋ってイロ強いんですかねえ?」
 飯田 「あ〜さっきの話か・・まあ基本的にはリッパな話なんだからいいじゃないか」
 庄一 「リッパっすかねえ?」
 飯田 「ああ、だけどよ、マワリはな、お前がゴミ屋あがりって言うのを面白がっているんだけどな」
 庄一 「そうですよねえ!」
 飯田 「まあいいじゃねえか、それはそれで、お前も今じゃ三原先生の秘書なんだからよ!その名声をウマク使ってさ、中央で暴れりゃいいじゃねえかよ、秘書っていうのはよ、考え方によっちゃ代議士よりウマミがあんぞ」
 庄一 「・・・・・・・・・・・」




・六本木

車を降りる庄一

 庄一 「じゃ、俺はここで」




・六本木クラブ『ルイーズ』

店に入る庄一、数人のホステスが席に付く
水割りを飲んでいる庄一の所へママがやってくる・明美27才

 明美 「坂本さん、いらっしゃい」
 庄一 「どうも・・・・」
 
数杯の水割り、酔って来る庄一、マワリで騒ぐホステス達

 ホステスA「あ〜!この人どっかで見たことあると思ったら、ねえ〜ねえ〜ゴミ屋の実業家!」

一瞬グラスが止まる庄一

 ホステスB「あ〜そうそう上田の風雲児!」
 明美 「貴ちゃん!御客様にあまりゴミ屋ゴミ屋っていうんじゃありません!」
 ホステスA「ごめんなさい」
 庄一 「まあ、良いって、本当なんだからハハハハ」
 



・(庄一の回想)

龍之助・宏美の顔
リサイクリング社のメンバー
中佐の号令
陽子との離婚
ディスコの女 

 庄一 「明美さん、俺帰るわ〜」
 明美 「あら、坂本さん、もうお帰り?」

レジ前で、明美に三原からの金を渡す庄一

 庄一 「これ、先生から・・・・」
 明美 「今、車呼びますから」



・・・続く・・・

2009年04月11日

『ガッテン!ショウチノスケ』13



・下りあさま号

窓の外から東京の町を見ている

 庄一 「勝負時かな・・・・・・」




・上田興業社長室

宮本社長・龍之助・庄一の話

 宮本 「そうか・・・やってみるか・・・」
 庄一 「はい・・・もちろん、広い意味でリサイクリング社の事も充分考えてフォローして行くつもりですし、これを機会にもう一度自分を試してみたいんです!」
 龍之助「そうか・・・・」
 庄一 「リサイクリング社は龍之助がいれば大丈夫!もちろん側面から俺だって応援するしな!」
 宮本 「まあ、リサイクリング社は細く長くって事でいいだろう、それより坂本君、ここ一番!自分で勝負時ときめたら悔いの残らない様に一生懸命頑張ってくれ、こんな田舎かもしれんが私を含めて君を応援しているメンバーがいるんがから!」
 庄一 「はい!ありがとうございます」




・リサイクリング社

庄一の送別会
 宮本 「では、坂本君の門出を祝って乾杯!」

年寄り達の激励の言葉・・・・
別れのプレゼント・・・嬉しそうな庄一の顔
パーティーの中、龍之助だけが冷静
本当に大丈夫かな?って顔 
龍之助ポケットからコインを出して投げてみる
コイン・・・裏・・・・
コインをポケットにしまう龍之助




・上田駅ホーム

庄一を見送る仲間達
 おばあちゃんB「庄ちゃん・・これ・・」
 庄一 「ありがとう!おばあちゃん!」

おばあちゃんの手作り弁当を受け取る庄一

 庄一 「社長色々ありがとうございました」
 宮本 「坂本君、何かあったら、いつでも戻ってこいよ」
 庄一 「はい、ありがとうございます、何かない様に頑張ります!」
 宮本 「ハハハハハそうだな」

電車に乗り込む庄一・発車のベル

 庄一 「龍之助!」
 龍之助「おう!」
 庄一 「俺たちゃ!チームだ!」
 龍之助「もち!」

龍之助自分のライターを庄一に投げる。
同時に庄一が自分のライターを龍之助に投げる
交差する2つのジッポ・互いにキャッチ!
電車のドアが閉まり走り出す電車
最後までホームに残る龍之助と宏美
             



・千曲川沿い

走るガッテン号、助手席には新入社員




・東京

パリッとしたスーツ姿で三原代議士の秘書をしている庄一
議員会館から出てくる三原、迎える庄一
ギッシリ詰まったスケジュール      
携帯電話で電話をする庄一




・三原事務所内

三原代議士の元に訪れる客をさばいている庄一




・リサイクリング社

あいかわらず中佐の指揮のもと働いている年寄り達
西川がトラックにロッカーを山積みにして持ってくる

 西川 「お〜い!龍、持って来たぜ」
 龍之助「サンキュー!じゃ下ろすか?」

次々と下ろされるロッカー
 
ロッカーの鍵をばらす者
ロッカーの色を塗り替える者
次々と新品同様に変わっていくロッカー




・リサイクリング社・日曜日

98号と一緒にならんだロッカー
何処かの会社員がまとめて買っていく
客の対応をしている龍之助、宏美が走って来る

 宏美 「龍ちゃん!手紙!手紙!庄ちゃんからよ!」




・庄一からの手紙

----------------------------------
龍之助元気でやっているか?リサイクリング社はどうだ?
まあ、お前の事だから大丈夫だと思うが・・・
俺の方は毎日三原先生に付いて走り回っている。政治家って言うのがこんなに忙しい者だとは思わなかった。まあやっとなれてきたってと
こだ。一度上田に戻ろうとは思っているのだが、なかなか時間が取れずに延び延びになってしまっている。
申し訳ないがまあ元気でやってるからよ!みんなにヨロシクな!

庄一
----------------------------------

手紙のバックショット

三原の愛人宅の前で車待機の庄一

女に送られてくる三原

陳情に来た人達の相手をしている庄一

 宏美 「ねえ、どうしてるの庄ちゃん」
 龍之助「ああ元気みたいだよ!」

宏美、龍之助から手紙を受け取り読む

 宏美 「ふ〜ん、大変なんだ秘書さんも・・・」




・料亭『あいちや』

阿部先生と三原の会合(酒を飲んでいる)
控えの間で待つ、庄一と飯田
先生同志のヒソヒソ話
秘書らしくなってきた庄一




・ホテルニューオオタニロビー

庄一がロビーに表れる
待ち受ける丸菱証券の取締役達 
田所を含む取締役達、庄一にペコペコ
頭を下げている田所を無視する庄一
田所、エレベーターのスイッチをコマネズミの如く押しに走る




・エレベーター内

最上階に向かうエレベーター
堂々の庄一、汗をフキフキの田所、沈黙の取締役達


・・・続く・・・

2009年04月10日

『ガッテン!ショウチノスケ』12



・その後の茶飲み話

98号を定番商品に、ギア付き自転車2万5千円のクオーター号や改良型98号等の相談
新部品の仕入れ方法〜各社が原価で部品を廻す等の話




・飯処『おかめ』  

外に親父・宏美・龍之助・庄一の98号が停っている

 宏美 「かんぱい!」
 庄一 「でも、忙しくなるなあ〜」
 龍之助「まあなんとかなるべ!」
 庄一 「あんまりイイ事づくめで怖いぜ!」
 龍之助「ハハハハまあ、お前は悪い女に引っ掛からなければ大丈夫!」




・リサイクリング社内

中佐が叱咤激励 

 中佐 「目標!月産2千台!今こそシルバーパワーの見せどころだ!」
 年寄り達「お〜」

目標2千台のタレ幕




・上田興業社長室

宮本社長、写真週刊誌を見ている
リサイクリング社の記事
------------------------------
上田市の風雲児!
シルバー人口の救済者 
ゴミ屋から新実業家へ華麗なる転身
再生産業の先駆者
------------------------------
龍之助・庄一を中心に気勢を上げている写真
中佐、パワーオブシルバーの旗を振っている




・走るガッテン号

龍之助が写真週刊誌を見ている

 庄一 「なあ、どう?俺いい男に写ってる?」
 龍之助「お〜なかなかな、でも俺の方がいいな!」
 庄一 「うそつけ!」

信号で停るガッテン号
親子連れが98号に乗っている

 龍之助「おい見ろよ!98号だ!」




・衆議院議員 三原謙一郎宅

書類に目を通している三原
秘書の飯田が入って来る

 飯田 「先生例の書類が揃いました」
 三原 「ゴクロウ!」

書類に目を通す三原
坂本庄一身上書と写真週刊誌 

 三原 「血統はまずまずだな」
 飯田 「はい今の前の丸菱では、なかなかの評判でしたが・・・退職理由は例の太陽と丸菱のM&Aの件で田所氏のツメ腹をきらされたのが直接の原因のようで・・・」
 三原 「丸菱か・・まああそこは、オヤジの阿部関連だから、なんとでもなるしな」
 飯田 「本人、一番のウラミツラミもその点だと・・・・」
 三原 「そうか、なら、その線で押すか?」

写真週刊誌を見直す三原




・上田興業社長室

宮本社長と龍之助・庄一の話

 庄一 「え〜代議士が?」
 宮本 「ああ、地元の人間でな、県議会を六期やってな、昨年中央入りした三原謙一郎って言うのがいるんだがな、まあウチも後援会の一つとして協力はしていたんだがな、今回先生じきじきに坂本君を秘書にって言うんだ」
 庄一 「なんで俺なんか?」
 宮本 「まあ本音は今回のリサイクリングの件でお前はチョットした町の人気者だろ?そんで環境問題、老人問題と言う本当は政治の中で考えなくっちゃいけない問題を、お前達民間人が手を出してあたってるだろ、そりゃあ先生だって目を付けるさ、地元の票が一番だもの」
 庄一 「なあ〜んだ人気取りかあ〜」
 宮本 「まあ、政治家なんてそんなもんだよ!」
 庄一 「で、どうしたいって?」
 宮本 「ウチに話がきたのは秘書からでさ、実はウチの先生が坂本様を秘書として迎えたいとの事、つきましては先生と一度あって食事でもって言ってたのさ」
 庄一 「社長?どうしよう?」
 宮本 「まあ、お前自身の問題だからなあ〜・・・」
 龍之助「庄一、会ってみればいいじゃんか、それからどうすっか社長ときめろよ!」
 庄一 「う〜ん」
 宮本 「そうだな、それがいい、会ってみてお前の目と耳で確かめてからでも遅くはないんだから」
 庄一 「はあ〜あんまりにも場違いな・・・急な話なんで、ちょっと一晩考えさせて下さい」

部屋を出ていく庄一
残された龍之助と宮本

 龍之助「ところで社長その先生って言うのはどんな人なんですか?」
 宮本 「ん〜まあ、表はよ地元中心の考えを打ち出しているけどな、裏は裏っていうのもあるしな、まあ冬期オリンピックを長野に強引に持ってきた奴だからなあ〜力はあるさ阿部派の1年生議員の中じゃピカイチだな」
 龍之助「なるほど、そんでここで地元固めって訳か、まあ庄一にとってもそんなにお悪い話じゃねえな・・」
 宮本 「いいか悪いかで言えばそりゃあゴミ屋と代議士の秘書じゃ比べもんにならねえだろ〜?太刀打ちできねえよ!」
 龍之助「そんなもんスかあ〜!」

龍之助ライターを見る〜イップク〜




・飯処『おかめ』

酒を飲んでいる庄一
宏美が話しかけるが、なま返事
龍之助が入って来る

 龍之助「よお!庄一!」
 庄一 「ああ・・・」
 龍之助「まだ悩んでいるのか?」
 庄一 「ああ・・・考えれば考えるほどな」
 龍之助「で?結論は会ってからってな!」
 庄一 「そうだよな・・・!」

龍之助と庄一グラスをカチンと鳴らす




・上り『あさま号』

流れる風景を見ている庄一
都心に近付くにつれ風景が変わる




・東京

町の雑踏を懐かしんで歩く庄一




・料亭『あいちや』

三原代議士を待つ庄一
三原と秘書の飯田が入って来る

 三原 「やあやあ、坂本君遅れてすまん!」
 庄一 「始めまして坂本です」
 三原 「まあカタイ事は抜きにして!飯田君すぐに食事だ!飯でも食いながら気楽にいこう!」

豪華な会席料理の数々 
酒を酌み交わす三原と庄一

 三原 「ところでな、坂本君、宮本社長には話をしといたんだが、聞いてもらえたかな?」
 庄一 「はい・・一応・・」
 三原 「そうか、まあ今日は、ザックバランな話をしようと思ってな」
 庄一 「はい、ありがとうございます」
 三原 「結論から言おう!坂本君!是非ワシの秘書として働いてもらえんじゃろうか」
 庄一 「はあ・・・・」
 三原 「まあ給料その他の面は後にしてだな、なぜ君が欲しいかというとだな、まあ今回の君のリサイクリング社の功績!これも確かにある!が!ワシが欲しいのは、その君のアイデア!そしてその行動力!これなんだよ!本当はワシ達地元出身の仮にも議員、政治家が先頭きってやらなきゃいけない事を君達がいとも簡単にやってのけてしまった!この行動力には、本当に頭がさがる!君達の会社で沢山のお年寄り達が救われたのだ、本当にありがとう!地元を代表して御礼を言おう!このリサイクリング社をもっともっと大きくして欲しいし、上田市だけでなく長野県いや、日本中のシルバー人口の為にもシルバー事業の先駆者として頑張って欲しいと思う!そこでだ、これからも、リサイクルング社をより大きくするには坂本君!何が足りないとおもうかね?」
 庄一 「・・・・はあ・・・?」
 三原 「政治力だよ!政治力!いいかね、坂本君、今、上田市の一部でやっているだけなら今のままで充分!それなりに地元の理解と応援でいいだろう・・・・でもな商売だけで売った・買った・儲かった、ただそれだけならいい、だがなより今日、日本経済が抱えている問題!環境汚染・シルバー人口・などをふまえた事業として考えたら、どうだろう?個人商店のレベルじゃなくて、地球規模の環境問題等までも考えた事業として考えたら・・・足りないのは政治力じゃないのかね?ワシはな、そこを君に!坂本君にやってもらいたいんじゃよ!ワシの大切な地元上田市発展の為に、君のそのアイデアと行動力をもっと最前線で生かしてもらいたいんじゃよ!ワシも地元中心の政治的配慮もこれからどんどんやって行きたいその片腕になって欲しいんじゃ!」
 庄一 「・・・・・・・・・はあ・・・お話はよく解りました。先生、前向きに考えさせてもらいます・・・」
 三原 「そうか!そうしてくれ・・・・宮本社長にもよく相談してな、じゃあ、ワシは次があるからあとは飯田くんとヨロシクな!いい返事待ってるよ・・・・・」

部屋を出て行く三原
残された庄一と飯田

 飯田 「坂本さん、先生も地元の発展を考えての話ですのでヨロシクお願いしますよ」
 庄一 「はい・・・」
 飯田 「それと、失礼とは思いましたが、私の方で坂本さんに関して少々調べさせて頂きまして・・・・」
 庄一 「調べる?」
 飯田 「ええ、一応、政治家の秘書ともなりますと、それなりの背景が・・・・・・」
 庄一 「何か問題でも?」
 飯田 「いいえ!ございませんでした」
 庄一 「そうですか・・・・」
 飯田 「それより坂本さん!まあ個人的レベル、そう坂本さんと私との2人だけの話のレベルなんですが、イイ話があるんですよ」
 庄一 「イイ話?」
 飯田 「そう・・・坂本さんが以前にお勤めになっていた丸菱証券の話なんですよ」
 庄一 「丸菱?」
 飯田 「そう丸菱証券・・・坂本さん、余りイイ言い方では無いですが丸菱に関してあまり良い感情はお持ちではないですよねえ?」
 庄一 「・・・・・・・・・・」
 飯田 「いいんですよ、それはそれで・・まあサラリーマンの派閥とでも言いましょうか・・・・・」
 庄一 「丸菱がどうなんですか?」
 飯田 「まあまあ、その坂本さんの丸菱でのゴタゴタ、あれはもう過去としてね、実は三原先生の親分とでも言いましょうか、阿部先生がね、丸菱の色々面倒をみているんですよ!その丸菱関係の阿部派の窓口が今年から三原先生がおやりになる事になりましてまあ普通ですと私が担当になるのですが、三原先生が坂本さんが秘書を引き受けて下さったら、上田の環境問題と、中央では丸菱証券の担当をしてもらえとおっしゃっているんですよ!」
 庄一 「丸菱担当」
 飯田 「そう、坂本君もあのまんまじゃ悔しかろうって・・・どうです?出世から外されたいちサラリーマンが今度は政治家の秘書として元の会社をハンドリングするっていうのは・・・・・・・・・・田所とか言いましたよね、あの専務?まあ専務とは言ってもね、私たち政治関係者から言わせれば、たかだかですよ」
 庄一 「・・・・・・・・・・」
 飯田 「どうですか?先程の先生のお話にもあった個人商店のレベルじゃなくて、また、たかだか証券会社クラスのレベルじゃなくて日本!そう世界レベルであなたの力を試してみませんか?」
 庄一 「・・・・・出来ますかね・・・僕に・・・・」
 飯田 「出来ますよ坂本さん!あなたは今のレベルで終わる人じゃ無い、もっと大きな目で広くこの日本社会を見る人なのです・・・・・あなたは、選ばれた人なのです!」
 庄一 「そうか・・・・・」
 
(庄一の回想)
左遷の辞令
田所の海外出張
妻との離婚・・・・・・・・
 
 飯田 「坂本さん」

庄一、我に帰る

 庄一 「は、はあ?」
 飯田 「まあここだけの話ですが丸菱は先生に頭が上がらないんですよ、例のM&Aも大した事件にならなかったでしょう?田所専務もお咎め無しっていう事で・・・・あの海外視察ってありましたよねえ?あれ三原先生も同行していたって・・・・・・・・・解りますよね?誰が揉消したのか?」
 庄一 「・・・・・・・・・」
 飯田 「そう・・・私たちなんですよ・・・・解りますよね?どうです、今度は田所を逆に使ってみては・・・ね?」
 庄一 「・・・・・・・・・・」

庄一の目が光る


・・・続く・・・

2009年04月09日

『ガッテン!ショウチノスケ』11



・走るガッテン号と他の清掃車

募集チラシを張りまくる仲間達




・リサイクル社

自転車をバラしてる年寄り軍団
西川がやってくる

 西川 「お〜い龍之助!これ使えるぞ〜」
 龍之助「何ですか?」
 西川 「机とソファーとロッカー!」

西川、中古の家具をトラック一杯に積んでくる

 龍之助「スゲー!」
 西川 「小島科学のボロビル壊して新しくするんだってよ!だから貰ってきたんだ!」  

倉庫内に次々と運び込まれる事務機
なんとなく会社風になって来る倉庫




・倉庫内事務所での会議

 庄一 「じゃパート代は、4人1組にしてバラシに1人、サビ落としに1人、塗装に1人、組み立てに1人の1グループで1台仕上げて4千円!これでどうだ!」
 中佐 「いいと思います」
 龍之助「それでいくらで売り出そうか?」
 庄一 「まあ元はタダだけど、製作費がかかるからなあ?」

ソロバンをはじく中佐

 中佐 「こんなもんで、どうでしょう?」
 庄一 「1万2千円か・・」
 龍之助「よしチョット高いから思い切って9千8百円でどうだ?通称キューパー号!」
 庄一 「いいねえ〜キューパー号!そんでいこう!」




・リサイクリング社面接会場

中佐の陣頭指揮の元、面接している年寄り達、大盛況

 庄一 「お〜いるいる!まるで年寄りの運動会みたいだなあ〜」




・倉庫内事務所

面接のメンバー表を組んでいる中佐

 中佐 「よし、これでローテーション組んでOK!と」
 龍之助「大丈夫そうですか?部長?」
 中佐 「はい!まかせて下さい!社長!」




・走るガッテン号

ゴミ回収のガッテン号




・走るトラック

自転車を満載で走るトラック




・リサイクル社

働く年寄り達、勝手が解らない者に仕事を教えている中佐
バラす者・塗装している者、隅でミシンを踏むおばあちゃん
宏美が弁当を沢山持ってくる

 宏美 「みなさ〜ん、お弁当ですよ!」

おばあちゃん達カラフルなツナギを作っている
倉庫の外壁を塗っているおじいちゃん

 中佐 「さすが元ペンキ屋だなあ〜留さん!」
 留吉 「あたぼうよ!」




・倉庫内

仕上がった自転車が並んでいる
中佐、進行表を片手にチェック
おばあちゃん達がツナギを持ってくる

 おばあちゃんA「みなさん!出来ましたよ!」

赤・黄色・ブルー等のハデなツナギ 
揃いの帽子、ツナギの背中にリサイクリングの文字
胸には98のマーク




・倉庫の外

元ペンキ屋の留吉が書いた『リサイクリング社』の看板を上げている

 中佐 「もうちょっと右!そうそう、その位置!」

龍之助、腕組みをして見ている
本社の窓からその光景を見ている宮本社長
電話をかける宮本




・リサイクリング社事務所

 龍之助「さ〜て開店まであと2週間だ!」

チラシを持って来る年寄り

 中佐 「開店のチラシはこんなんでどうでしょう!」

 _________________
|開店!
|リサイクリング
|*月*日
|午前10時オープン!
|中古再生自転車 9800円均一
|なお当店の営業は、
|毎週日曜日10時〜19時のみです。
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 

 龍之助「OKいいじゃんか!」
 中佐 「お〜い清さん!OKや!じゃ、刷ってくれ!」

ガリ版の輪転機を回す、清じいさん
 
宮本社長が入って来る

 龍之助「社長!」
 宮本 「どうだ進んでいるか?」
 龍之助「はい、おかげさまで、何とか間に合いそうです」

宮本社長、働く年寄り達を見て、満足そう

 宮本 「石田君このチラシは何枚刷るんだ?」
 龍之助「え〜と、皆に頼んでゴミ置場に張ってもらうのが約千枚と知り合いに張って貰うのが5百枚ぐらいですが・・・」
 宮本 「そうか・・じゃあ、あと5千枚刷れや!」
 龍之助「5千枚ですか?」
 宮本 「そう!駅前の斉藤新聞で古新聞の回収と引き換えに、ここのチラシを折り込んでくれるっていうからさ!」
 龍之助「本当ですか?」
 宮本 「ああ、だから5千枚づつ、10日間!」
 龍之助「ありがとうございます」
 中佐 「お〜い追加!追加!死ぬまで回せ!」
 清  「もうそんなに長くはねえぞ〜俺達」




・リサイクリング開店日・朝7時

宮本社長・龍之助・庄一・宏美・中佐・年寄り軍団・そして同僚達が集まっての開店祝
きれいにデコレーションされた倉庫、数々の花束
並んだ自転車


龍之助の挨拶
 龍之助「皆様のおかげで、やっと開店にこぎつけました。ありがとうございます。今日から又、新たな気持ちで頑張りますので、皆さんよろしくお願いいたします」
〜拍手〜
庄一の挨拶・宮本社長のカンパイ!


中佐の挨拶
  中佐 「気が付けばアッという間の2か月だった、これも皆の力が1つになったからだと思う!これからもワシ達年寄りのシルバーパワーを見せていこうじゃないか!それと龍ちゃん、いや社長そして坂本さん、本当にありがとうございます。このリサイクルの仕事をさせていただきまして、本当に嬉しいです。ワシ達年寄りは、気が付けばいつの間にか誰も相手にしてもらえず、いつの間にか、あの公園に集まるのが日課になっていました。廃棄処分になっていた自転車、そうそれが、ワシ達だったんだ、そんな自転車の中にも、まだ俺は走れるぞ!っと言ってる自転車も、数多くあった。それにもう一度命を入れたのが、あの並んでいる98号じゃ!あの自転車をリサイクルしたのはワシ達じゃが・・・・・なあ、みんな!龍ちゃんと庄ちゃんは自転車を通してワシ達をリサイクルしてくれたんじゃないだろうか!誰も見むきもしないワシ達だって、まだ働けるんじゃい!・・・そう・・・・働かしてくれたのが・・・・・・・・・・・・」

涙ぐむ中佐・・・つられて年寄り達

 中佐 「この数年こんなに楽しい日々はなかった、お願いです社長!体が動く限り働かしてください!・・・・・リサイクルのリサイクルの本当の意味、そしてありがたみは絶対にまけません・・・から・・・・・・・・・・・・・・」

〜大拍手〜
涙、涙の・・・・・・・




・リサイクリング社開店!

戸を開けると長蛇の列

 龍之助「いらっしゃいませ!」

なんと最初の客は宏美の親父!

 宏美 「おとうさん!」

親父1万円を出して

 親父 「釣りはいらねえ!ご祝儀じゃい!」

次々と売れていく98号、 夕方には売り切れ

 _________________
|本日の販売はすべて終了いたしました
|又、来週のご来店をお待ちしております
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 




・リサイクリング社・夜

身内の開店祝い、祝完売のタレ幕

 全員 「乾杯!」




・上田興業社長室

宮本に呼ばれた龍之助と庄一
社長室に入ると社長の客が5名いる

 宮本 「坂本君。石田君まあ座りなさい」

客の前の席に座る2人

 宮本 「彼たちがリサイクリング社の責任者の坂本君と石田君です」
 龍之助「よろしく・・・・」
 宮本 「まあ、そうかたくならないで、実はな、この人達は、上田市、長野市、松本市でな大きな自転車屋をやっている人たちでな」
 庄一 「げっ同業者か?」
 高橋 「どうも初めまして上田の高橋サイクルショップの高橋です」
 小林 「松本の小林サイクルです」

次々と名刺を出す自転車屋の社長達

 龍之助「で、どのような・・なにか問題でも?」
 宮本 「いや、あまりにもな、98号が売れるのでな、今日集まってもらった社長達にな、一応ウチの新事業で、こういうのを売ってるって事を話したんだよ。ウチががんばって社長達の所のな、新車が売れなくなったりしたら、よくないんじゃないかと思って仁義だけ通しておこうと思ったんだよ、そうしたら、俺の心配なんか全然無しでな、逆に社長さん達98号を仕入れたいって言うんだ」
 庄一 「仕入れたい?」
 高橋 「はい、ぜひ98号をウチでもあつかわせて下さい。ぜひウチの店でも売らせてほしいんです。どうですか?値段が折り合えばぜひ!それに私達の全チェーン店で98号の修理も、完全にアフターケアしますので・・・」
 龍之助「そうですか」
 宮本 「どうだね?石田君」
 龍之助「どうする?庄一?」
 庄一 「どうするって言ったって、小売店さんと旨くやるのは鉄則だからさ・・・・・」
 高橋 「では、基本的にはOKと言う事で、私達の希望額はこんなもんなんですが・・・」

高橋が出した見積り書

下代8千円 上代9千8百円
仕入れ台数5社合計 一カ月最低保証千台

 庄一 「ゲッ!千台!売り上げで8百万!」
 高橋 「まあ私達としては、少し仕入台数が足りないんですが、そちら様の生産台数がおいつけばチェーン店もありますので、月5千台位は仕入れたいと思っていますが・・・」
 龍之助「解りました、私達もがんばりたいと思いますのでこれを機会に末永く・・・」
 高橋 「ありがとうございます」
 宮本 「じゃ、手打ちってことで」


・・・続く・・・

2009年04月08日

『ガッテン!ショウチノスケ』10



・上田興業事務所

事務員からパソコンをかりる庄一
器用にパソコンを打つ庄一

 龍之助「お前こんな才能あったのか?」
 庄一 「バーカ伊達にサラリーマン何年もやってねえよ!パソコンなんか今じゃ小学生だって打つよ!」
 龍之助「ふ〜ん」
 庄一 「まあ、こういうのは、新事業としてキッチリ事業計画書っていうのを作って社長に提出すんの!」
 龍之助「新事業?」
 庄一 「そう新事業!社長に話とおして、ヤッパ、助けてもらわなくっちゃ!その為の企画書!こいつを作らなくちゃ、口答じゃダメ」
 龍之助「そんなモンか?」
 庄一 「そう、経営者ってそんなモン!お前はいいから、まあ、出来上がるまでTVでも見てろや!」




・上田興業事務所・朝

 庄一 「起きろ!龍之助!」

ソファーで寝ている龍之助、庄一に起こされる

 庄一 「企画書できたぞ!」
 龍之助「なんだ、徹夜か?」
 庄一 「いいから、読んでみろよ!」

キチッと仕上がっている企画書

 龍之助「ふ〜ん お前って天才!」




・社長室

宮本社長に呼ばれた龍之助と庄一

 宮本 「新事業企画書読ませてもらったよ」
 庄一 「で・・どうでしょうか?」
 宮本 「坂本君が書いたのか?さすが、元証券会社だけのことはあるな、この会社創立以来初めて提出された企画書だよ!ハハハハハ」
 庄一 「そうッスか?ハハハ」
 宮本 「そう、でも一般企業では当前なんだろ?企画書っていうのは」
 庄一 「はい・・まあ普通は・・・」
 宮本 「そうその辺がウチとかこの業界が一番立ち遅れている所なんだ、多いに結構!こういう新風が欲しかったんだよウチにも!」
 龍之助「それで、どうでしょう?社長!」
 宮本 「良いも悪いも無いだろう?僕が協力するのが当前だろう!この話GO!だよ!」    
 龍之助「やった!」
 宮本 「それで、僕は何をすれば良いんだい?」
 庄一 「え〜その企画書にあるように、まず保管場所として東側にある空の倉庫を貸して欲しいんです、あそこを改造して、リサイクルの工場兼販売所にしたいんです」
 宮本 「そうか」

社長、金庫を開けて中から金をだす
五百万円

 宮本 「当座の資金だ!」
 龍之助「社長そんなつもりじゃ・・・」
 宮本 「バカ野郎、新事業だろ!やるなら上田興業の名にハジ無い様にやれ!シミったれた商売じゃ、所詮ゴミ屋のサイドビジネスって思われるだろ!こんだけのアイデアがあるんだから自信持っていけ!この事業は日本経済の抱えている諸問題の解決法の一つになるかも知れないんだぞ!やるならゴミ屋はゴミ屋の発想でビシってやれ!」
 龍之助・庄一「は、はい!ありがとうございます!」
 宮本 「じゃ、条件だ!午前中は、今までどうりのゴミ回収!そして午後はその新会社『リサイクリング社』の仕事!軌道に乗るまでこのシフトでいく事!それから、儲かったら必ず金は返せよ!ハハハハハハ」
 龍之助「はい!ハハハハハ」




・走るトラック

上田署に行き、放置自転車の回収の話をしに行く2人
トラック満載の自転車




・走るトラック

松本署に話を付けに行く2人
トラック満載の自転車
倉庫にたまってくるポンコツ自転車
 
長野署に向かう2人




・倉庫内・午後

自転車をバラしている龍之助と庄一

 庄一 「始めたはいいけどスゲー量だな!」
 龍之助「ああ、こんなに集まるとは思わなかったなあ〜」

西川が倉庫に入ってくる

 西川 「龍!やってるか?これ使えるぞ!」

西川、大きな木箱を台車に乗せて持ってくる

 龍之助「なんですか?それ?」
 西川 「いい物!まあ見ろや!」

木箱の中、少々サビたスパナ等の工具の山

 龍之助「どうしたんスか!これ?」
 西川 「な〜に、ほれ、山川興業ってあるだろう?あそこよ、修理工場じゃ儲からないからってさセブンイレブンにしちゃうんだとさ!だから工場の物みんないらないっていうからよ〜貰ってきたんだまだトラックの中に塗料とか、けっこうあるぜ!」
 龍之助「やり〜儲かった!」
 西川 「まあ、こんな事位しか協力できねえけどよガンバッテな!」
 龍之助「ありがとうございます」




・公園

年寄り達が集まって自転車に乗っている
通りかかった宏美、中佐に呼び止められて立ち話




・走るガッテン号・朝

ゴミを回収している2人




・倉庫内・午後

バラバラにされた自転車の各部品が並んでいる
作業中の2人

宏美が弁当を持って入ってくる

 宏美 「やってる?」
 庄一 「ヨ〜宏美ちゃん!」
 宏美 「差し入れ!」
 龍之助「サンキュー」
 宏美 「ねえ!お客さんが来ているんだけど!・・・」
 龍之助「お客さん?誰?」
 宏美 「おじいちゃん!」

中佐が入って来る

 龍之助「中佐!」
 中佐 「ほう、すごいな!この自転車は!」
 龍之助「いやあ〜まだ整理がつかなくって!」
 中佐 「2人きりでやるのは大変じゃろ?」
 龍之助「ええ・・でも人を雇う程余裕がないし・・・」
 中佐 「どうだ?ワシ達が手伝ってやろうか?」
 庄一 「中佐が?」
 中佐 「そう!ワシ達、年寄りはヒマ持て余してこまる!どうじゃ?ワシ達をパートで雇わないか?安いぞ!シルバー人は!ハハハ、頼むよ龍ちゃん、ワシ達も何かやりたいんじゃよ!みんな年寄りじゃが、職歴はすごいぞ!ペンキ屋もいれば修理工仕立て屋、経理、コック、なんでもいるぞ!ハハハハハハハハハでもみんな、元がついとるけどな!」
 庄一 「ハハハハ!僕達は大歓迎ですけどね!本当に良いんですか?」
 中佐 「OK!OK!もう話がついておる、ワシが代表で龍ちゃんに話てくるって事になってるんじゃ!」
 龍之助「中佐!ありがとうございます、ヨロシクお願いします」

中佐振り返って

 中佐 「お〜い!みんなOK!だぞ!」

倉庫の戸が開きチャリンコに乗った年寄り達が入って来る




・走るガッテン号

ゴミ回収を終えて帰ってくる2人
 龍之助「中佐達やってるかなあ?」
 庄一 「楽しみだな〜」




・倉庫内

龍之助と庄一が帰って来る
中佐の指揮の元、自転車をバラしている年寄り達

 中佐 「お帰りなさい!」
 庄一 「おっ中佐!やってる?」
 中佐 「ええ、まあ、どうにか!」

1人の年寄りがフレームを持ってやってくる

 年寄りA「部長!サビ落しはこんなもんで?」
 中佐 「ダメ!この溶接の所!ここのサビ!キチっと落さないと又サビだすから、もっと磨いて!」
 年寄りA「はい!」
 庄一 「・・・・ねえ?部長って?」
 中佐 「ん?ワシじゃよ!ホラ!」

中佐、庄一に名刺をわたす
 
株式会社リサイクリング
部長 松下寅次
 
 庄一 「ハハハハハハ松下部長!ヨロシクお願いします!」
 中佐 「ハハハハところで社長!」
 庄一 「社長?って」
 中佐 「龍ちゃん!いや石田社長ですよ!」
 庄一 「ハハハハ・・・・オマエだよ!石田社長!」
 龍之助「よせよ!ガラじゃ無い!庄一!お前が社長をやれよ!」
 庄一 「ヤダベー」
 中佐 「社長!私考えたのでありますが」
 庄一 「ん〜どうした?部長!」
 中佐 「庄ちゃん、からかわんでください」
 龍之助「まあまあ」
 中佐 「実はこの自転車の量と仕事の能率を考えても、今の人材・総勢7名では、少々手薄ではないかと・・・」
 龍之助「・・・フ〜ンそんで」
 中佐 「効率を上げる為にも、もっと多くの人材の確保が必要かと思いましてな」
 龍之助「でも、そんなに簡単に集まるかなあ〜どこでも人材不足だし、ましてや、まだまともな給料払える保証も無いし」
 中佐 「大丈夫!まかせて下さい」

中佐チラシをもって来る

 _________________
|求む!シルバーパワー
|年令60才以上男女募集
|募集人員多数
|簡単な組み立て作業
|給料完全歩合制
|ヤルキのある年寄り歓迎
|面接日 *月*日
|面接会場 上田興業内リサイクリング社
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 

 中佐 「社長!このチラシをゴミ回収の時に張っといて下さいよ」
 龍之助「なるほど、シルバーパワーね〜」
 中佐 「そう!ヒマ人なんだから年寄りはハハハハ」



・・・続く・・・

2009年04月07日

『ガッテン!ショウチノスケ』9



・千曲川沿い

龍之助と宏美が歩いている

 宏美 「どう?目の方」
 龍之助「ああもう大丈夫だと思うよ」
 宏美 「よかった!」
 龍之助「心配かけたなあ〜お前にも」
 宏美 「・・・お前・・・」小声で・・・

粗大ゴミを満載したトラックがクラクションを鳴らして
2人の前にとまる

 西川 「よお!龍之助!もう良いのか?」
 龍之助「あっ、西川さん!もう大丈夫ですよ!」
 西川 「まあ無理せんと労災あるんだからゆっくり休みなよ!」
 龍之助「そうも言ってられないですよ!体がナマっちゃいますよ!」
 西川 「そうか、じゃあ復帰はもうすぐだな!宏美ちゃんもひと安心だな!」
 宏美 「はい」
 龍之助「西川さん今日は?」
 西川 「ああ、駅前のビルの改装でさ、もうよ!ロッカーばっかの粗大ゴミ!」
 龍之助「へえ〜すごい数ッスね!」
 西川 「ああ、・・・じゃ、会社でな!」

走り去る西川のトラック
見送る龍之助と宏美

 宏美 「あれどうするの?」
 龍之助「ロッカー?あれ廃棄処分さ!」
 宏美 「捨てちゃうの!もったいない!」
 龍之助「そうだな〜これが日本経済なんだってさ!」




・龍之助の部屋・夜

 宏美 「じゃ、仕事頑張って!あんまり無理しないでね!」
 龍之助「ああ、・・いろいろありがとう!」
 宏美 「じゃ・・・」
 龍之助「宏美!」
 宏美 「うん?」
 龍之助「もう・・・帰るのか・・・」
 宏美 「えっ?」

龍之助と宏美の初めてのセックス




・上田興業 朝礼

宮本社長以下全員集まっている

 龍之助「みなさん、どうも色々心配かけました」
 山本 「よかったな、大事にいたらなくて」
 宮本 「龍之助と同じ様に誰にでも危険が伴う仕事だ!別に俺達が悪いんじゃないがプロはプロなりに自分で注意する様に!」
 全員 「はい!」




・走るガッテン号

 龍之助「いやあ〜久々だなガッテン号も!」
 庄一 「そう!乗ってやらないと寂しいって泣いちゃうぜ!女みたいにさ!」
 龍之助「そうだな!」
 庄一 「・・・・?そうだな?って・・お前まさか?」
 龍之助「えっ  何の事だよ?」
 庄一 「・・・ん・・まあお前じゃな・・・」




・町中

ガッテン号の行く先々で待ち受ける年寄り達

 年寄りA「龍ちゃんよかったね、復帰出来て!」
 年寄りB「龍ちゃんもういいのかい?」

各ゴミ置場に張られた庄一のチラシ
団地のゴミ置場に中佐の姿

 龍之助「中佐!」
 中佐 「おう!戻ってきたか?」

龍之助最敬礼で
 龍之助「はっ!石田2等兵本日をもってこの上田地区回収係に復帰致しました!」 
 中佐 「ご苦労!ハハハハハハ」     
 龍之助「中佐ご心配をかけまして・・・」
 中佐 「何言ってんだよ、大事にならずによかったよ!龍ちゃんの事故があってからこの辺一帯のゴミ、みんなキチっと出す様になったんだよ」
 龍之助「そうですか!それも中佐の陣頭指揮がきいたんですね!」
 中佐 「そんな事無いさ、ワシは当たり前の事をしただけさハハハハ」




・トラックに乗っている龍之助と庄一

 庄一 「なあ〜今日は何を取りに行くんだ?」
 龍之助「なんか警察の依頼でよ、放置自転車だってよ」
 庄一 「へ〜自転車?」




・郊外の放置自転車置場

見渡す限りの自転車の山、山、山

 龍之助「これ!全部廃棄ですか?」
 警官A「はい!お願いします!」
 
トラックの荷台に自転車を積む2人
 
庄一サボって自転車に乗って遊んでいる

 龍之助「オ〜イ庄一まじめにやれよ!」
 庄一 「OK!OK!でもよ〜龍之助!これまだ使えるぜ!」
 龍之助「解ったから早く積めよ!」
 庄一 「OK!OK!」




・トラックの中 帰り道

庄一自転車から外したベルをチリンチリンならしている

 龍之助「なあ、庄一?」
 庄一 「ん?」
 龍之助「この自転車まだ使えるのいっぱいあるよなあ?」
 庄一 「ああ、ちょっと、直せばいくらでも乗れるぜ!」
 龍之助「そうだよなあ、・・なあ使えそうなの選んでよ、中佐達にあげようか?」
 庄一 「ん!ナイス!それ良いよ!バッチグー!ジイサン達自転車欲しがっていたじゃん!やろう!やろう!」




・上田興業駐車場

荷台から使えそうな自転車を選んで降ろしている2人

 庄一 「龍!お買い物自転車がメインだぞ!」
 龍之助「OK!」

数時間後 選ばれた30台程のポンコツ自転車

 龍之助「さてと、これを組みあげて10台位できるかなあ?」
 庄一 「7〜8台ぐらいじゃねえか?」




・休日

上田興業の空き倉庫で自転車をバラしている龍之助
サビを落している宏美 
外では庄一がフレームに色を塗っているだんだん新車風になって行く自転車




・公園

中佐を初めとしていつもの年寄りのメンバーが集まっている
パネルバンがやってくる

 龍之助「中佐!」
 中佐 「どうしたんだい?龍ちゃん?」
 龍之助「プレゼント!みんなにあるよ!」

パネルバンのマワリに集まって来る年寄り達
庄一がバンの扉を開ける

 庄一 「ジャ〜ン!」

パネルバンの中からカラフルな自転車!

 中佐 「どうしたんだい!これ?」
 龍之助「中佐に世話になった御礼!」
 中佐 「御礼って言ったって、こんな高い物!」
 龍之助「高くない!高くない!元はタダ!」
 中佐 「タダ?」
 庄一 「そうタダ!だってこれみんなゴミだもの!」
 龍之助「ゴミ!」
 庄一 「そう廃棄処分になるのに、チョイト手を加えただけ!」
 中佐 「へ〜これがゴミねえ〜」
 庄一 「なかなか、器用だろ?俺達!」
 中佐 「へ〜こいつはスゴイや!」

トラックから降ろされた自転車を触って喜ぶ年寄り達




・飯処『おかめ』

酒を飲んでいる龍之助と庄一

 宏美 「中佐達どうだった?」
 龍之助「スゲー喜んでいたよ!」
 宏美 「そう、それは良かった!」
 庄一 「まあ、俺の腕がいいから?」
 龍之助「ハハハハハそうだな!」

親父がツマミをもって来る

 親父 「俺には?」




・ガッテン号・朝

公園の近くを通りかかるガッテン号
公園で自転車に乗ってる年寄り達
中佐が自転車の練習をしている
中佐、後ろを押さえてもらってフラフラ乗っているが、すぐに倒れてしまう

 中佐 「ちゃんと押えてろって言ってるだろ!」
 龍之助「な〜んだ、中佐、乗れないんだ?」
 庄一 「ハハハハハ」




・走るガッテン号

 庄一 「なあ、龍之助」
 龍之助「ん?」
 庄一 「これって、商売にならないかなあ?」
 龍之助「商売って?」
 庄一 「自転車のリサイクルだよ」
 龍之助「う〜ん、そうだなあ〜」
 庄一 「なあ〜ゴミ屋やって思うんだけどさ、すげ〜贅沢だろ、今・・その中で出てきた物、みんな本当にゴミか?要らない奴には要らないかも知れないけどさ、欲しい奴っていうのも、いるんじゃないのかなあ?そこんトコ旨く橋渡しすりゃ〜何か出来るんじゃねえか?ど〜せ元タダなんだから」
 龍之助「そうだな、中古車屋なんかもある訳だしな」
 庄一 「そう、ただ中古車屋じゃなくてさ、あの自転車みたいに生き返らすのよ!」
 龍之助「やってみるか!」
 庄一 「おう!ノッタか?」
 龍之助「ノッタ!」



・・・続く・・・

2009年04月06日

『ガッテン!ショウチノスケ』8



・夜道

ポケットに手を突っ込んで歩いている龍之助
電話ボックスに入る




・電話ボックスの中

電話をかけてる龍之助

 龍之助「・・・・あ〜俺だけど・・今から会いたいんだけど」




・飯処『おかめ』近くの道

タバコを吸ってる龍之助
宏美が走ってくる

 宏美 「どうしたの?龍ちゃん?」
 龍之助「いや・・ちょっとな・・・」

ならんで歩く2人

 龍之助「なあ、宏美!俺って、・・・クサイか?」
 宏美 「えっ!クサイ?」 




・公園

2人、歩いてきてベンチに座る

 宏美 「ふ〜ん、そうだったの」
 龍之助「ヤッパ!クサイか?」
 宏美 「何、気にしてるのよ?」
 龍之助「なあ!どうなんだ?正直に言ってくれ!」
 宏美 「え〜正直に?」
 龍之助「そう!」
 宏美 「・・・・・本当はちょっと感じる時もあったよ・・・」
 龍之助「やっぱ・・そうか・・・」
 宏美 「・・・最初はね・・でも今は何にも感じないわ・・・・・きっと慣れちゃったのね・・・」
 龍之助「・・・・そうか・・・」
 宏美 「でも、そんなの気にするのって変!」
 龍之助「そうかなあ?」
 宏美 「だってそんなの言いだしたら、私だってさ普通の学生や同い年の女の子から比べたらきっと定食クサイんじゃないかしら?」
 龍之助「定食クサイか!ハハハ!」
 宏美 「そう!そんなモンだと思うよ、だって龍ちゃんだって庄ちゃんだっていつもちゃんとお風呂入っているんでしょう?なら大丈夫よ!少なくともワ・タ・シはね!」
 龍之助「宏美!」
 宏美 「ん?」
 龍之助「お前ってイイ奴だな・・・」
 宏美 「彼女として?」

2人のキスシーン




・ガッテン号内 朝

 庄一 「・・・そうか・・俺ってクセ〜のか・・・・」
 龍之助「だってよ・・・」
 庄一 「そうか・・でもしょうがねえ〜よなあ〜俺達ゴミ屋なんだからなあ〜?龍之助?」
 龍之助「まあ、いいじゃん、あんなのポイ!してさ、俺みたいにさ、イイ女さがせば?」
 庄一 「宏美ちゃんか?」
 龍之助「ああ!」
 庄一 「あ〜この野郎!なにノロケてるんだよ!」
 龍之助「別に・・・」
 庄一 「オメ〜も最近変わってきたな〜・・さてはヤッタな!」
 龍之助「またかよ〜お前は何かにつけてソレばっかだな〜」
 庄一 「バ〜カ男と女はアレが原点!」
 龍之助「そればっか!・・・・でも変わったのは、お前のほうだよ!」
 庄一 「そんな変わったか?俺」
 龍之助「ああ最初会った時から比べたららまるで別人!別人28号」
 庄一 「そうか〜」
 龍之助「ああ、だってよ〜この話したら落ち込むんじゃないかと、心配しちゃったよ」
 庄一 「落ち込むってか?」
 龍之助「ああ、ショックで寝込むんじゃないかと思ったよ」
 庄一 「バ〜カそんなヤワじゃねえよ!プライドなんかココに入る時に千曲川に捨ててきちまったよ!ハハハハハ」
 龍之助「おう!たくましい事でハハハ」




・公園

年寄り達と軽く話をしている庄一  

 中佐 「最近めっきり足腰が弱ってなあ〜・・・」
 庄一 「そんじゃ、ジイサン、チャリンコでも乗りゃあいいじゃんか、毎日こいでりゃ月1回位はアレも出来るぜ!人間腰!腰!」
 中佐 「ハハハそうかい!んじゃ孫の自転車でも乗って見るか!」
 庄一 「そうそう、その意気、昔軍隊で鍛えてあんだから大丈夫だよ」




・団地内ゴミ置場

ゴミを回収している2人
小学生が3人焼却炉でゴミを燃やしている

 小学生A「よく燃えないなあ」
 小学生B「いいや、入るだけ入れちゃおう」

ゴミを焼却炉に突っ込み立ち去る小学生

 龍之助「しょうがねえなあ〜」

龍之助、焼却炉のフタを開けて中を見る

 龍之助「あ〜あこんなに何でもかんでも突っ込みゃいいってもんじゃね〜のになあ〜」

龍之助、火かき棒で中を掻き回す
紙のゴミの中に数本のスプレー缶
火の勢いが強くなる

バ〜ンという音と友にスプレー缶が爆発! 
缶が龍之助の左目に直撃  
左目を押さえて倒れる龍之助

 庄一 「どうした!龍之助!」

左目付近から血を流して倒れてる龍之助

 龍之助「し・・庄一!」
 庄一 「龍之助!龍之助!誰か!救急車!救急車を呼んでくれ!」

救急車の音




・長野中央病院

手術中の赤いランプ
手術室の前でウロウロしている庄一
心配そうな同僚達、そして宏美
宮本社長がやって来る

 庄一 「社長!」
 宮本 「どうだ?龍之助は?」
 庄一 「もう3時間になるんですが、まだ・・・」
 宮本 「そうか・・・」

手術中のランプが消えて、中から医師が現れる

 庄一 「先生!龍之助は!大丈夫なんですか?」
 宮本 「先生・・」
 医師 「まあ、場所が場所ですから、心配は残りますが失明の心配は無いでしょう。ただ、その後の視力障害の方は今の所何とも」
 宏美 「よかった!失明しなければ・・・」

移動ベッドに乗せられて龍之助が出てくる

 庄一 「龍之助!」
 龍之助「ん?大丈夫だ 心配すんな・・」




・病室内

入院中の龍之助、付き添っている宏美




・上田市内

ゴミを回収している流星号、ガンバッテいる庄一
庄一、今までバカにしていたチラシをゴミ置場に張って廻る

 _________________
|先日同僚の1人がスプレー缶の爆発で
|目に大怪我をしました。
|スプレー缶は必ず缶に穴を開けてから
|燃えないゴミの日に出して下さい。
|二度とこのような事故が起こらない様
|皆様のご協力の程お願いいたします 
| 上田興業 坂本庄一      
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




・団地のゴミ置場

中佐を初めとする年寄り軍団
ゴミ置場で各家から持ち出されるゴミのチェック!

 中佐 「奥さん!生ゴミの中にビンとかカンなんか、入っとらんだろうなあ〜?」

偉そうにチェックしている年寄り達




・ゴミ置場

庄一のチラシを張って廻る年寄り
ここぞとばかり、一致団結!張り切る年寄り達
町のウルサイジイサンを演じる年寄り達




・長野中央病院

龍之助、宏美に付き添われて退院
社長の車でアパートに帰る

 宮本 「完全に治るまでゆっくり休め!目は大切だからな!」
 龍之助「・・・ハイ、ありがとうございます」




・龍之助のアパート

龍之助、窓から千曲川を見ている
宏美、洗い物を終えて

 宏美 「じゃ、龍ちゃん、私お店にもどるからね」
 龍之助「ああ、ありがとう、親父によろしくな」
 宏美 「じゃ、また明日来るね!」

しばらくしてノックの音

 龍之助「ん!どうした宏美忘れ物か?」

ドアが開き、公園で顔見知りのおばあちゃんが入って来る

 龍之助「おばあちゃん!」
 おばあちゃん「龍ちゃん大丈夫かい?」
 龍之助「いや〜心配かけちゃって、もう大丈夫ですよ!まあ上がってお茶でもどうぞ!」
 
おばあちゃん、風呂敷の中からタッパーを出して

 おばあちゃん「こんなの作ったんだけどな・・・・・龍ちゃん1人者だからちゃんと食べてるかな?っておもってな」

タッパーの中にイモの煮物等!

 龍之助「いやあ〜おばあちゃん!ありがとう!」

おばあちゃんが中佐達の張り切りぶりを話している

 龍之助「へえ〜そうか、みんなに迷惑かけちゃったなあ〜」
 おばあちゃん「そんな事ないよ〜ここぞとばかり中佐なんか張り切っちゃって、夕方になるとみんなを公園に集めて反省会とミーティングまでしているんですよ!みんな張り切っていますよ」
 龍之助「へ〜中佐がねえー」

公園で年寄りを集めてミーティングをしてる中佐



・・・続く・・・

2009年04月05日

『ガッテン!ショウチノスケ』7


・走るガッテン号・朝

イネムリをしている庄一

 龍之助「オイ!起きろ庄一」

庄一、目をこすりながら起きる

 龍之助「まったく、しょうがねえな!」
 庄一 「・・・・ん?ああ、大丈夫・・・」




・飯処『おかめ』

店に入って来る2人

 宏美 「いらっしゃい!お疲れ様!久々ね2人揃っての登場は?」
 龍之助「そう!こいつ最近イレコミが激しくてな!」
 庄一 「違うよ!ちょっと忙しかっただけ!」
 宏美 「へ〜?」

飯を食ってる2人

 庄一 「なあ、龍之助、来週までちょっと金貸してくんないか?」
 龍之助「金?どうしたんだ?もうオケラか?」
 庄一 「ああ・・・ちょっとキビシクってな」
 龍之助「しょうがねえなあ!給料日には返せよ!」 
 庄一 「OK!OK!助かった!」  




・龍之助のアパートの部屋

龍之助の部屋の掃除をしている宏美
龍之助、居場所が無くてウロウロ?

 龍之助「あ〜俺ちょっと、庄一の所行って来るわ」




・庄一の部屋

電話をしている庄一(忍に)
ドアがノックされて龍之助が入って来る

 庄一 「・・・・じゃ又」

電話を切る庄一

 庄一 「どうした龍之助?宏美ちゃん来てるんじゃないのか?」
 龍之助「ああ・・・」
 庄一 「どうした?ケンカでもしたのか?」
 龍之助「イヤ・・なんかな、どうしていいのかワカンなくてよ・・・非難して来たんだ」
 庄一 「まったく、しょうがねえな!お前はよ!宏美ちゃんの気持ちも少しは考えろよ!」
 龍之助「・・・・・・・・」
 庄一 「ほら!こんなに天気がいいんだから、2人でデートでも行けばいいじゃん!それとも部屋にこもって1発ヤルか?」
 龍之助「バ〜カ!そんなんじゃねえよ!」
 庄一 「バカはお前の方!いいか!女の子が男の部屋に来るっていうのはよ〜」
 龍之助「解った解った!そんくらい俺だって解ってるよ!」
 庄一 「解ってるなら、さっさと何とかしろ!根性無し!俺の所来たってお茶なんか出さないぞ!」
 龍之助「ハハハハハ」

部屋の外で宏美の声

 宏美 「龍さ〜ん」
 庄一 「ほら、呼んでるぞ!」

自分の部屋に戻る龍之助

 庄一 「まったく・・・さ〜て!忍ちゃん、忍ちゃん!」

又、電話をかける庄一




・商店街

ウインドショッピングを楽しむ龍之助と宏美
腕を組んで歩いている
2人ならんで歩いている

 宏美 「ねえ、龍ちゃん?」
 龍之助「・・・ん?」
 宏美 「私の事どう思ってる?」
 龍之助「どうって・・・」
 宏美 「あ〜そう言って又、子供扱いしてるでしょう!」
 龍之助「別に子供扱いなんかしてないよ!」
 宏美 「じゃ、真剣に答えて!・・私の事スキ?」
 龍之助「・・・・・・」
 宏美 「あ〜そう!その程度!解ったわ!じゃいい!」

走り出す宏美

 龍之助「ちょっと!待てよ」

追いかける龍之助、宏美を捕まえて

 宏美 「何よ!どうせ私なんか、どうでもいいんでしょ!」
 龍之助「違うよ!そんな気じゃ・・・」
 宏美 「じゃ、何よ!私、龍ちゃんの事大スキって言ってるのに・・・それなのにさ・・・」
 龍之助「ちょっと待ってくれよ、そりゃ俺だって宏美ちゃんの事はスキだよ・・・・」
 宏美 「じゃ、なんで素直に言ってくれないのよ?」
 龍之助「・・・・・・・」
 宏美 「本当にスキ?・・・・愛してる?」
 龍之助「・・・ああ・・・」
 宏美 「じゃあ、キスして!」
 龍之助「ここでか?」




・飯処『おかめ』前・夕方

宏美を送って来る龍之助

 宏美 「御飯食べていく?」
 龍之助「いや・・いい・・じゃ又な」
 宏美 「ちょっと待って!お別れのキッスは?」
 龍之助「エッ?」
 宏美 「冗談よ!」

宏美、店に戻る

 宏美 「あっ、龍ちゃん!」
 龍之助「ん?」
 宏美 「私・・・龍ちゃんの昔の事、全然気にして無いからね!」
 龍之助「エッ!」     

そのまま店に入る宏美




・店の中

 親父 「5時35分!合格」
 宏美 「!?ん〜もうお父さんったら!」




・龍之助の部屋

1人で酒を飲んでいる龍之助




・上田興業・朝

ガッテン号に乗り込む龍之助と庄一
山本班長に呼ばれる

 山本 「おい、龍之助!庄一!」
 龍之助「はい!」
 山本 「龍之助 !お前は今日、俺と粗大を引き取りに行くの付き合ってくれ、そんで庄一は流星号で西川さんと、まわってくれ!」
 庄一 「ハイ!」




・トラックの中

 龍之助「班長?粗大ゴミって?」
 山本 「引越しだろ?そんでいらねえ物でんじゃねえの?」



・郊外のマンション

トラックを停める龍之助
マンション前に、まだ使えそうなソファーとか冷蔵庫がほっぽってある

 山本 「え〜と102の中本だったな」

山本班長102号のブザーを鳴らす

 山本 「すいません!上田興業です!」

中から若い女が出て来る

 女  「あ〜ゴミ屋さん?あの外に置いてあるあれ!ゴミなのよ、お願いね!」

言い終るとドアを閉める女

 山本 「!?龍之助ヤッパあれだってよ!早イトコ積んじまおうぜ!」
 
トラックに大ゴミを積む2人

 龍之助「ねえ〜班長、こんなのまだ使えますよね?」
 山本 「ああ、平気じゃないか」
 龍之助「もったいないッスね?」
 山本 「そうだな、全く贅沢になったもんだよ!」
 龍之助「このソファー俺、使おうかなあ〜」 
 山本 「ああ、いいんじゃねえか?帰りにアパート寄っていけば?」
 龍之助「やりーモウケ!モウケ!」
 山本 「あれ?お前知らないの?うちの話?」
 龍之助「えっ?ナンすか?」
 山本 「知らないんだ!ウチの会社の事務所用品あれ全部元は粗大ゴミだよ!」
 龍之助「え〜ウソ!」
 山本 「本当さ、まだウチの会社が小さい時、そう社長と俺達全部で20人足らずの時にさ、会社のロッカーとか机が買えなくてさ、みんなで粗大ゴミから使えそうな物集めて使ってたんだよ、あの社長室なんか、あれ全部ゴミの再生!」
 龍之助「へえ〜そんな風には見えなかったなあ〜」

粗大ゴミを次々と運ぶ2人
マンションの2階からアベックがゴミ袋を持って降りてくる
ジャージの上下にノーブラの女
トラックの荷台から龍之助アベックを見る

 龍之助「あっ!あいつ・・・・忍!」
 哲夫 「あんまり夜遊びばっかしてんじゃねえぞ!」
 忍  「解ってるって!」

忍と彼氏、ゴミ袋をゴミ置場に投げる。ガチャンという音と共に袋が破けて中からゴミが散る

 哲夫 「あ〜あキタネエなハハハ」
 忍  「じゃね!哲ちゃん!」

男は出かけ、忍は戻って来る

 龍之助「あの野郎!」
 山本 「どうかしたか?龍之助」
 龍之助「いえ・・なんでも・・・」

龍之助トラックの荷台から降り、破れたゴミ袋を片付ける




・クラブ・レッドパロット

仲間と踊っている忍

怒った顔をした龍之助が店に入って来て、フロアで踊っている
忍を見付け、腕を引っ張ってカウンターに連れて来る

 忍  「何すんのよ!」
 龍之助「いいから!ちょっと来いよ!」
 忍  「何よ!」
 龍之助「お前、坂本庄一って知ってるよな?」
 忍  「・・・・知ってたら、どうだってんのよ!」
 龍之助「あのなあ〜!あんま、男ナメルなよ!」 
 忍  「何よ!何の事?」      
 龍之助「坂本のことモテ遊ぶなってイッテンダヨ!」
 忍  「・・・・ハハハハ、モテ遊ぶ?私、何にもしてないわよ!あの人1回チョット付き合ってやったらさ、もう立派な彼氏顔しちゃってさ!ジョウダンじゃないわよ!反対に追い掛け回されてるのは私!イイ迷惑!何よあの人!エリートぶっちゃってさ!嫌いなんだよね!ああいうの!それにさ、あの人臭いの!」
 龍之助「臭い?」
 忍  「そう!あの人の体臭!なんか生ゴミ臭いの!なんかゴミ箱でセックスしてるみたいでさ!なにが忍ちゃ〜んよ!バカみたい!あんなのコッチから願い下げよ!あんたダチなら、あのゴミ臭いのに言っといてよ!」

忍が怒鳴っているのでマワリに忍の男友達が集まって来る
その中に忍の彼氏の顔

 哲夫 「なんだお前よ〜俺の彼女に何カラんでんだよ!」

怒ってる龍之助、カウンターの上にあった缶ビールをつかみ、握りつぶす!

 龍之助「うるせえぞ!ガキがイキガッテんじゃねえ!」

プルトップが弾け飛び、中のビールが吹き出し哲夫の顔にかかる龍之助の迫力に、その場に声もなく座りこむ哲夫
店を出ていく龍之助
あっけにとられてる、忍と友達



・・・続く・・・

2009年04月04日

『ガッテン!ショウチノスケ』6



・飯処『おかめ』前・休業の看板

ベンツが走ってきて店の前に止まる
クラクションを鳴らす龍之助
店から出てきた宏美ベンツを見てビックリ!

 宏美 「どうしたの?この車?」
 庄一 「ヘヘヘチョイトネ!」
 龍之助「行こうぜ!車は借り物だけど夜は俺達のもんさ!」
 宏美 「!」

ガラガラとおかめの戸が開いて親父さん参上

 親父 「門限は12時!」




・クラブ・レッドパロット

龍之助達の乗ってきたベンツが店の前にデ〜ンと置いてある




・クラブ内

きらびやかなライトの中、踊る龍之助・庄一・宏美
バツグンの踊りを見せる庄一
宏美もそこそこ・・・下手な龍之助
女をナンパしている庄一、ハデメの女と踊っている
   



・チークタイム

ボディコン女と濃厚なチークを踊っている庄一
ぎこちない龍之助と宏美のチーク
チークタイムが終り、庄一が龍之助と宏美の所へ来る

 庄一 「龍之助!俺、ちょいと消えるわ!あとヨロシク!」
 龍之助「ヨロシクって?お前?」
 庄一 「あれ!あれ!」

庄一カウンターに座っているボディコン女を指差して

 庄一 「ってな訳なんだよヨロシクな!帰りは、お2人さんでどうぞ!まあその方が?ヘヘヘ・・・お互いにな?」
 龍之助「お〜い!庄一!」

龍之助を無視して、女を連れて店を出て行く庄一
残された龍之助と宏美




・帰りのベンツの中

 宏美 「今日は楽しかったわ」
 龍之助「ああ・・でも俺、踊り下手だからなあ〜」
 宏美 「そんなことないって!」
 龍之助「もうチョット練習しなくちゃだめだな」
 宏美 「ハハハハ・・ねえ?龍さん仕事・・・大変?もう慣れた?」
 龍之助「ああ、でもキツイ事はキツイよな〜」
 宏美 「朝早いしね、でも私龍之助さんが仕事してる姿って好きよ」
 龍之助「仕事している時だけ・・・・?」




・飯所『おかめ』前

ベンツ到着
宏美、車から下りて運転席側にまわる

 宏美 「じゃ、また・・・」

名残惜しそうに・・店に入って行く宏美
ベンツ去る
店に入る宏美




・『おかめ』内

店の中で待ち受ける親父

 親父 「11時45分!合格!」




・走るガッテン号

 庄一 「どうだった?ヤッタか?」
 龍之助「又それかよ?ナニもねえよ!」         
 庄一 「なあ〜んだ!根性無し!」     
 龍之助「バ〜カ!根性の問題じゃねえよ!それよりお前こそフケやがって!」
 庄一 「まあワリ〜ワリ〜!俺だけオイシクッテ」
 龍之助「この野郎!お前だけオイシイってか!」
 庄一 「悪いな!これがまた、なかなかイイ女でよ、坂本さん何のお仕事?見るからにエリート!なんちゃってさ!」
 龍之助「バッカか?お前!」
 庄一 「まあ、なんちゅうかな、俺って育ちが違うじゃん!何していても出ちゃうんだなあ〜育ちがよ!」
 龍之助「・・・・アホ・・・・・」
 庄一 「イイナア〜忍ちゃん!肌が合うっていうか、なんちゅうか」




・団地のゴミ回収

団地のゴミを回収しているガッテン号
チラシを張っている龍之助




・公園

公園でいつもの年寄り達と合う
ジュースをたくさん買って年寄りにプレゼントする2人




・上田興業前

仕事が終わり龍之助と庄一が出てくる
めかしこんでいる庄一

 庄一 「じゃ、明日な!」
 龍之助「おう!何処に行くんだ?」
 庄一 「へへへへ・・忍ちゃん!」
 龍之助「またかよ!お前も好きだなあ〜」
 庄一 「・・・・愛だよ!」
 龍之助「アホ!」

見送る龍之助




・飯処『おかめ』

カウンターで1人飯を食べている龍之助
戸が開き宏美が帰って来る

 宏美 「あら、今日は1人なの?坂本さんは?」

龍之助立ち上がって踊って見せる

 宏美 「またあ〜?」
 龍之助「そう・・・忍ちゃんだってさ!」
 宏美 「ふ〜ん」             

宏美、意味ありげな目
モクモクと飯を食う龍之助 




・クラブ・レッドパロット

忍、数人の友達と踊っている
パリッと決めた庄一、バラの花束を持ってカウンターに座る
横目で、忍の踊りを見ている庄一
忍、庄一に気付いているはずなのに、無視

40分後

踊り疲れた忍、やっとカウンターにやって来る

 庄一 「ヨオ!忍ちゃん元気?」
 忍  「あら!いつ来たの?全然気が付かなかった!」
 庄一 「ん!チョット前・・・あっ、これプレゼント!」

バラの花束を渡す庄一

 忍  「サンキュー」

フロアーから忍を呼ぶ声
忍、振り返って一言二言

 忍  「ごめ〜ん!これから友達の家に行かなくちゃいけないの!だから、又今度ね!」

忍、言い終わらないうちに席を立って、店を出ていく

 庄一 「ねえ忍ちゃ〜ん 明日来てる?」

曖昧に手を振る忍
カウンターのテーブルに残されたバラの花束




・千曲川沿い 朝

ランニングしている龍之助と庄一

 龍之助「全く毎日毎日、ナニ通ってるんだよ!」
 庄一 「いいじゃんか!これも青春!ってか!」
 龍之助「アホ!先いくぜ!」

龍之助ダッシュ!




・飯処『おかめ』

店から出てくる龍之助、後から宏美が追いかけて来る

 宏美 「ね〜」
 龍之助「ん?」
 宏美 「今度アパートに遊びに行ってもイイ?」
 龍之助「エッ?」
 宏美 「ダメ?」
 龍之助「ダメじゃ無いけどさ・・・・・・」
 宏美 「じゃ、今度行っちゃおう!」

小走りに店に戻る宏美
複雑な顔の龍之助
                        
                     


・クラブ・レッドパロット

忍と庄一のツーショット
庄一ポケットから小箱を出し、忍に渡す

 庄一 「これ・・・」
 忍  「わ〜何?」

小箱の中は18Kのブレス

 忍  「え〜こんな高い物くれるの?」
 庄一 「ああ!」
 忍  「ありがとう!」
 庄一 「ねえ、忍ちゃん、今日どっか行く?」
 忍  「ん〜、お腹空いちゃった!」
 庄一 「じゃあ飯でも食いにいこう!」
 忍  「わ〜い!」




・焼き肉屋

庄一と忍、それに忍の友人3人の5人で焼き肉をバリバリ?
途中で便所に行く庄一
トイレの中でサイフの中を確認

 庄一 「足りるかなあ?」




・・・続く・・・

2009年04月03日

『ガッテン!ショウチノスケ』5

・上田興業の社員風呂

龍之助達と一緒に風呂に入っている庄一

 庄一 「あ〜あ、いい気持ちだ!」
 龍之助「どうだ?疲れたか?」
 庄一 「ああ、明日は体が痛そうだぜ!」
 西川 「ハハハ日頃体を使って無いからだよ!」
 庄一 「ところで入社試験って?」
 龍之助「あ〜あれ?あれはウソ!あとで社長に紹介するよ!」
 宮本 「合格だ!」
 龍之助「!!!社長!」

湯舟の中に社長が入っていた?

 庄一 「あの〜坂本庄一です・・・」
 宮本 「まあいいって!ウチはヤル気のある奴なら、何時でも歓迎です。ガンバッテください」
 庄一 「は、はい!」
 宮本 「そうそう、坂本君は明日から石田君とペアで廻ってもらいましょうか!石田君用の車も来た事だし!」  
 龍之助「エ〜やった!し、新車ですか!」  




・その日の夜

上田興業のトラックでコーポから上田興業のアパートに引越して来る庄一
龍之助の隣の106号室
部屋一杯の大荷物

 龍之助「スゲ〜量だな!」




・千曲川沿い・朝

デイバッグを担いでランニングしながら出社の龍之助
庄一、一緒に走っているが息切れ。遅れをとる

 龍之助「オセ〜ゾ庄一!遅刻すんぞ!」
 庄一 「龍・・ちょっと、ちょっと待ってくれよ〜」




・上田興業駐車場

新車の清掃車の前に龍之助・庄一・宮本社長そして同僚達
清掃車の鍵を宮本社長から受け取る龍之助

 宮本 「気をつけろよ!」
 龍之助「はい!ありがとうございます」

うれしそうな龍之助
龍之助デイバッグからカッテングシートをだす
GA*TENという切り文字を出して清掃車に張る

 龍之助「庄一!手伝えよ!」
 宮本 「ガッテン号か・・良い名前だな!」
 西川 「へ〜ガッテン号?ガッテンショウチノスケってか?ハハハハ」




・走るガッテン号

龍之助が運転している

 龍之助「いいね〜新車は!この匂い!最高!」

庄一タバコをくわえて自分のガスライターで火を付けようとするが火が付かない
会社からの無線が入る

 無線 「本部からガッテン号!ガッテン号!聞こえますか?」
 龍之助「はい、こちらガッテン号!」
 無線 「社長からの伝言です。グローブボックスの中に坂本さんの入社祝いが入っているそうです、どうぞ?」
 龍之助「お祝い?・・・了解!」

グローブボックスを開けると小箱が入っている
箱の中はオイルライター

 庄一 「おっ!龍之助!ライターだぜ!」  
 龍之助「そう、それが上田興業の社員証がわりなんだ!」 
 庄一 「へ〜なんで?」
 龍之助「それはな・・・・・・・・・」

オイルライターの説明をする龍之助




・千曲川沿いを走るガッテン号〜街中に

 庄一 「へ〜なるほどね・・・そこまで考えてるんだ宮本社長は・・・じゃこれは、もうお疲れさんだな」

庄一ガスライターをポケットにしまう




・ゴミ回収をしているガッテン号

龍之助と庄一ゴミ袋(カラスと呼ばれている)を回収している
庄一の持ったゴミ袋 龍之助が見て

 龍之助「庄一気をつけろ!そのカラス!」
 庄一 「ん?」

龍之助が声をかけたとたんビニールが破けて中から生ゴミがあふれだす、庄一ゴミまみれ!
生ゴミの中に割れた皿が入っていた

 庄一 「うっひゃ〜!」
 龍之助「皿か、こういうのが入っているのがヤバイんだよなあ〜庄一怪我ねえか?」

龍之助、ガッテン号の中からチラシを出してきてゴミ置場に張る

 _____________
|ゴミは当日の朝出して下さい。
|生ゴミは月・水・金。
|燃えないゴミ・分別ゴミは火・木。    
|スプレー缶等は、
|必ず缶に穴をあけてから出して下さい。
|粗大ゴミは21ー1234まで電話下さい。
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 
 庄一 「なあ〜龍之助、そんなの貼って効果あるのか?」




・公園のベンチ

ガッテン号を停め公園のベンチで『ホカ弁』を食べている龍之助と庄一。廻りに数人の年寄り達
弁当を食べながら年寄り達の自慢話を聞いている2人




・上田興業給料日

班長の山本から各自順番に手渡される給料袋

 庄一 「おい!振り込みじゃないんだ?」
 龍之助「振り込みじゃ実感ねえだろ!」

給料袋を受け取る龍之助と庄一

 龍之助「おい!行くぞ!」   

龍之助、庄一の腕をつかんで部屋を出る




・便所

個室に駆け込む龍之助と庄一
庄一、給料袋の中を見てビックリ!

 庄一 「ゲッ!40万!マジか?」  

給料明細を見直す庄一

 庄一 「・・・・マジだよ・・・」 




・飯処『おかめ』

龍之助と庄一、同僚と酒を飲んでいる

 庄一 「なあ龍之助!あんなに給料貰えるとは思って無かったぜ!」

宏美が酒を運んで来る

 宏美 「龍さん・・これ」

宏美、紙袋を龍之助に渡す
龍之助、紙袋を開ける
中から交通安全のお守り袋

 庄一 「ヒューヒュー龍之助イイナ!お前!」
 岸田 「この野郎!ヌケガケしやがって!?」
 庄一 「龍之助!たまには宏美ちゃんデートに誘えよ!」
 龍之助「えっ?だけどよ〜」
 庄一 「いいじゃんか、宏美ちゃんだってきっと待ってるぜ!」
 龍之助「・・・・ああ・・・・」
 庄一 「あっ・・お前あの事・・・気にしてるんだ・・・・?」
 龍之助「・・・・そりゃ・・・・」
 庄一 「でもよ・・それも人生ってお前の口癖だろ?・・・」
 龍之助「・・・・・・・・・・・・・・」
 庄一 「なあ宏美ちゃん!今度の日曜日さあ龍之助が2人きりでデートしたいってよ!OKだよね!」
 龍之助「オイ!・・・」




・千曲川沿い・日曜日昼

走るガッテン号
フロントガラスで揺れる交通安全のお守り
龍之助と宏美のデート




・千曲川沿い土手

ガッテン号が停っている
河原で遊ぶ龍之助と宏美  
宏美の作ってきた手弁当   

土手の上を一台のベンツが走って来て停る
車の中に宮本社長

 宮本 「ほう・・いいなあ〜若い者は・・・・」

走り去るベンツ




・ガッテン号・次の日の朝

 庄一 「なあ〜なあ〜そんでヤッタのか?」
 龍之助「何を?」
 庄一 「アレ!アレに決まってんじゃんかよ!」
 龍之助「バ〜カ!そんなんじゃねえよ!」
 庄一 「なんだ!つまんねえ!でもキスぐらいはよ?」
 龍之助「してねえ!」
 庄一 「解った解った!でもよ、昼間の千曲川じゃガキすぎないか?27にもなってよ?童貞少年じゃあるまいにさ!」
 龍之助「そうかあ〜」
 庄一 「あたりめえだよ、宏美ちゃんだってまだ20才だろ?もっとさパーっとした所、連れていかなきゃお前イモ丸出しだぞ!ヤッパ、クラブぐらい行かなきゃ!」
 龍之助「クラブ?」
 庄一 「そう!クラブ!クラブ!」




・ゴミ回収中のガッテン号

ラップを口ずさみ、踊りながらゴミを回収している庄一

 龍之助「庄一マジメにやれよ!」
 庄一 「なあ、こうやっていると俺達メンアットワークみてえだな?」
 龍之助「なんだ?そのメンなんとかって?」
 庄一 「いいって、いいってこれから俺の事チャーリーってよんで!」
 龍之助「・・・・・・バ〜カ」




・飯処『おかめ』・昼

昼飯を食べている龍之助と庄一

 庄一 「宏美ちゃ〜ん!龍之助がさ、イイ年してクラブ行った事がないって言ってるからさ〜、今度俺と3人でさ、行こうよ!付き合ってやんなきゃ可哀想じゃん!?」
 宏美 「えっ?」

プッと味噌汁を吹き出してしまう龍之助

 親父 「ん!]    

調理場の親父の包丁を持つ手が止まる 




・上田興業内風呂

風呂に入って体を洗っている龍之助と庄一
体を拭きながら

 庄一 「よし行くぞ!クラブ」

庄一、脇の下の匂をかいで

 庄一 「なあ龍之助、臭くないよな?」

龍之助、匂をかいで

 龍之助「大丈夫!大丈夫!臭くない!バッチシ」




・上田興業前

走って会社から出てくる龍之助と庄一
駐車場で車のクラクションの音
振り返る2人、宮本社長と社長のベンツ

 宮本 「オーイ!デートだって?」
 龍之助「は、はい!」
 宮本 「乗ってけや!」

宮本、ベンツの鍵を龍之助に投げ渡す

 龍之助「えっいいんスか?ありがとうございます」

ベンツに乗り込む2人、発進!



・・・続く・・・

2009年04月02日

『ガッテン!ショウチノスケ』4


・千曲川

降り続く雨、雨で増水している千曲川




・飯処『おかめ』・夜、雨は上がっている

カウンターの隅で庄一が酒を飲んでいる
空の銚子が数本転がっている
戸が開き龍之助達が店に入ってくる     

 宏美 「いらっしゃい!」
 岸田 「宏美ちゃん!ビールジャンジャン5本」

龍之助達、座敷に上がる

庄一お銚子に向かってブツブツ独り言を言っている
座敷では龍之助達のドンチャン騒ぎ

 庄一 「オヤジ酒!」
 宏美 「お客さん、飲み過ぎよ!」
 庄一 「大丈夫だって酒の1本や2本」

庄一の前に転がっている8本のお銚子

 宏美 「じゃ、これで最後ね!あとは、明日来て!」

宏美、庄一に酒を出す
ベロベロに酔っ払っている庄一
相変わらずドンチャン騒ぎの龍之助達

 庄一 「うるせーぞ!バカ!」

いきなり怒鳴る庄一、一瞬シーンとなる座敷

 西川 「なに!ウルセーッテな!」

酔った勢いで負けじと怒鳴る西川

 山本 「まあ、まあ」  

抑える山本班長     

 山本 「すいませんねえー」

庄一小声で
 庄一 「解りゃいいんだよ解りゃ・・・」
 
しばらくすると、またドンチャン騒ぎの龍之助達

 庄一 「ウルセエ!って言ってんだろ!」

庄一、いきなり店の外に飛び出し、店の看板を担いで戻って来る宏美の悲鳴

 庄一 「この野郎どいつもこいつもウルセエんだよ!」

庄一看板を座敷に向かって投げつけ様とするが酔っているので足元がおぼつかない。
フラフラとした足取りでツマズキ、看板は1メートルも飛ばないガチャン!という音と共に倒れる看板と庄一

 西川 「この野郎!」

西川、仲間の止めるのを振り切って飛び出し
庄一の胸倉をつかみ殴りかかる

 龍之助「西川さん!」

龍之助、西川をハガイジメにする

 西川 「龍!止めるな!この野郎シメてやる!」

他の連中が庄一を引きずって店の外へ放り出す 
ヒックリかえる庄一
岸田、庄一のサイフを取って

 岸田 「宏美ちゃん!このバカのオアイソ!」 

岸田、庄一のサイフの中から1万円を取ってカウンターに置く
外でうずくまっている庄一にサイフを投げ返す岸田

 岸田 「一昨日来やがれ!」
 龍之助「・・・古い!・・・」




・庄一のコーポ

フラフラしながら帰って来る庄一
部屋で電話が鳴っている
ウルサそうに電話にでる庄一、陽子からである

 陽子 「あなた!]]]]]]」

一方的にギャーギャー言う陽子、離婚の話である

 庄一 「ウルセエ!勝手にハンコ押して出しゃいいだろ!」

まだ喋ってる陽子を無視して電話を切る庄一




・庄一のコーポ前 朝

流星号がゴミの回収をしている
部屋から出てくる庄一、岸田と目が会う  
バツの悪そうな庄一、無視している龍之助  




・飯処『おかめ』・昼間

昼飯を食べている龍之助、西川や岸田より大盛の飯
戸が開いて庄一が入ってくる
ハシが止まる龍之助達

庄一バツが悪そうに・・・・・・
 庄一 「昨日はスイマセンでした・・あのう・・・看板壊しちゃったんじゃないかと思って・・・・・・」
 宏美 「大丈夫よ、蛍光灯が切れただけだから」
 庄一 「じゃあ、蛍光灯代だけでも・・・・・」
 宏美 「いいですよ!たいした額じゃないですから」
 庄一 「いや!それじゃ僕の・・気持ちが・・・」
 宏美 「そんな気にしないで下さい」

調理場の中から親父が顔をだす

 親父 「そんじゃ!400円置いてけや!」

庄一、千円札をカウンターに置いて頭を下げて出ていく
庄一を追い掛ける宏美

 宏美 「お客さん!お釣り!お釣り!」

振り返らない庄一

 宏美 「又、又来て下さいよー」 
 西川 「義理堅い奴だ・・・」




・龍之助のアパート近く・夜(数日後)

仕事帰りの龍之助
一軒の家から庄一が出てくる(まだ外回りをやっている)
トボトボ歩いている庄一

 龍之助「ヨオ!」
 庄一 「あんたは・・・ゴミ・・・いや清掃の・・・」
 龍之助「まだ仕事かよ?大変だなあサラリーマンもよ?」
 庄一 「・・・・・・・・」
 龍之助「なにシケた顔してんだよ!どうだい一杯付きあわねえか?」
 庄一 「いやあ・・・そんな・・・」
 龍之助「いいって事よ!これも何かの縁なんだから」

強引に庄一を引っ張って行く龍之助




・飯処『おかめ』

座敷に座っている龍之助と庄一
宏美がお銚子をもって来る

 宏美 「良かった、もう来てくんないじゃないかと思った」
 龍之助「大丈夫だよ!この辺じゃ『おかめ』ほどウマイ物食わしてくれて安い店は無いからさ、他に行きようがないさ!」
 宏美 「へえ〜良いのは、お店だけなんだ?」
 龍之助「・・・・・・いや・・そう言う意味じゃ・・・・」

酒を飲み交わす2人
龍之助、庄一の名刺を見ながら
 龍之助「ふうん、サラリーマンもサラリーマンで大変なんだなあ〜」
 庄一 「悩み多し我が人生ってなあ〜」
 龍之助「派閥争いに、足の引っ張りあい、責任の擦り付けあい・・・・それに離婚問題・・・・・・厄年だな?」
 庄一 「よせやい!まだ27だぜ!」
 龍之助「27才?」
 庄一 「ああ」
 龍之助「なんで〜タメか?」
 庄一 「え〜同じ?(急に態度が変わって)なんだ!龍之助!タメ?!お前フケた顔してんな〜」
 龍之助「おっ、この野郎タメと解ったら急に態度を変えやがってよ〜」
 庄一 「いけないか!ハハハハ」
 龍之助「いや!・・・・ハハハ」

カウンターにいる宏美

 宏美 「27才か、・・・チェック!」

2人のテーブルの上にお銚子が並ぶ 2人とも良い調子
 
 庄一 「ふ〜ん龍之助も結構ババ引いているんだなあ〜」
 龍之助「お互いになあ!」
 庄一 「ハハハまあ、そうだ!」
 龍之助「なあ〜庄一!お前そんなズブズブなら、全部チャラってもう一度やりなおせば?」
 庄一 「それが出来たら苦労しねえよ」
 龍之助「なんだ、できねえのか!じゃあそのままズブっていろ!」
 庄一 「なんだよ!その言い方」
 龍之助「いけないか!ノミの心臓!」
 庄一 「この野郎!ふざけろ!」

庄一、空のお銚子を龍之助にぶつけようとする

 親父 「そいつは600円!」

親父の声でシラフに戻る2人
 龍之助「いかんなあ〜」
 庄一 「そうそう600円600円!ハハハハ」
 龍之助「なあ庄一、なんだったらウチに来ないか?」
 庄一 「・・・ゴミ屋か?」
 龍之助「・・・そうゴミ屋だ・・・」
 庄一 「・・・・・・・・・・・・」
 龍之助「ゴミ屋はイイゾ!人生の原点だ!日本経済の原点だ!」
 庄一 「何だ?それ?」
 龍之助「ハハハ ウチの社長の口癖!」
 庄一 「なんだ!・・・ハハハハ」
 龍之助「考えてみろよ?俺と一緒にやり直さないか?」
 庄一 「・・・・・考えとくよ・・・」




・庄一のコーポ近く

1人でトボトボ歩いている庄一
コーポに戻って来る庄一
ゴミ置場に近所の主婦がゴミを出しにきている
数匹のノラ猫

 庄一 「おばさん!ゴミは朝出さなきゃダメだよ!」

主婦ムッとした顔をして庄一を無視
ゴミを置いてそそくさと逃げる主婦




・庄一の部屋

1通の速達が届いている
手紙を開ける庄一『離婚届け』
庄一の名前以外の欄全部書き込まれている
庄一破ろうするが途中でやめる
手紙をテーブルの上に投げベッドに倒れ込む庄一




・コーポ前・朝

清掃車『流星号』が着き龍之助達がおりて来る

 龍之助「な、なんだ!お前!しょう、庄一!」

庄一黒い大きなビニール袋に入り、首だけ出してゴミ置場にうずくまっている。庄一の廻りにゴミ・ゴミ・ゴミ

 庄一 「俺も一緒に連れてってくんね〜かなあ〜?」

龍之助達大笑い

 西川 「バカか!お前?ハハハハ」
 龍之助「入社試験難しいぞ!」




・走る流星号

清掃車の後ろのゴミ収集口に腰掛けている龍之助と庄一
ジャージ・長靴・軍手姿の庄一




・駅前喫茶店「ボヌール」前

ゴミの回収をしている庄一・龍之助

 庄一 「ちょっと待っててくれ!」

庄一走って行く




・近くのポスト

庄一ポケットから封筒を出してポストに入れる

 庄一 「・・・・・ゲームセット!」




・上田市街中

龍之助達に交ざってゴミ回収をしている庄一
動きがニブイ




・・・続く・・・

2009年04月01日

『ガッテン!ショウチノスケ』3


・宮本社長宅

応接間で1人酒を飲んでいる宮本




・上田市の朝

朝日を浴びてキラキラ光る千曲川 
千曲川沿いをランニングして上田興業に向かう龍之助
出社途中の同僚を次々と抜いて走って行く

 龍之助 「オハヨウッス!」
 
シャワーを浴びて作業服に着替える龍之助




・上田市街中

ボディーに『流星号』と書いてある清掃車に乗ってゴミの回収に廻る龍之助




・公園

公園のゴミを回収しながら、老人達と気軽に話をしている龍之助




・上田興業内ゴミ処理場                     

ゴミ分別機を使ってゴミを分けている龍之助 




・上田市内

営業に廻る庄一
東京本社とは勝手が違い成績が上がらない
各会社・家々を廻るがなかなか相手にしてもらえず、悩む庄一




・丸菱証券上田支店 朝

壁に張られた売り上げの成績表、庄一ビリ

 庄一 「じゃあ行って来ます・・・」

元気なく社を出る庄一

同僚達のカゲグチ・・・




・喫茶店『ボヌール』

外回りをサボっている庄一
窓際に座りボ〜っと外を見ているボヌールの前に一台の清掃車が停り手際良くゴミを回収しているゴミ回収をしている龍之助、それを見ている庄一
どこかで見た奴だなあと思う庄一
一瞬龍之助と庄一の目が会う〜思い出せない〜
走り去る清掃車




・庄一の部屋・夜

疲れきってベッドに倒れ込む庄一
一応きちっと揃った家具類  
しばらくしてノロノロ起き上がる庄一、服を脱ぎだす
妻の陽子に電話をかける庄一  
何度も呼出し音がするが誰も出ない

 庄一 「ちっ!」

電話を切り時計を見る庄一
AM0時30分




・庄一の部屋・朝

寝ている庄一
外で清掃車の音がしている
目覚めた庄一時計を見て慌てる

 庄一 「ヤベー!遅刻だ!」




・庄一のコーポ前

ゴミを回収している『流星号』
コーポからゴミの黒いビニール袋とアタッシュケースを持った
庄一が飛び出して来る

 庄一 「待ってくれ!」

庄一走って来て、ゴミ袋を差し出す

 岸田 「大丈夫ですよ」               

庄一のゴミ袋を受け取る岸田、ガチャガチャ音がするゴミ袋

 岸田 「すいませんがこの中、ビンとか入ってませんか?」
 庄一 「え?」
 岸田 「ビンとかは燃えないゴミとかで分けて出して欲しいんですが」
 庄一 「はあ〜?」
 岸田 「生ゴミは月・水・金で、分別ゴミは火・木、粗大ゴミはこちらに電話下さい」

電話番号が書いてある紙を渡す岸田

 庄一 「すいません、引っ越してきたばっかりで・・・」

庄一、時計を見て、また慌てて走りだす
慌てた庄一、車の陰にいた龍之助とぶつかる

 庄一 「す、すいません!」

走って行く庄一
見送る龍之助

ゴミ収集所に新しいチラシを張る西川
 
 チラシ
 _____________
|ゴミは当日の朝出して下さい。
|生ゴミは月・水・金。
|燃えないゴミ・分別ゴミは火・木。    
|スプレー缶等は、
|必ず缶に穴をあけてから出して下さい。
|粗大ゴミは21ー1234まで電話下さい。
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




・清掃車『流星号』内

運転している岸田、ラジオに合わせて明菜を口ずさんでいる
ジッポでタバコに火を付ける龍之助

 西川 「おっ!もらったな!社長に?」
 龍之助「あっ、そうなんです!」
 岸田 「俺達も使ってるぜ!」

岸田ポケットから同じライターをだす

 西川 「そう!これでお前もチームだ!」
 龍之助「チーム?」
 岸田 「そうチーム!信頼している仲間って言う意味・・・西川さんの口癖なんだけどな・・・本当はロッキー5の受け売りなんだけどな!ハハハハ」
 西川 「それを言うなよ」
 龍之助「ロッキー5?」
 岸田 「そう!西川さんの大好きな映画なんだよ」
 龍之助「へえ〜ロッキー、俺何本かは見ましたよ」
 西川 「そうか!見たか!お前はいい奴だ!解るだろう?あの生きざま男気!最高!」
 岸田 「また始まったよ、西川さんのロッキーバカ!」
 西川 「あのロッキーの生き方!感じないか?今の俺達の姿!まさに今ロッキー1そのもの!」
 岸田 「また〜西川さん〜でもな龍、西川さん今だからこそ俺達と仕事してるけどな、一時は日本ライト級のチャンピオンだったんだぜ!」
 龍之助「え〜!チャンプ!」

西川テレながら

 西川 「まあ2回だけな、2度目の防衛戦で大負けしてチョン!」
 岸田 「それがなスゴイんだよ!西川さんノーガードでボコボコに行くんだ。そんで、必殺のクロスカウンターでバシッてな!」
 龍之助「ハハハハそれじゃ、まるで」
 龍之助・岸田 「あしたのジョー!」
 西川 「ハハハそうそう!そんで俺のリングネームが『ジョー西川』」
 龍之助「ゲッ!そんなのアリ?」




・雨の日      

雨の中のゴミ回収 
ネコに破られたゴミ袋から生ゴミが散っている。それを手でかき集めている龍之助




・喫茶店『ボヌール』

窓から雨の街を眺めている庄一、今日もサボっている
龍之助の乗った流星号がボヌールの前に停りゴミを回収している




・飯処『おかめ』 昼

龍之助・岸田・西川が入って来る

 宏美 「いらっしゃい!」
 西川 「まいった!ひどい雨だ!」

カッパを脱ぎ、席に付く龍之助達

 西川 「焼肉定食!」
 岸田 「俺も!」
 西川 「龍之助!お前は?」
 龍之助「俺、え〜と」
 宏美 「龍さんはいつものでいい?」
 龍之助「ああ、頼む」
 岸田 「なんだ?それ?いつもの?って?お前いつの間に?」
 宏美 「ちがうわよ!龍さん、常連さんだから・・・」
 西川 「あ〜そんな事言ったら俺だって常・・・・・」

西川を無視して調理場へ入って行く宏美  
調理場の中には宏美の父、ガンコ親父の総一郎がいる

 宏美 「お待ちどうさま!焼肉定食2丁!」
 西川 「オウ!」
 宏美 「それとスペシャル定食!」

龍之助の前に置かれたスペシャル定食!大盛の飯

 西川 「なあーちょっと宏美ちゃん!何この違い?」
 宏美 「いいの龍さんはまだ若いし、お腹空くじゃない?」
 西川 「俺だって腹減るのは一緒!」
 宏美 「いいの、いいのチャンプは減量!減量!西川さん最近お腹出てきてない?中年太りって女の子にモテないよ!?」
 岸田 「言える!言える!」



・・・続く・・・

2009年03月31日

『ガッテン!ショウチノスケ』2


・庄一の回想--丸菱証券役員室

田所専務と庄一の密談

 田所 「坂本君、例の太陽商事とのM&Aの件だが、進行状況は?」
 庄一 「はっ 専務、実はあまり良い方向では・・・太陽さんの方の条件を照らし合わせましても、当社の方が不利ですし・・・帝国さんの調べでは、太陽さん財政的に不審な動きがありまして・・・今期の計上はかなりの減収に・・・・・・・・・」
 田所 「坂本君!何を言ってるんだ!太陽の小島とはもう40年の付き合いなんだ!これは私と小島との付き合いだけでなく、丸菱証券の新事業なんだぞ!・・・・・太陽の長い歴史の中で1度や2度の減収がなんだ!」
 庄一 「・・・・・はあ・・・・しかし・・・」
 田所 「何を弱気になっているんだね坂本君!大丈夫だって・・・・・小島とは話が付いているんだから・・・・君は次ぎの会議で資料を提出するだけでいいんだから・・・な!・・・・ところで・・陽子とはうまくいっているか?」
 庄一 「・・・はあ・・・」
 田所 「君がそんな弱気だと陽子に振り廻されるぞ!?・・そうそう、この仕事を成功させたら、次ぎの人事で君を課長に推薦しよう!最年少の課長の誕生だな!ハハハハハハ」
 庄一 「ありがとうございます」
 田所 「そうそれと、坂本君!子供はまだか?ワシも早く孫の顔を見たいぞ!ハハハハハ」




・丸菱証券会議室
役員の面々・部長クラスの幹部達
庄一、太陽商事とのM&Aの説明をしている




・新聞のスクープ記事

『丸菱証券インサイダー取引疑惑!太陽商事とのM&A!』
丸菱証券に押し寄せる記者達
記者のインタビューにシカトの田所専務達役員




・丸菱証券

張り出された辞令

事業部 坂本庄一 ○月○日をもって
丸菱証券上田支店営業部に転属




・丸菱証券役員室

小走りに役員室に入る庄一

 庄一  「田所専務は?」
 専務秘書「専務は昨日から2か月のご予定で海外視察です」
 庄一  「か、海外?」
 専務秘書「はい」
 庄一  「そ、そんな〜」




・庄一の自宅    高級住宅地に建てられた家

 陽子 「冗談じゃないわ!上田なんて!私絶対行かないから、それにブティックだってせっかくうまくいきだしたのに・・転勤ならあなた勝手に1人で行って!」
 庄一 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
 陽子 「御父様も電話で言っていたわ!せっかく婿だと思って目を掛けてやったのに肝心なところで失敗しおってって!」
 庄一 「そうか!解ったよ!!親が親なら子も子だ!」
 陽子 「何よ!それ!」

庄一の回想終わり




・走る、あさま11号

窓の外を眺めている庄一

                       


・高崎駅・11時4分

龍之助の乗った電車が高崎駅に着く
電車から降り立つ龍之助大きくノビをひとつ
キヨスクで『ダルマ弁当』を買いホームのベンチで食べだす

〜11時18分高崎発の電車を待っている〜

11時8分
隣のホームに『あさま11号』が入ってくる
モクモクと弁当を食べている龍之助




・あさま11号車

庄一、高崎駅のホームを眺めている
弁当を食べている男が目に入る庄一、龍之助と目が会う庄一
龍之助、庄一の顔を一瞬見るがシカト、モクモクと弁当を食べる龍之助の姿を見て腹がへってるのに気付く庄一
自分も弁当を買おうと席を立つが、発車のベルが鳴りあきらめるあらためて座り直す庄一、溜め息ひとつ
走りだす『あさま11号』ホームを出ていく
相変わらず弁当を食っている龍之助

11時18分 普通電車に乗り込む龍之助




・上田駅・12時24分

改札口を出てくる庄一、タクシーに乗り込む

 庄一 「丸菱証券へ」
 タクシー運転手「お客さん!あそこですよ!」

駅前ビルに丸菱証券上田支店の看板




・丸菱証券上田支店内

雑居ビル内の一室、本社とは大違い
5〜6個の机

経理の女性が1人
支店長と話をしている庄一




・上田市街

丸菱証券の看板の入っている軽自動車を運転している庄一
コーポ『さかえ荘』の前で車を停め、建物の中に入って行く

101号室
ガランとした室内1DKの部屋、ポツンと立つ庄一




・上田駅・13時8分

改札口を出てくる龍之助
駅前のタクシーに宮本社長の名刺を見せて道を聞く龍之助
駅前からバスに乗り込む龍之助




・千曲川沿い

走るバス、悠々と流れる千曲川




・和田グループ上田興業前

バスを下りる龍之助、上田興業前に立つ
広い敷地内に近代的なゴミ処理場

 龍之助 「でけ〜な〜」




・上田興業社長室

宮本社長と龍之助の会話

 宮本  「来ると思っていたよ!」
 龍之助 「そうッスか?」

龍之助お茶をすすりながらタバコに火をつける

 宮本  「石田君・・それ!」
 龍之助 「はあ?ライターですけど?」
 宮本  「それは使わん方がいい」
 龍之助 「えっ?何でですか?」
 宮本  「それはガスライターだろ?今世界的にフロンガスとか問題になっているんだよ、それにガスのボンベ、あの缶の処理って知っているかい?」
 龍之助 「いいえ・・・」
 宮本  「ボンベは回収に出すとき、缶に穴を開けとかなきゃダメなんだよ。ボンベ缶やスプレー缶が燃えるゴミと混ざっているといきなり爆発って事が多々あるんだ」
 龍之助 「へ〜しらなかった」
 宮本  「本当の話さ、ウチでも何人かケガした奴がいるくらいさ・・」
 龍之助 「・・・・・・・・・・」
 宮本  「私達はね、ゴミを通じて環境問題も考えなくっちゃいけない職種なんですよ・・地球のね!」

宮本、ロッカーからジッポのオイルライターとオイルを出し
龍之助に渡す

 宮本  「今日からライターはこれを使いなさい・・地球の為に」
 龍之助 「はい!解りました!」

上田興業のロゴ入りのライター   

 宮本  「まあしっかりやってくれよ!」
 龍之助 「はい!じゃあ、さっそく」
 宮本  「オイオイ!今日からか?まあ今日は着いたばっかなんだからいいじゃないか、明日からでも、寮が用意してあるから今日はゆっくり休みなさい」
 龍之助 「いや!いいッス!1日でも早く仕事覚えたいッスから」




・ゴミ処理場内

宮本社長が龍之助をつれて従業員に紹介

 龍之助 「石田龍之助です!ヨロシク!」

バリバリ働きだす龍之助




・夕方、千曲川を染めて沈む夕日




・上田興業内風呂

龍之助・同僚達と風呂に入っている

 岸田  「龍!お前いい体してんな〜何かやってたんか?」
 龍之助 「えっ?ええまあ、チョット」
 山本  「お前、酒いけるクチか?」
 龍之助 「ええ、スキな方です」
 山本  「そうか!そんじゃ、帰りに飯食いながら一杯やっか?」
 龍之助 「はい、ありがとうございます」
 西川  「ヤリ〜班長のオゴリ!決定!」
 山本  「おいおい」
 西川  「いいじゃないですか、石田君の歓迎会って事で」
 山本  「しょうがねえな!」
 西川  「ごっそさん!」




・飯処『おかめ』

龍之助、同僚達とワイワイガヤガヤやっている
焼肉定食を運んでくる店員(店の娘・相川宏美20才)

 山本  「あっ宏美ちゃん!コイツ新入社員の石田!ヨロシクな!」
 龍之助 「石田龍之助です!ヨロシク!」
 宏美  「あっ、あの〜宏美です・・・」
 西川  「あっ宏美ちゃん赤くなったぞ〜一目惚れか〜?」
 宏美  「やだ〜西川さん〜」
 西川  「ハハハハ・・・」

龍之助、みんなと酒を酌み交わす   




・飯処『おかめ』からの帰り道

同僚と別れて岸田と歩いている龍之助
アパートに着く(上田興業社員寮)

 岸田  「龍、ここだよ」

アパートに入って行く2人
龍之助105号室を開ける

 岸田  「そんじゃ、俺の部屋104だから、何かあったら何時でも声かけてくれよな!」
 龍之助 「ありがとうございます」




・105号室

部屋に入る龍之助、1Kの間取り 
部屋に1組の布団が置いてある 
布団の上に1通の手紙とワンカップ

 手紙  「上田興業にようこそ!明日からの君に期待します。新しい人生のスタートに乾杯! 宮本健一郎」

ワンカップを握り締める龍之助

 龍之助 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」



・・・続く・・・

2009年03月30日

『ガッテン!ショウチノスケ』1

『ZII伝説』に続きシナリオ第三弾

『ガッテン!ショウチノスケ』という日本のエコ、環境問題を真面目に考えた作品です

誰かこういう題材で真面目に映画作ってくんないかなぁ

コレに金出してくれれば、カンヌでも狙うかな(笑)





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【登場人物】
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石田龍之助 
坂本 庄一 

相川 宏美---飯処『おかめ』の娘
親父   ---飯処『おかめ』の親父

宮本健一郎---ゴミ屋の社長
岸田   ---ゴミ屋の従業員
山本   ---   〃  
西川   ---   〃

中佐   ---公園の年寄り・松下寅次

三原謙一郎---衆議院議員
飯田   ---議員秘書

田所   ---丸菱証券・専務

陽子   ---庄一の妻

専務秘書 ---田所専務の秘書

川合   ---三友銀行取締役
北島   ---三友不動産社長

明美   ---三原代議士の女・27歳

阿部   ---代議士
所沢   ---代議士の新人秘書


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注意)誤字脱字等いくつかあると思いますが、大目に見てください。

では、お楽しみ下さい。

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『ガッテン!ショウチノスケ』




・上野駅近くのカプセルホテル、朝8時

カプセルホテルから1人の男がボストンバッグを片手に出てくる、大きくノビをして首をポキポキ鳴らす
身長185センチの大男、石田龍之助27才   




・上野駅前立ち食いソバ屋

ソバを食べ終え、店から出て来る龍之助
爪楊枝をくわえながらズボンのポケットからインドネシアコインを出し、指で弾いて飛ばす
表か裏か?

龍之助の手の中のコイン・・・表

 龍之助 「う〜ん、じゃあ、行ってみっか!」

上野駅に入って行く龍之助




・上野駅5番ホーム、朝8時55分

ゴミ箱からスポーツ紙を拾っている龍之助

9時3分発、普通電車、高崎行きに乗り込む龍之助




・電車内

4人掛けの席に1人座ってスポーツ紙を読んでいる龍之助
大宮を過ぎた辺りで寝てしまう




タイトル
『ガッテン!ショウチノスケ』




・田園風景の中、走る電車

居眠りしている龍之助の膝からスポーツ紙が落ちる




・龍之助の回想(夢の中)

雨のゴールデン街 
チンピラ3人を相手にケンカをしている龍之助
形勢は龍之助!

 チンピラA「テメ〜ぶっ殺してやる!」

ナイフを持ったチンピラ、龍之助と揉み合う
逆にチンピラを刺してしまう龍之助
腹にナイフが刺さり倒れるチンピラ
慌てて逃げ出す仲間のチンピラ 呆然と立ち尽くす龍之助

降り続く雨

パトカーのサイレンの音




・静岡刑務所前

刑務所から出てくる龍之助
ボストンバッグひとつ 




・東海道線内

電車で新宿に向かう龍之助
新宿に戻って来る龍之助

新宿の街を歩く龍之助 街の変貌に戸惑っている




・新宿ゴールデン街、昼間

 龍之助 「ここは変わっちゃいねえな・・・」

3年前の事件の場所に立ち寄る龍之助
新宿の町並を懐かしみながらブラ付く龍之助
ポルノ映画館に入って行く

新宿高層ビルのくすんだ夕焼け




・夜の歌舞伎町

活気にあふれる新宿の夜
牛丼屋に入って行く龍之助

 龍之助 「大盛!味噌汁!それにギョク!」

むさぼり食う龍之助 
店の外でケンカの声




・牛丼屋前

1人の中年の男と3人のチンピラのケンカ 
中年の男 宮本健一郎55才

 チンピラ1「ジジイ!ちょっと待てよ!」
 宮本   「ウルセーゾ!このドチンピラ!」
 チンピラ2「なんだと!」

宮本の胸倉をつかんで殴りかかろうとするチンピラ
そのチンピラの腕を後ろからつかむ龍之助

 チンピラ2「なんだ!テメーは!」

龍之助チンピラの腕を逆手に取り投げ飛ばす

 龍之助  「おっさん1人に何イキガッテるんだよ!」
 チンピラ2「うるせえ!お前には関係ネエだろう!」
 宮本   「若いの!助けは無用じゃ!」

チンピラに殴りかかる宮本!強い?
宮本・龍之助・チンピラの立ち回り
チンピラを次ぎ次ぎと投げ飛ばす龍之助達

 ヤジ馬  「オマワリだ!」             
 龍之助  「やべえ!おっさん!ズラカルぜ!」

ヤジ馬をかき分け逃げる宮本と龍之助
うずくまっているチンピラ




・居酒屋『村さ来』

酒を飲み交わしている宮本と龍之助
宮本の名刺を見ている龍之助

--和田グループ代表取締役社長 宮本健一郎--

 龍之助 「へ〜、おっさん・・いや宮本さん、社長さんなんですか!」
 宮本  「ハハハ!社長って言ったってゴミ屋!ゴミ屋の社長ですよ!」
 龍之助 「ゴミ屋?」
 宮本  「そう!清掃車の・・廃品回収とか、アレ!ですよ」
 龍之助 「へ〜儲かるんですか?」
 宮本  「まあボチボチですよ、それより石田君っていいましたっけ?石田君は何をやっているんですか?」
 龍之助 「俺?俺ッスか?・・俺・・無職なんです・・」
 宮本  「無職?何でまた、いい若い者が?」
 龍之助 「・・・まあいいか、実は俺、今日出て来たんスヨ、務所から」
 宮本  「刑務所?・・・なんで?」
 龍之助 「いやあ、実は3年前ゴールデン街でさっきみたいにチンピラと揉めちゃいまして、逆に刺しちまったんスヨ・・そんで3年くらって・・仮釈で今日・・・・」
 宮本  「そうか・・・」
 龍之助 「・・まあ・・」
 宮本  「石田君・・仕事決まって無いんだったらウチに来ないか?ゴミ屋だけれど・・よかったらウチで1からやり直さないか? もう新宿はいいだろう・・・上田は田舎だけれど、これからの街だから!・・・・どうだい?」
 龍之助 「上田ッスか・・・・」
 宮本  「まあ私は今日の最終で戻るから気が向いたらウチに来なさい」
 龍之助 「はあ・・・ありがとうございます」




・回想終わり--電車内

寝ている龍之助 
田園風景の中走る電車

             


・上野駅、朝9時45分

1人のサラリーマン風の男が上野駅構内を歩いている
坂本庄一27才、丸菱証券勤務
庄一、キヨスクで日経を買い電車に乗り込む
上野駅10時発、あさま11号グリーン車





・走る『あさま11号』

比較的空いている車内
車内販売でコーヒーを買う庄一
アタッシュケースの中から資料を出し、株のチャートをチェックする庄一、仕事をするが没頭出来ない
ペンと書類をアタッシュケースにほうりこんでタメ息
窓の外、次々と駅を通過して走るあさま号
ボ〜っと窓の外をみている庄一



・・・続く・・・

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