フランスには、「事実婚・準結婚・フル結婚」と三段階の結婚制度が整っているので、フランス人は自分たちの人生哲学や環境、または経済状況などによって自由に結婚形態を選択することができるのだ。
さすがは、「愛の国」。
この制度によって、フランスは先進国には珍しく高い出生率を維持している。
しかし、昔から「愛の国」だったわけではないらしい。
なんでも、何世紀にも亘るドイツとの戦争で、フランスが劣勢だったのは出生率が低かった、という理由もあるという。
その反省から、フランスは国を挙げて出生率を上げる努力をした。
ちなみに、フランスの若者の70%は同棲しているという。
日本のアパートやワンルームマンションの大家さんが聞いたら、卒倒しそうな数字だ。
さて、日本は深刻な少子化がもはや絶望的な水準まできているのだが、なぜこれを食い止めることが出来ないのだろうか?
「愛」が無いから、だろうか?
そんなことはない。
「愛」はあるけど、「インセンティブ」が無いだけなのだ。
たくさん恋愛して、たくさん同棲してみて、そんでもって結婚してみて、子供たくさん作ってみて、ダメだったら離婚してみて、また再婚してみて...
そんな人生を社会が認めてサポートする「インセンティブ設計」があるからこそ、フランス人は今のようになったのである。
決して大昔からそうだったのではない。
これは、日本人勤勉説にもいえる。
日本人が昔から勤勉だったなんてタチの悪い冗談であって、明治政府が作り上げた神話に過ぎない。
勤勉で、真面目で、リスクを絶対避ける日本人なんて、所詮ここ百年だけのハナシだ。
人は、社会のインセンティブ設計ひとつで、どうにでもなる。
わたくし特異点が日本人らしいのも、ひとえに日本社会のインセンティブ設計にのっとって成長したからだ。
フランスで生まれていたら、今でも「愛」を振りまいていたことであろう。
同棲を「不純」とし、離婚を「失敗」とし、母子家庭を「自己責任」とする社会では、進んでリスクをとるインセンティブは働かない。
「安全」を求めて内に籠るだけだ。
あ〜、フランス人になろうかな、俺。。。
ラスベガスで別姓婚したにもかかわらず、一年後に日本社会の同調圧力に負けて日本でも結婚したヨワヨワなわたくし特異点でした。
