谷村新司さん、堀内孝雄さん、矢沢透さんの3人からなる、1970年代後半の日本のニューミュージック界に旋風を巻き起こしたスーパーバンドです。
その3人が再結成ツアーを開始したのが7月24日。北海道からのスタートでした。
どこかで早く見たいものだと思っていたら、ついに昨日大宮まで近づいてきました。
そこで、無理にお願いして、PA席横にもぐりこませてもらい、アリスひさびさのツアーを見てきました。
大宮は11本目。
全部で40本のツアー。
ちょうど本人たちも慣れてきて、余裕がでてきたところかもしれません。
まずは3人だけでのステージ。
演奏される曲はまだ売れる前の初期のアリスの作品たち。
自分自身が十代だった頃にセイヤングで谷村新司さんにふれ、アリスの音楽にはまっていったことがよみがえってきます。
初期のアリスの作品を、まさか合計180歳の3人のパフォーマンスで聞けることになるとは、夢にも思いませんでした。熱いものがじわーっとこみあげてきます。
2部に入ると自分たちの息子年齢のスーパーサンズバンドのサポートを受け、激しいアリスが顔を出します。
大ヒット曲のオンパレード!
息つく暇もないくらいの怒涛のヒットメドレー!
2部に入ってからのヒット曲たちを聞きながら、あらためて感じたのは、アリスの音楽ルーツの多彩さ。
そして、曲によってメインボーカルが変わりながら、その上に下にとハーモニーがパターン化されることなく繰り出されるコーラスワークの多彩さでした。
なるほど、メロディーがしっかりしていて、そこに載る言葉が素晴らしく、ボーカルやコーラスも魅力あふれている。
売れない時代にツアーを重ねながら、ファンの反応がそこに加わり自分たちのオリジナリティを確立したアーティストだからこその最終形。
彼らは売れるべくして売れたのだと感じました。
ところで、このステージ途中で、ツアー終了後に発売されるシングル曲のための観客レコーディングが行われました。
シングルタイトルは「ゴーイング・ホーム」。
その中でアリスの歌をバックでささえるコーラスの一節を会場全体のハミングで録音したのです。
これは全会場で実施され、最後にひとつにミックスされて、アリスと10万人のレコーディングとして姿をあらわすのだとか。
これもまた楽しみです。
ツアーはこの後まだまだ11月の武道館まで続いていきます。
チャンスがあれば彼らのステージを見に行ったらいかがでしょうか。
「180歳のアリスが動きだすことで、日本中が元気になってくれれば」とはステージ上での谷村さん。
本当に元気が出るステージでした。
終わった後のCD売り場。
先日発売された『ALICE 30 SONGS』が、飛ぶように売れている。
内容は3人自らが初セレクトした30曲のベストヒット集。
しかも、1、2曲をのぞいて、ステージで演奏された曲のすべてが収録されている。
ブックレットの写真も70年代の彼らの写真から始まって、最後は今の彼らが手を振るというにくい構成。
ファンなら必ず欲しい1枚に仕上がっていると感じました。
ところで、僕が今回のツアーで一番驚いたのはきんちゃんこと矢沢透さん。
彼は六本木で飲食店を経営しているので、今はたぶんプロのミュージシャン活動は行っていないと思います。
それが正味2時間のステージをサポートを入れることなく、激しいドラミングを行っていました。
これには正直驚きました。
彼はシングルではまったく目立たない存在なのですが、アルバムの中では他の2人にはない、実に味のある作品を発表しています。彼のゆるさがあって、他の2人の激しさが際立つ。
またステージでもドラムとパーカッションに終始して、ほとんどしゃべることもないのですが、彼の激しいドラミングがあって始めて、谷村、堀内の声が生きてくる。実はきんちゃんこそがアリスの要なのだと再認識いたしました。
いずれにしても、次いつ見られるかはわかりません。
当時ファンだった人は絶対見るべきステージだと思います。
僕はきんちゃんの「想春賦」という歌が実は大好きなんです。(アリスW)
あの盛り上がらない芯のないボーカルとスケールの大きなアレンジというミスマッチ的な組み合わせの曲ですが、すごく叙情感にあふれていて僕の中では他の2人では絶対に作れない名曲として別格扱いになっています。
ラストの武道館がいよいよ近づいてきましたが、実はそこではよりきんちゃんをクローズアップするなんていう噂もあるようなないような…。
楽しみにしていてください。
私も昨日の大宮に参加しました。
彼らの最初の武道館公演に参加して以来30数年の時を経て、それでもちっとも変わらない3人のプレイの凄さをまざまざと見させていただきました。
エンタメ社長さんの書かれている通り、矢沢さんのブランクをちっとも感じないドラムやパーッカションのプレイを見ながら聴きながら、「キンちゃん、凄い!!」と思わず呟いてしまいました。
でも、矢沢さんの味のある歌や思いがけず優しいメロディを奏でるピアノも好きです。機会があったらやってほしいな〜と思います。