2008年04月27日

ヤマブドウかす商品化 県工業技術センターと岩手大

 県工業技術センターと岩手大、県内外の民間企業2社は、本県特産のヤマブドウの搾りかすを活用し、ポリフェノール純度が高い粉末「ヤマブドウポリフェノール」を開発した。サプリメントやドリンクなどの健康食品として来春商品化する予定だ。ヤマブドウの果汁を使った商品はあるが、かすを生かした健康食品は全国で初めて。25日の同センター研究成果発表会で公表される。

 ヤマブドウポリフェノールは糖尿病や美容に効能があるポリフェノール成分を多く含む粉末。ポリフェノール純度60%以上の健康食品だ。

 粉末のまま食材に混ぜ合わせて使えるほか、ドリンクや錠剤として摂取できる。「エヴィノール」の商品名で商品化する見通しだ。

 ヤマブドウはポリフェノールのほか、ミネラルや有機酸に富む滋養強壮の果実。久慈市など県北を中心とする本県のヤマブドウは栽培面積110ヘクタール以上、年間生産量300トン以上で全国一を誇る。これまでの商品はワインやジュースなど果汁が中心で、搾りかすは廃棄されていた。

 同センターと岩手大は果汁よりポリフェノール成分を多く含む搾りかすに着目し、2004年から研究開発。ポリフェノール純度が高い粉末を開発した。

 商品化に向け、06年にヤエガキ発酵技研(兵庫県)、07年に葛巻高原食品加工(葛巻町)が加わり商品化を模索。葛巻高原食品加工が製造しヤエガキ発酵技研が販売する形で商品化にこぎつけた。

 同センター食品醸造技術部の小浜恵子上席専門研究員は「さまざまな健康食品があるが、岩手の特産品を生かした安全な機能性食品がやっとできた。岩手の特産品をこれまでとは違う使い方で、全国に売り出すことに意義がある」と期待を込める。

出典:岩手日報
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