株価の低迷などにたたられ、どこの年金も構造的な運用難に苦しんでいる。そんななかで、「相場に左右されない安定した利回り」とうたって、80を超す企業年金から2千億円以上をかき集めていた「AIJ投資顧問」で、運用資産の大半が消えてなくなる異常事態が判明した。金融庁と証券取引等監視委員会が真相の解明と業界の実態調査を急いでいるが、ここまでひどい会社がなぜ「野放し」のままだったのか。投資顧問業は、規制緩和によって参入が容易な登録制となっている。年1回、運用成績の報告が義務づけられてはいるが、外部監査などのチェックは受けなくてもいい。金融庁の検査は、要員の制約もあって年15社がせいぜいだ。全体の5%強でしかない。
金融自由化を否定すべきではないが、事後的な監視態勢を強化しなければならない。金融庁は、問題のある運用や営業行為を早期にあぶり出せるよう、情報の開示義務などに工夫を凝らす必要がある。問題は運用を任せる側の年金基金にもある。「投資のプロ」なら、自己責任で相手を選別するのが筋だ。しかし、専門家の助言も受けない小さな年金基金も多く、建前通りに行くとは限らない。問題のある業者が当局にすぐに通報されるようなガイドラインの整備など、「カモ」にされない支援態勢を整えるべきだ。AIJが売り物にしたような金融派生商品による運用は、本来は資産のごく一部を充てる補完的なものだ。ところが、被害にあった年金基金の中には、かなりの部分を任せてしまった例が見られる。
とくに、支給額をあらかじめ約束している確定給付型の年金では、随分前に決めた予定利回りが高いままのところも多い。運用が目標利回りに届かず、勢いリスクの高いハイリターン運用へ傾斜しがちだ。それが、悪質な業者の横行を許す温床となる。年金基金の財務は厚生労働省が監督しているが、このような問題にメスを入れてきたとはいいがたい。年金に開いた穴は、母体企業が負担するか、年金の給付額を減らすかして埋め合わせることになりそうだ。場合によっては、基金が解散に追い込まれることもありうる。当事者は厳しい対応を迫られる。他の多くの年金にとっても、今回の事件は資産をどう持続させるか、真剣に考えるための警告となったのは間違いない。
嘘情報を流していたのであるとすれば、酌むべき要素は何一つないですね。そもそも2000億円という大金がなぜ消えてしまったのか?そもそもこんな大金が消えるはずがないんです。某製紙会社のように豪遊したり、私的なことに使い込んだ結果なくなってしまった…なんて言うバカなことはないでしょうね??今までも何度も黒字だと偽っていたそうでしすが、こんなことはあり得ないそうですからね。うその報告書を何食わぬ顔で出し続けていたが、ついに罰が当って大事になったということなんでしょうね。悪いことをしたらいつかこういう日が来るということです。高い利回りに目がくらみ、契約してしまった人多数ということなんでしょうかね?一度解体したほうがよさそうな気もします。これから進む調査で、どんどんホコリが出てきそうな気しかしないですね。