チラシは、読まれなければ意味がない。
実際のところ、ほとんどのチラシがたどる運命は、目を向けられることなくゴミ箱に捨てられてしまうことだろう。
ただ、センスが良かったり、美しい絵、インパクトのある絵にはついつい目が行ってしまうものである。
チラシも同じで、だらだらと文字が書き連ねられているものは読む気がしないが、簡潔な表現で、文字がスタイリッシュに配置されているものは気になってしまう。
安い紙でも、カラフルでなくても、目を引いてしまう、そのための工夫がチラシデザインのキモだろう。
では、「文字を絵としてとらえる」というのは具体的にどういうことだろうか。
簡単に例をあげてみよう。
それは漫画の中にある。
漫画の擬音語表現は、文字でありながら、絵として描かれている。
場面にあった質感、勢い、強弱を意識して描かれることで、それ自体で独特の雰囲気を醸し出している。
この漫画的表現は、ほぼそのままチラシデザインに応用することができるだろう。
まさに漫画は、安価な紙質にモノトーンで描かれていながら人の目を引く一つの例でもある。
ただ、チラシの内容によっては、あまりに漫画的だと「ふざけている」などと思われてしまうこともある。
一番効果的なのは、「面白い」と思ってもらいたい場合だろう。
漫画の表現を取り入れることで、個性的なチラシが出来上がることは間違いない。