音楽家もそうだけど、曲名にデッサン(素描)なんていうものがある。ピカソのサヨナラの素描や、古くはドビュッシーの海なんか。
それでこの作品「肌色と緑のバリエーション バルコニー」というけれど、変奏曲で、二色の色がつけられている。この肌色とは、肉体をあらわす色をさすことがある。
ホイッスラーはずいぶんキモノを買い込んでいたとか、日本に関心があったよう。
この絵の三味線や陶磁器(孔雀の間 陶器の国のプリンセス)には、大皿、花瓶に徳利まで描いていたり、団扇(The artists studioにも)などなど。当然、浮世絵にも関心があった!
広重の伊豫西條、大隈さくらしま、駿河三保のまつ原、越中富士船橋南下、東都名所 両国之宵月、名所江戸百景 両国橋、名所江戸百景 京橋竹、東海道五十三次の三十九、岡崎では、などを描いたような作品もあるという。この「肌色と緑のバリエーション バルコニー」はというと、広重ではなく、鳥居清長の「品川の夏」だという。
これは遊女が描かれているのだけど、「肌色と緑のバリエーション バルコニー」も、娼婦なのだろうか。さっき肌色とは肉体をあらわす色としたけれど、「肉色」と呼ばれているし。(笑)
さて、同じホイッスラーは、こんな可憐なジャポニズムも描いている。
KAFKA 12月1日記事から
「灰色と緑色のハーモニー スィスリー・アレクサンダー嬢」
ホイッスラーは、花魁なども描いていますが、こんな可愛いスィスリー・アレクサンダー嬢を、日本のお屋敷の壁を背景に描いたよう。蝶々に小菊、塗り壁に落書き。
KAFKAのタイトルは、灰色と緑色。そして和音です。


