San Barnaba Altarpiece (c. 1488)
サンドロ・ボッティチェッリのサン・バルナバ聖堂の祭壇画。メインの作品は、直訳で「聖母子と四天使に六聖者」。現在はウフィツィ美術館に所蔵。
右の天使は聖釘を、左の天使は荊の冠を持つ。左から聖女カタリナ、聖バルナバ、聖アウグスティヌスに、右は聖ヨハネに聖イグナティウス、大天使ミカエルである。高い王座に聖母子。その下には、イタリア語の銘刻文字。ダンテの詩歌からだという。
その下段に並ぶプレデッラ部分の四作品もボッティチェリによるものだ。メインの六聖者を描いている。
さて、この四作品と、サン・マルコの祭壇画に、おまけで、サンタマリア・ノヴェッラ(フィレンツェ)にある、ボッティチェリの「キリストの誕生」を続きから。
これがサン・バルナバ聖堂の祭壇画のプレデッラ部分。
左から順に並べてみた。「聖アウグスティヌスの展望(視野)」、「キリストの墓」、そして女性陣がモローなどの記事でアップしている「聖ヨハネの首をはこぶサロメ」だ。最後の四作品目が「聖イグナチオの心臓の摘出」。メインの作品に登場する聖バルナバ、聖女カタリナ、大天使ミカエルの作品は、どこにあるのだろうか。
そして、つぎがサン・マルコの祭壇画になる。
San Marco Altarpiece (1490-92)
サン・マルコ祭壇画「聖母戴冠と4聖人」(1483年)は、フィレンツェ サン・マルコの聖ドミニック僧院の礼拝堂に収められ、現在はウフィツィ美術館。贅沢に金のペイントが施されている。
父なる神から冠を授かる聖母マリアが天空に、天・地球の球体間の境界線から、天使の旋風円舞。半円は、エリギウス教会の屋根を反映しているともいわれている。そして地上には、左から聖ヨハネ、聖アウグスティヌス、聖ヒエロニムス、聖エリギウスの四人。
プレデッラ部分の作品は、第1場面から第5場面と左から順を追う。
ローマの皇帝ドミティアヌス(81-96)によって、ギリシャ パトモス島へ追放された聖ヨハネ。黙示録を書いたと考えられる岩の上の場面が描かれた「パトモスの聖ヨハネ」。
金線影付けとして描かれている神の光。聖アウグスティヌスの覚える大きな感情を、胸に当てた手が表現しているという「書斎の聖アウグスティヌス」に、説明はいらないと思うけど、読書をやめ敬虔にひざまずいている聖マリアに、天使ガブリエルが祝福している「受胎告知」。
そして「聖ヒエロニムスの懺悔」では、手に握る石は、自分に対する懲罰で、赤い帽子は、聖ヒエロニムスの書斎にかかるもの。足元には、彼のバイブルがみえる。最後の場面が、「聖エリギウスの奇跡」で、神聖な鍛冶屋エリギウスをみつめる女は、実は角を持った悪魔らしい。馬は悪魔にとりつかれ、その足を切断し、聖エリギウスが金具をはめ、悪魔祓いをしたという場面。
おまけのサンタマリア・ノヴェッラにある「キリストの誕生」。フレスコ画で、かつて何処かの教会にあったという。聖家族と幼子洗礼聖ヨハネが描かれている。俯くヨセフに、布にくるんで、飼葉おけに寝かせたキリスト崇拝するマリア。
石切に囲まれた小屋。雄牛がいる。馬じゃない。当時のイスラエルには、馬はいないらしい。
The Birth of Christ 1476-77年 Santa Maria Novella, Florence
ボッティチェリ関連記事
七つの美徳 ボッティチェリの剛毅
ボッティチェリ 聖母子
ボッティチェリ ユディト
XAI サンドロ・ボッティチェリ ヴィラ・レンミ
サンドロ・ボッティチェリ
聖母子と聖ヨハネ/聖母子と二天使
十字架の死−懺悔するマグダラのマリアと天使
サンドロ・ボッティチェリ 聖母子
「(セラフィムの)栄光の聖母子」、「柘榴の聖母」
「聖ジェローム (聖ヒエロニムス) の最後の晩餐」
「薔薇園のマリア」、「書物の聖母」
「聖母子」、「聖母子と聖ヨハネ」
サンドロ・ボッティチェリ Sandro Botticelli
キリストの試練 / 反逆者たちの懲罰
モーセ の 試練 / 聖シクストゥス2世像
ナスタジオ・デリ・オネスティの物語
聖ゼノビウス伝からの四つの場面
ヴァージニア / ルクレティア / 誹謗
Virgin and Child 聖母子(トンド スタイル)
サンドロ・ボッティチェリとギュスターヴ・モロー
「ボッティチェリ 模写 ヴィーナスの誕生」1859年
モロー「ヴィーナスと三人の小さきもの」
サンドロ・ボッティチェリ「ヴィーナスとマルス」1483年
ボッティチェリ 至福の花々 (サンドロ・ボッティチェッリ)
ヴィーナスの誕生 / ( アフロディテ・アナデュオメネ by アペレス)
酔い 果実酒の寓話 / 聖母子と八天使
ヴィーナス / ウェヌス(ヴィーナス)・プディーカ
春(ラ・プリマベーラ)/ ミネルヴァ(パラス)とケンタウロス
眠る幼子キリストを崇拝する聖母


