≪カリートの道≫
俺は、芸能界に入るまではすごくヤンチャだったんだよね。常に自分のことしか考えてなくて、女性というものを二の次、三の次くらいにしか考えてなかったと思う。
でも、本気で惚れた女性ができると、「このまま好き勝手をしていていいのか?」って悩むわけですよ。心のなかで、この女性は、どんなことがあっても俺に付いてきてくれるんじゃないかと思っているからこそ、好きな女のために真面目に生きていこうと思うじゃないですか。でも、そういう男を見て、今までヤンチャしていた仲間が邪魔をするわけですよ。そういった心情が俺にも分かるし、すごく懐かしく思えてくるのが『カリートの道』です。
主人公カリートの“自分の人生を変えたい、変えなきゃ”っていう思いは、自分も人生に悩んだときに感じたことだし、そんなときに救いの手を差し伸べてくれたのも女性だったんだよね。やっぱり、男じゃねーんだよ。男同士はいつでも友情で握手をしているようでライバルなんだよね。今まで出会った女性が、その節々にいたからこそ、自分は、ここまで来ることができたと思っているし、そんな俺の今を支えてくれている嫁さんにすごく感謝している。そんな自分の過去とすごく重なる作品です。
今の若い世代のやつらも、「このままでいいのかな?」「これでいいのかな?」って悩むことはあると思う。だけど、そういうときって誰にもあるんだよね。でも、悩んだときは自分を信じて勇気を持って切り替えていくことが大事だと思う。この作品の最後は寂しいけど、そういうことを感じさせてくれる映画じゃないかな。
≪セント・オブ・ウーマン/夢の香り≫
この映画は、自分が60才になったときにこうありたいって思える作品。いくつになっても素敵な女性とタンゴが踊れるようなオシャレな男でいるっていうのが、俺の夢なんだよね。
この映画でアル・パチーノが演じるフランクはすごくオシャレで、若い相手には無鉄砲で、いざとなったらビシッと言う。最初は、すごくイヤなオヤジに見えるんだけど、アル・パチーノが言っていることは理屈じゃなくて、自分の経験したことを言葉にしているんだよね。だから、説得力もあるし感動を与えるんだと思う。フランクは独身で家族はいないけど、俺は、自分のこととして、無鉄砲でもいいから、ああいう器の広い、深い愛情のあるおっさんになりたい、そう思わせてくれる作品です。
【今回紹介した作品】
![]() | カリートの道:スペシャルエディション [DVD] ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン |
![]() | セント・オブ・ウーマン 夢の香り [DVD] ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン |

