なので、もう少しこの映画について語りましょう。
思いっきりネタばれしてますが、そんなことでは映画がつまらなくならない、いや、むしろ、予備知識としてもっておいたほうがいいかもしれません。
今から25年前に仙台で解散コンサートをした少年メリケンサックの動画が、インターネットにアップされ、それを宮崎あおいさん演じるレコード会社の新人発掘担当の契約OLが見つけるというのが最初の場面です。
実はこの動画のアップは、少年メリケンサックの元マネージャーで今はテレビプロデューサー役のピエール瀧さん。
少年メリケンサックの復活劇は、ピエール瀧さんによって仕組まれたんですよ。
バンド、少年メリケンサックのメンバーは、ベースの佐藤浩市さん、ギターの木村祐一さん、ボーカルの田口トモロヲさん、ドラムの三宅弘城さんです。佐藤さんと木村さんは兄弟で、弟役の木村さんが佐藤さんからギターを教えられたけど、一人だけアイドルとしてメジャーデビューしちゃったんです。
で、そのアイドルバンドのローダー(荷物運び)に佐藤さんが偶然選ばれて、仙台でのコンサートのときに限界がきていたアイドルバンドをつぶして面白いものを生み出そうとしたピエール瀧さんが三宅さんら地元の不良をけしかけて、大暴れさせて、そこに佐藤さんも加わって、少年メリケンサックが誕生しました。
三宅さんは、映画の中では、ヤングと呼ばれるのですが、その由来は、四角い顔で、おでこの右側に3本の筋があって、焼きそばのぺヤングににているからなんですけど、その3本の傷は、佐藤さんがメリケンサックをして、彼の顔を殴った時にできたんです。
ボーカルの田口さんは再結成時、車いすでほとんど口がきけないんですけど、これは、解散コンサートの時に兄弟げんかをしてギターとベースで殴りあっていたところに飛び込んで頭を殴られたからなんです。
もっともカツゼツの悪いのは昔からみたいで、殴られる前の解散コンサートの映像でも「ニューヨークマラソン」と歌っています。
宮崎あおいさんが、このバンドの映像を見つけて、社長のユースケさんと「でも、なぜ、ニューヨークマラソン」なんでしょうね」っていうシーンがありますので、お見逃しなきよう。
で、しばらくしてから、宮崎さんが、木村さんに「なんでニューヨークマラソンなんですか?」って聞くんですけど、木村さんは、「あれ、ニューヨークマラソンではないですよ。歌詞は僕が書いたんですから」といって、歌詞を宮崎さんに渡します。
宮崎さんは、その歌詞をみて「こんなのアルバムにできない。。。」
でも、田口さんは、ツアーがリハビリになって、ドンドンカツゼツが良くなって、ニュース番組にバーター出演が決まって、そのニュース番組の生放送で歌うときには、はっきり「農薬のませろー」って聞こえるんです。
これで、メジャーデビューの夢が断たれ、宮崎さんは実家の回転寿司を手伝い・・・とラストの場面になります。
でも、ハッピーエンドなんですよ。このあとのワンシーンでそれがわかります。
最後は何となくうまくまとめちゃったなって感じです。
やっぱりメジャー映画では、その他のエンディングはNGなんでしょうね。
さいごはパンクっぽくないですよ。
だから、続編の「真・少年メリケンサック」の話しがユースケさんから出たりするんでしょうね。
初日舞台挨拶での彼は、この映画に限らず、でしゃばりで暴走するんですけど、今回も「もう続編が決まっています」とか、「全員、右の肩にタトゥーを入れました」とか、「私、真性のホモっていう役で、宮崎さんのおっぱいがっつり揉ませていただきました」
でも、他の人から「ものすごく遠慮がちに触ってたじゃないですか」ってつっこまれていました。
佐藤さんによれば、一番盛り上がったライブシーンは、映画の中になく、スチール撮影のときだったそうです。
個人的には、宮崎さんは篤姫のような国民的スターより、コメディアンヌ的な女優の方が似合います。
佐藤さんに蹴られ、木村さんにうんこ投げつけられ、ユースケさんに乳を揉まれても、元気に復活する彼女は輝いています。
とても分かりやすく頭の中が整理されました。