現在日本はリーマンショック以降、体験したことのない不況に陥っています。
この様な中で、当然企業の教育予算は削られています。
なぜ、削られているかといえば「研修による成果が見えずらい」、
投資対効果が見えないからです。
つまり、多くの企業はこれまで投資効果が不透明な研修を継続的に行って
きたというわけです。
ですからコスト削減というと、すぐに教育予算が削られてしまっている、
というのが現状なのです。
しかし、もしこの教育研修が経営にとって投資するに値するだけの効果が
あったとしたらどうでしょうか。
これまでの教育研修の体系や仕組みには多くの課題があります。
・スキルや知識の習得を目的
・理論重視
・OJTや人事制度との非連動型
・研修の単発開催
・研修後のフォローが皆無
多くの企業はこれらの課題を、克服できない大きな壁と考え、教育研修の
限界ラインを自ら設定してしまっていたのです。
しかしながら、上記で掲げた課題は決して克服が困難な課題ではありません。
例えば
営業部門の研修を例にあげてみます。
研修を教育というカテゴリーのみで考えるのではなく、教育に加え新規
プロジェクト企画というように考えれば、業績に直結する仕組みが構築されます。
つまり、研修の場が営業戦略会議の場となるのです。
プロジェクトテーマを個々から抽出し、互いに議論します。
講師のアドバイスをもとに、テーマをしぼりブラッシュアップしていきます。
プロジェクトの内容によっては、当然他部門の連携との必要になりますので、
研修の対象者だけではなく、会社全体を巻き込んでいきます。
そしてそのプロジェクトを実践、その結果報告と改善を研修の場で
行っていくのです。これをだいたい月1回位のペースで数回行っていきます。
受講対象者のスキルにもよりますが、前半部分に最低限度の知識を習得させ
演習を通じて一度でも経験させると、よりスムーズになります。
そこには、リーダーシップ、コミュニケーション、チームビルディング、プロジェクト
マネジメントなど様々な要素が盛り込まれます。
その理論を実際のプロジェクトを通じて実践していくのです。
このような内容を4?6人を1チームとして実践していくのですが、
当然ながら中には結果を出せないチームが出てきますが、反面成功する
チームもでます。この成功事例を社内で共有していけばいいのです。
また、受講者の目線を上げさせることで、自分の現在の立場より上位階層
(リーダー・管理職)の目線を身に付ける事が出来、次期リーダー、管理職の
養成の場ともなり得ます。
さらにこのプロジェクトと人事評価などを連動させていくことも効果的です。
成果主義の人事制度が見直されはじめていますが、単に成果のみを追うのではなく
プロジェクトを進めていく中で、個々のメンバーがいかにプロジェクトに意欲的に
取り組んだかを評価対象に加えていけば、面白い制度が構築されるはずです。
OJTとの連動については、教育研修対象者の上位階層の方に対して、
積極的な研修聴講を呼びかけます。
自分の部下がどういう
研修を受けて、これから何をやるのかをしっかり確認
してもらうことで、上司と部下のコミュニケーションがスムーズにいきます。
場合によっては、本来の研修前に上位階層の方々への研修趣旨説明を
行うのも有効的と考えます。
営業は日々の業務に追われ、新しいアイデアを出すところまでいきません。
であれば、それを研修でやってみようというわけです。
実践を通じて講師から様々な実践的知識を習得し、それを活かして
行動していきますので、まさに「実践力」が養われる場となるのです。
この様に教育研修とっても、対象者のまわりを効果的に巻き込み、
企業全体の活動に落とし込めれば、コスト削減の対象である教育研修が
この不況を乗り切るための起爆剤に変化するのです。