カウントダウン #1〜序章  2007年10月01日(Mon)

何よりもライヴを大切にしてきたバンド、それがLUNA SEA

終幕から7年の月日を経て、クリスマスイブにLUNA SEAが復活!彼らは音楽シーンにどんな伝説を残したバンドだったのか――。一夜限りのプレミアライヴまで、彼らの軌跡を深く深く掘り下げます!

 それは彼らを愛した人の多くが心の片隅で待ち望んでいたことだったのではないだろうか。音楽シーンに多大なる影響を与え、ジャンルを超えて数えきれないアーティストにリスペクトされ続けているLUNA SEAが7年ぶりに集結! 07年の12月24日に『GOD BLESS YOU〜One Night Dejavu〜』と題して、東京ドームで一夜限りのコンサートを行なうという衝撃的なニュースがこの夏、日本中を駆け巡った。

 そこで、『ORICON STYLE』では2度とないクリスマスイブのライヴ直前まで、LUNA SEAを大特集!バンドのヒストリーを追うと共に、彼らと関わってきた人たちのインタビューを毎週掲載!世代を超えて語り継がれ、数々のライヴが伝説と化しているバンドの本質に迫っていきたいと思う。

 プレスタートとなる今回は、LUNA SEAのプロフィールを早足で紹介しよう。メンバーはRYUICHI(Vo)、SUGIZO(G,Violin)、INORAN(G)、J(B)、真矢(Dr)の5人。89年に結成した彼らは町田のライヴハウス、『The Play House』を拠点に活動を開始し、精力的にライヴを行なうことで動員を増やしていく。そんな中でXと出会い、YOSHIKIの主宰するエクスタシーレコードから91年に1stアルバム『LUNA SEA』をリリース。この年の年末には日本青年館2daysを成功させ、翌年92年5月に2ndアルバム『IMAGE』で満を持してのメジャーデビューを飾る。満を持してと表現したのは、彼らがメジャーへの道を簡単に選ばなかったからだ。ロックバンドの原点であり、生命線であるライヴで戦えるバンドになるために彼らのインディーズ時代は存在した。

 1年に3度もライヴハウスツアーを行ない、レコード会社からの誘いがあっても、自分たちが納得するまでは首を縦に振らなかった。ノンタイアップで94年にリリースした4枚目のシングル「TRUE BLUE」がオリコンランキング1位を獲得した稀有なエピソードがあるが、これもタイアップの話がなかったわけではなく、彼らのこだわりゆえ。たとえ、自分たちの曲がテレビで大量に流れても、バンドの本質が伝わらないのなら、楽曲のみで勝負したいというのが彼らの考え方だった。そのガンコなまでの楽曲とライヴに対する真摯な姿勢、5人全員がフロントマンと評された圧倒的に華やかで熱のあるステージの噂が広がらないわけはなく、95年には東京ドームでのライヴが瞬時にソールドアウトという記録を打ち立てる。

 日本武道館が台風で延期になったり、横浜アリーナが大雪に見舞われたり、10万人を動員した東京ビッグサイトでのライヴのセットが前夜の突風で倒壊するなどのエピソードで“嵐を呼ぶバンド”という異名をとったLUNA SEAだが、それもこの強烈な個性を持つ5人が生んだマジックのひとつの象徴に過ぎない。97年の活動休止(この期間に各自がソロ活動を行なう)をはさみ、00年に終幕するまでシーンを駆け抜けたバンドの幕が再び、開くときが迫ってきている。

Text/山本弘子
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