2006年12月09日

パンドラの壷

「匣(はこ)」のほうがわかりやすいのかもしれません。1896年作のジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの「パンドラ」では、「匣」です。 匣鉢(さや)とは、匣も壷もある焼き物を保護するもの。そこから同じ意味で使われているのかもしれません。

さて、ギリシャ神話の「パンドラの壷」。ご存知のように、パンドラが「決して開けてはならない」といわれていた匣を開けました。

匣は禍いが封印されていた。あけたとたんに、憎しみ、悲しみ、疫病、悪意、嘘、疑い、争い、嫉妬、災害、暴力など、ありとあらゆる禍いがあらわれたのです。

ゼウスに背き、命を引き換えに人間に火種を与えたプロメテウス。それでも、神ゼウスの怒りはおさまらない。人類に災いをもたらすために、「女性」というものを泥から創りあげたのです。そして「好奇心」というものを与えて。

それがパンドラ。

パンドラは亡くなったプロメテウスの弟の妻となります。プロメテウスが残した「決して開けてはならない匣」を前に、パンドラの好奇心が開けてしまう。


ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 「パンドラの箱」(部分) 1896年 個人所蔵

パンドラが慌てて閉めようとしたときに、「希望(盲目)」が飛び出してきます。たったひとつ匣に残ったのは、「未来視の災い(これから起こることを全て知る絶望)」だったのです。

さて、とうとう1年最後の月となりましたね。開けなければよかった匣を開けた方は、来年に希望を託し、開けなかった方は、盲目という乱されない精神を継続されてください。

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ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス パンドラの箱 1897年 個人所蔵
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レスありがとう。詳細はこれです(人・ω・)$ http://www.64n.co/
Posted by 男なら at 2012年01月29日 16:13