単にその保護者を責めたり罰したりして解決するようなものではありません。
育児放棄による子供の負傷や疾病もしくは死亡は後を絶ちませんが、
それらの事件の背景・理由を見てゆくと、保護者を取り巻く環境に様々な問題があることに気づきます。
育児放棄が起こる場合、その保護者が社会的・家庭的に孤立していることもよくあります。もし子供の面倒を複数の人で見られる体制が整っているなら、たとえ面倒を見る側の一人が何らかの理由でその役割を果たせなくなっても、それ以外の人がサポートできます。育児放棄は核家族化ひいては離婚率の高さとも無縁ではないのです。
また、地域社会のつながりの希薄さも理由の一つです。
かつては育児放棄があったとしても、近所の人がそれに気づいて何らかの対策を講じるケースも少なくありませんでした。しかし現代では、育児放棄が事件化するまで誰も何もしなかったというケースも目立ちます。
本来育児は、一人で行うものではありません。
多くの場合は母親一人に負担が集中しがちな育児ではありますが、育児放棄の解決のためには、家族ぐるみ、地域ぐるみで育児に関わろうという姿勢がまず必要だと言えるでしょう。
