♪ジャーナリスト/ライター 青木 優のブログ・コラムです!                                                  ただいま7才の娘の子育てに参加しながら働く父親です。                                                ここでは、古今洋邦のミュージシャンたちの育児観・子ども観について語りまくっております♪                         通称「コソロック」!!  リンクフリーですので、よろしくっ☆                                               ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   Twitterでは you_aoki


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THE YOUTH@ / 青春を唄う子だくさんバンドにインタビュー!  2008年12月04日(Thu)

温暖化のせいか意外にあたたかいとはいえ、
さすがに12月、そこそこ冷えてます。
なのに子どもらは、ほんとーに元気!
保育園に迎えに行くと、みんな薄着で裸足で……
そうそう、小さい時ってこうだったもんね。

そんで僕の顔見ると
「ホノちゃーん!」と呼びに行ってくれます。
子どもたちにめいっぱい微笑みかけられると、
こっちも自然に笑顔になりますね。
子どもはほんとにいろんなことを教えてくれるなあ。

それにひきかえ、大人は……ついつい厚着してるよね。
心や志が厚着にならぬようにしたいものです(なんてね)。


子どもといえば、日曜に椎名林檎のデビュー10周年ライヴ
<(生)林檎博’08>に行ったんですけど、
この中で彼女の子ども時代の映像を
なんと息子さんがナレーターとなって
紹介するシーンがありました。
もう7才になってるんですねー。
で、コンサート自体、ほんと面白かった。
超豪華オーケストラに総勢100人の阿波踊りダンサー。
そして、ひさびさに過激で刺激的な林檎ちゃんだった。
台所に立ち、包丁でリンゴ裁きの「浴室」とかね!
やはり彼女の歌には、
高級さと娼婦性とが野蛮に共存している。
もう何年ぶりかにドギマギしました。
デビューから10周年で、彼女は30歳になったとのこと。


で、昨日は東京ドームで
沢田研二の<人間60年・ジュリー祭り>でした。
こちらは還暦、60歳記念公演で、
デビューから数えると……なんと42年目!
午後3時に始まり、夜9時42分まで、
25分の休憩をはさんだだけの超長尺ライヴ。
いやいや、すごかったですよ、ジュリー。
若者たちは負けていてはいけませんね。

まあ長年のジュリーマニアとしては
Co-colo時代(86〜89年)からの選曲が1曲だけなのが
あら?という感じでしたけど。

この沢田研二のライヴのことは今朝こちら(↓)で
書きましたわ(ふたつの記事は同内容です)。


<ORICON STYLE 12月4日の記事
 還暦・沢田研二、壮絶6時間42分ドーム公演
 80曲目は 「愛まで待てない」>



<Yahoo!ニュース 12月4日の記事
 還暦・沢田研二、壮絶6時間42分ドーム公演
 80曲目は 「愛まで待てない」>



林檎ちゃんもジュリーも過去、思い入れとともに
インタビューしたことを思い出しつつ、感無量でしたよー。
これまた<ひさびさ>の多い今年らしい傾向です。

でも洋楽ライヴも観たい……。
MGMTとフレンドリー・ファイアーズが観れないのは残念!


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さてさて、今回と次回ですが、
仙台在住のバンド、THE YOUTHについて書きます!

で、実はこれはこのコソロックが始まって以来、
初めて独自の取材ものになるんですよ。
ここで書き始めて、もう2年4ヵ月が経ったんですが
……あ、ご愛顧ありがとうございます!
今まで紹介してきたたくさんのミュージシャンたちの
育児にまつわる発言は、
そのインタビュアーは僕だったり、あるいは
他のジャーナリストの取材からの引用だったりするものの、
そのどれもがすでに別の媒体で発表済みのものでした。

それが今回のTHE YOUTHは違います。
コソロック初のオリジナル・インタビューとなります。
ということで、いろいろと面白い、興味深い、
いい話をたくさん聞いて来ましたよー!

で、何でこのバンドを取り上げようと思ったかというと、
THE YOUTHは
全員27歳の4人の男子たちで構成されてるんですが、
なんと実は……子だくさんバンドなんです(笑)。
それでは最初にこのバンドについての紹介を
ちょっとだけしておきます。

THE YOUTHは仙台在住のロック・バンドで、
名前に<若さ>を掲げているだけに、とても青春的な、
青さみなぎる叙情性をたたえた
メロディアスなギター・ロックを奏でています。

というのは、2002年、
彼らがメジャー・デビューをした時から
僕が抱いていたイメージです。
ただし、当時のバンド名の表記は
すべてが小文字の<the youth>でした。

現在はそれが大文字のTHE YOUTHとなり、
昨日3日にひさびさのニュー・アルバム
『Rain the Rainbow』をリリースしたところです。


Rain the Rainbow



メンバーは次の4人です。

中村維俊(なかむら まさとし/ヴォーカル)
三井律郎(みつい りつお/ギター)
守谷悟(もりや さとる/ベース)
相澤大樹(あいざわ ひろき/ドラムス)


THE YOUTHアー写.jpg

左から守谷、三井、中村、相澤のTHE YOUTH


このうち三井さんはLOST IN TIMEのサポート、
相澤さんはSION & The Cat Scratch Comboの
メンバーとして活動しているのを
ご存じの方もいるかもですね。

それから、そう、ヴォーカルの中村さんは
俳優にして歌手のあの中村雅俊とまったく同じ読み!
しかも出身も同じ宮城県なんですねー。


ま、それはさておき。


そもそも僕がこのバンドのことを知った6年前、
ヴォーカルの中村さんが、まだ若いというのに
すでに父親の立場であることは耳にしていました。
それが今やさらに増員し(笑)、彼の子どもは4人。
そしてドラムの相澤さんも2人の子持ちなんです!

そのバンドに、
あえて子持ちロッカーとしての心情を聞きに、
インタビューに行ってまいりました。
僕は彼らとは、これが初対面です。


で、なにぶんこういう企画意図の取材なので、
話は子どもがいる中村さんと相澤さんのふたりのことが
中心になっています。
ですが、
三井さん&守谷さんの独身チームも同席してくれたので、
会話に時おり参加してくれています。


まずはヴォーカルの中村さんについてです。
なんと彼は18歳の誕生日に結婚してしまった早婚男子!
そう、まだ高校生の時のことです。

そして2000年には長男が誕生し、
高卒直後にもうパパになったというわけです。
その頃はもうこのバンドをやっていたのですが、
もちろん、まだアマチュアですよ。


で、そこで思うのは、バンドをやってる10代の男の子が
その一方で家庭の長であったということ。
その状況については、どう思っていたんだろう?


中村「僕は、音楽と生活は
まったく別ものとして考えていたので……。
若かったのか何なのか、わかんないですけど。
だから子どもがいるからどうとか、結婚してるからどうとか、
そんなの音楽と関係ねえだろ、と思ってました。
それはすごく覚えてますね、今でも



当時の彼のことを、独身組のふたりに聞いてみた。


守屋「俺、(中村とは)高校2年生で
仲良くなったんですけど、
その時にもう同棲してるんですよ。
けっこう毎日のように遊んでたんですけど、
そこに行けばカミさんもいるんで。
そん時は結婚生活がどうのって感じじゃなかったですね



三井「僕が入った時には
(中村の)長男が生まれた直後ぐらいだったんですけど、
全然、普通でしたね。
たぶん奥さんがしっかりしてるから(笑)。
そのあとも<中村=子どもがいる>っていうのがあるから。
で、(子どもが増えたのも)徐々にだから、
そんなに、ねえ?



中村「ただ、子どもたちが全員集まった時はすごいですよ。
子どもたち全員、車に乗って
俺を迎えに来てくれることがあるんですけど、
『猿の惑星』みたい



三井「サファリパークだよね(笑)


猿の惑星?
サファリパーク?


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どっちにしても動物系か〜?


なんでも中村さん、当時は彼女(今の奥さんね)との結婚は
とっくに決心していて、
でも男性が入籍するには18歳にならないとダメなので、
その誕生日に速攻で婚姻届を出したのだとか……。
この晩婚時代に、なんという人だ。

そして以後、彼の一家は、次男、三男と
次々に子宝に恵まれました。
そして去年生まれた第四子は待望の女の子だったとか。
おめでとうございます!
この少子化時代に、なんという家庭だ。


だけど、こうして家庭を築きながらのバンド活動に対し、
当たり前のこととして見てくれない人もいたようだ。


中村「やっぱ周りの人たちには、
『アンタもう子どもがいて結婚もしてんのに、
何そんなバンドなんかやってんの?』とか
『遊んでる!』とか『どうせ家が裕福なんだろ』とか、
ありがたくも、そういうお言葉をいただきましたけど(笑)。
僕は<じゃあ子どもいたら音楽やっちゃダメなのか?>
という考えの人間なんですよ。

いたってできるもんはできるし、やろうと思えばやれるし。
それを言われれば言われるほど
<絶対に見せてやる!>って気持ちもあったんですよ。
だから全然、苦とも思わなかったし、
むしろ<家に帰ると待っててくれてる人が
ひとり増えてる!>とか、
そういうふうな視点でしか考えてなかったというか。
それはみんなよりも、僕は心強いと思ってましたね



――あと、どうしても周りの若い子たちは
 青春ぽいノリでバンドやってるわけでしょ?
 それと異質な感じはなかったんですか。



中村「たぶん考え方が、もともとちょっと違ってたんですね。
僕らがバンド組んだ当初って、
<絶対にうまくなきゃプロになれない!>っていう思いが
ものすごく強くって



三井「超ストイックだったよね?
打ち上げに出ないで、その日に撮った映像を
みんなでずっと観て反省会、みたいな。
もともと周りと楽しんでるって感じじゃないもんね



中村「うん、そういう音楽の始まり方をしてるんで。
そん中でバンドを楽しんでるっていうイメージでしたね



うーん、当時の彼らは、歌そのものは青春的なのに、
姿勢は青臭いだけのものじゃなかったって
ことなのだろうか。

とはいえ、当初はプロでもないわけだから、
生活のためには生活費を稼がないといけなかった。


中村「働いてましたね。
うち、大工なんですけど、
自分の家の手伝いもしてましたし、
大樹くん(相澤)の実家のほうで
働かせてもらったこともありましたし



相澤「建設業ですね


――力仕事なんだ?
 中村さん、そんな体格良さそうじゃないのに。



中村「(笑)はい。
ほかにもいろんなバイト、いっぱいしましたね。
それでまあ生計は立ててた感じでした。
と言っても10代だったんで……まあ今思うと、
甘いところはたくさんあったなと思うんですけど



さて、もうひとりのパパであるドラムの相澤さんは
2002年に結婚。
その年に長女、次女が相次いで誕生しています。
学年違うけど、同年生まれなんですよ!
これもまたすごいですねー。


相澤「生まれる前……腹おっきくしてる時は、
<音楽やって子ども連れて歩いてたら
カッコいいよなあ>って思ってました。
なんか、あるでしょう?



中村「あるあるある。
<僕のパパはミュージシャン>みたいな(笑)



相澤「まあ、それはそのあと覆されるんだけど(笑)。
なんか最初は<華やかなもんじゃないのかな>
みたいなイメージはありましたね。
だから、とくに抵抗はありませんでした



というわけで、メンバーが20代前半にして
早々にパパふたりが在籍することになったthe youth。

そして彼らの志は実り、
2002年にEMIからメジャー・デビューを果たします。
そこでは活発なリリースと活動をくり広げ、
翌2003年の秋には1stアルバム『BORN!』を発表しました。


BORN!


ここでは「青春時代」「泥の道」といった、
若さゆえの感情が詰まった曲が際立っています。


で、僕が今回
このアルバムを見直していて目が留まったのは、
CDに付属していたブックレット。
当時の彼らの写真がたくさん載っているこの冊子の中に、
中村さんと、そのお子さんの姿もあるのです。



THE YOUTH 1.jpg
ギターを弾く中村さんのそばには小さなお子さんギター


中村「これは長男ですね。
1才とかの頃ですね、ほんとに



THE YOUTH 2.jpg

こちらはダイニングで一緒にギター弾いてます。
つか、そのそばには結婚式の写真があって、
さらには全裸の写真まで……どういうバンドだったんだ君らはワーイ


そしてこのデビュー・アルバムには、その名もズバリ
「我が子へと」という歌があります。
まさに子どもを思う愛情にあふれた曲なんです。


中村「(歌詞を見ながら)……懐かしいですね
……これはもう長男に書いた歌ですね。
ほんと、1才、2才ぐらいの時に書いた歌ですね



――今この歌詞を自分で読んでどう思いますか?


中村「いや、でも変わんないですよ。
やっぱ気持ちは



三井「最近も演ったもんね


中村「やっぱりバンドをやってくうちに
自分とはちょっとかけ離れていってしまう曲というのが
何曲か過去の歌にはあって。
でも<我が子へと>に全然その感じがないのは、
いまだにちゃんと子どもが、まあ4人もいて、
スクスクと育ってくれてるからで。
こうして歌詞を読んでも、
今でも言いたいことは変わんないだろうなと思いますね



そしてこの「我が子へと」の歌詞の中には、
こんな一節があります。


「教えることなんて何もない
お前の人生は俺のものじゃない
恥じないように生きてゆけばそれでいい。」



中村「僕のお父さんがこういうことを言う親父なんですよ。
うちの大工の仕事、ほんとは僕が継ぐはずだったんです。
うちは頑固親父なんで、酒呑んだりして、
すげえ怖い親父だったんですよね。
で、まあ俺が高校卒業するあたりに、
こういうことをボソッと言ったんですよ。
こんなふうに『音楽やれよ』みたいな感じで
言ってくれたことが頭の中にずっと残ってて、
その時に<こうやって継がれていくんだろうな>って。
それで息子ができた時に、<たぶん自分も
息子にこういうこと言っちゃうんだろうな>と。
そういうことをそのまま歌詞にしました。
100パーリアル、みたいな(笑)。
そこが若いなっていうのも、あります(笑)



お前の人生は俺のものじゃない……か。
当時、中村さんはハタチとか21の頃。
そんな若さでここまでのことを思ってたんですねー。


しかし現実では、いいことばかりは続きません。
the youthは2004年2月発売のシングル「卒業」をもって
メジャーとの契約が切れてしまうのです。

家族を抱えた若いバンドマンが、
ついにつかんだと思ったメジャー契約の消滅……。
果たしてその時の心境は?
そして生活は……?


中村「そうですね……あの頃はヘヴィでしたね


(この項、続く)
Posted at 17:41 | THE YOUTH 27歳で子ども4人 | この記事のURL | Clip!! | コメント(0) | トラックバック(0)

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青木 優 プロフィール

★<あおき・ゆう> 1966年、島根県雲南市(旧・大原郡)生まれ。

★1994年より音楽ライター/ジャーナリストの仕事につく。
 洋邦のロックを中心に、インタビューやレビュー、ライヴ・レポの執筆といった仕事はもちろん、音楽シーンの考察、対談および座談会の司会役もこなす。
 たまにラジオに、ごくたまにテレビにも出演。
 DJもやりますよ。

★現在の主な執筆誌は「テレビブロス」「音楽と人」「ぴあ」「WHAT’S IN?」「MARQUEE」「オリコBiZ」などなど。webでもちょこちょこ仕事してます。

★東京都文京区にて、カミさん(妻)、そして2003年秋に生まれた長女ホノと3人暮らし。

★そしてそして06年夏、かねてからアイディアをあたためてきたこのブログ・コラム「子育てロック」をスタートさせることができました。
 07年4月には親子でNHK総合テレビの番組『パパサウルス』に出演。そのほか、当<コソロック>への反響、じわじわといただいておりまする♪
 みなさん、ありがとうございます! どんどこ書きますので、どんどこ読んで、どんどこツッコんでやってください!

★Twitterは → you_aoki
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