| 堀込高樹(キリンジ)@ / シニカルでブラックでエロでロマンなパパ像を 2006年09月21日(Thu) |
うっす。まずは告知から!
恵比寿のバー、THE FooTNiKにて、
再びDJをすることになりました。
10月3日(火)の夜です。
今回も遅くならないうちに終わります。
さーて。
DJ青木優、このまま恒例化するか?
またCD棚をひっくり返さんとな〜。
んーとね。僕とカミさんはこの一週間、
ホノのものっっっっっすごい泣き声に、
とにかく泣かされました。
何かあったり機嫌が良くないと
すぐに泣く子で(僕もだったけど)、
その激しさ、うるささ、しつこさは
間違いなく破格なのですが、
今回はそれが何倍にもふくれ上がったすさまじさ!
風邪ひいて薬を服用したこともあったのでしょうが、
連日連夜、
抱っこしても何か飲ませたり
食べさせたりしても昼寝させても
デカい泣き声が止まらず、静まらず、収まらず。
これにつき合い続けてるカミさんは毎日もうグッタリ。
そして涙目。
僕も仕事に集中しきれず、中断ばかり。
みんな疲弊しました。
ほんと、昼間ずーっと泣き声を耳にしてると
こっちの気が狂いそうで、
「いま会議をしているどこかのオフィスに
この子を解き放ったら
メチャクチャになるだろうな」などと
意味不明の妄想までしてしまう。
いやー……子育ては厳しいわ。
まるで修行だわ、こりゃ。
自分の子に対してひどい仕打ちをする親が
よく報道されるけど、
状況が状況なら、そうなるのもわからなくはないです。
マジで。
このことについては、
いつか取り上げようと思ってますけど。
で。こんな育児のハードさについて、
きっと彼もわかってくれるんじゃないかな?と思いつつ。
今日はキリンジの堀込高樹さんについて
書かせてもらいます。
この人もパパさんなのですね〜。 |
高樹さんは兄弟バンドのキリンジのお兄さんのほうで、
現在37歳。
「メガネをかけてるほう」「大きいほう」でも
区別されてる模様。
彼が父親であることは
『TV Bros.』の連載を読んで知りました。
兄弟ふたりのリレー形式によるこのコラム、面白いです!
これを単行本化した『あの世で罰を受けるほど』に
収録されているエピソードから、
パパとしての高樹さんの姿が少しだけ見えてきます。
(ちなみに僕は本書で
一番最初のインタビューをさせてもらってます)
 あの世で罰を受けるほど - 作者: キリンジ
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2005/12/07
- メディア: 単行本
『あの世で罰を受けるほど』(2005年 ぴあ)
題名はアルバム『3』(2000年)収録の弟・泰行さん作の曲名から
高樹さんの文章にお子さんの話が出てくるのは
本書の後半、04年の2月に書かれたネタのあたりから。
産まれたのは03年の暮れらしく、
てことは、うちのホノと近いね。
ただ、出産報告でもある「珍味」と題されたこの回、
いきなりエグい。
なんとここで触れられているのは
出産の際の母体の胎盤
(お腹の中で赤ちゃんが包まれてる膜ね)を
食べてしまうことへの関心なのだ!
出産に立ち会いながらも、
残念ながら未遂に終わったようですが。
ところはそののち、
意外なことに子どもネタはしばらく出てこず、
次に書かれるのがなんと1年2ヵ月後のこと。
子どもが小さい時期の育児は劇的なことの連続なので、
書けそうなネタはいくらでもあったはずなのに、
何でだろう?
僕は、アーティスト・堀込高樹が
父親としての表情を
公にどれだけ見せていいかというスタンスを
決めかねていたのではと予測するのだけど。
違うかな〜?
で、そのひさびさの父親としてのネタは
「バリアフリー考」。
ベビーカーでの外出がなかなか大変という話です。
同感!
バリアフリーは
老人や障がい者のためだけではないのだよ。
彼いわく「エレベータのない駅が多くて困る」。
そうそう!
なのにエスカレーターでも、
危ないからベビーカーを乗せないよう
注意書きがあるところも多いすね
(それでもみんな乗せますが)。
どこの家庭も車持ってるってわけじゃないのにさー。
で、ですよ。
まだちゃんと歩けない子を連れてて、
もしエレベーターもなく、エスカレーターもない、
もしくは使用不可という建物だと、
どうやって違う階に移動するか?
そう。
ベビーカーをかついで
階段を昇降しないといけないんですよ。
しかもその時、子どもも一緒にいるんだよ!
(当たり前だけど)。
これが、も〜……超しんどい!!
子どもを乗せたまま
ベビーカーの手元と下部をそれぞれ持って、
斜めった体勢になりながら、
自分の足元と正面に注意しつつ、
そして子どもの状態も気にしつつ、階段を登る。
もしくは降りる……。
めーちゃくちゃツラいです!
重いです!
長い階段なんか地獄!!
男の僕でも大変だから、女性だとどうかと思う。
全世界のお母さんたち。
ホントご苦労さまです。
でもこういう苦労はずいぶん昔からあったはずなので、
エレベーターもエスカレーターも
今より少ない時代のお母さんたちは
もっともっと大変だったのだろうなと思います。
しかし高樹さんはこのコラムで
「ベビーカーでの外出はしんどい」と
ストレートに書いているわけではなく、
もっと深みのある(?)展開を見せている。
ぜひご一読を。
その他、彼の書いた子どもネタでは、
笑うしかない「断乳騒動」、
育児参加ぶりがうかがえる「家事」など、
それぞれにいい味出してます。
断乳といえば。
うちのカミさんの友人の息子は3才まで断乳できず、
ママがやめさせようとしたら「イヤだ!」と激しくダダをこね、
壁に頭を何度も打ち付ける壮絶な反発を行ったという。
結局そこで断念したママは
4才まで母乳を与え続ける羽目になり、
息子は現在もどうしようもない甘えん坊に育ち中だとか。
ぷぷー。
<注記/この部分(↑)の表現について、
翌日分の本文にておわびしております。
どうもすみません!>
話を戻しまして。
この高樹さんのコラムの中には、
自宅に制作用の作業場があることが綴られている。
また、別方面から、高樹さんの楽曲のデモテープに
子どもの泣き声が入っているという話も聞いたことがある。
こうなると「うわー、同士!」とか思うなあ。
勝手に。
家族と同じ屋根の下に仕事場があると
子どもが調子悪い時とか、えらいこっちゃでしょう。
僕、この回でもちょっと書きましたけどね。
(音楽家パパの仕事場については、
そのうちコーネリアスの話とともに書こうと思ってます)
で、こうやって高樹さんのことについて書いてる最中に、
なんとグッド・タイミング!
キリンジのアルバムが届きました。
前作から3年1ヵ月ぶりとなる新作は
『DODECAGON』(10月25日発売)。
 DODECAGON - アーティスト:
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: CD
今作のサウンドはデジタルの割合が大きく、
その中には80年代サウンドをあえて意識したものあるし、
エレクトロニカ、ハウス、
もしくはポスト・ロックの影も見える。
キリンジ・ファンはどう受け止めるでしょう?
僕は大いなる前進と解釈しましたが。
ヴォーカル、楽曲とのマッチングが
しっかり考えられてるしね。
そして高樹さんの書く曲の特徴はシニカル、
あるいはブラック。
かと思えばエロティックだったり、
ロマンチストすぎて人を愛してしまうことの
危うさを描いてたり。
中年男の悲哀がにじむ「柳のように揺れるネクタイの」、
秀逸です。
ただ、彼のパパ像にひかれた僕なんかは、
歌の世界にもそうした表情、
つまり父性だとか子どもへの視点が出てきても
面白いんじゃないかなぁという気がしている。
昨年の初ソロ・アルバム『Home Ground』でも
それはなかったしね。
 Home Ground - アーティスト: 堀込高樹,堀込高樹,河野伸
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: CD
だから、父親なんだけど、それでもシニカルでブラックで
エロもあって、しかもロマン野郎という、
これらすべてが同居しているようなリアルな曲を
いつの日かプリ〜ズ!
……む、難しいっすかね?
しかしパパであることをカミング・アウトしてるのは
偉いです。
そういうの、隠したがるアーティストがけっこう多いんでね。
えーと。次回は来日中のプライマル・スクリームの
ボビー・ギレスピーについて書こうと思っとりますっ。
青木もライヴ、見に行きますんで! |
| Posted at 05:35
| キリンジ お兄さん、奮闘
| この記事のURL | Clip!!
| コメント(3)
| トラックバック(0) |
|
| トラックバック |
この記事へのトラックバックURL http://blog.oricon.co.jp/koso-rock/tb_ping/24
|
| |
|
|
| コメントする |
|
|
コメント |
|
Posted by:redford at 2012年02月03日(Fri) 01:13
|
|
Posted by:新米ダディ at 2006年09月22日(Fri) 09:58
|
|
Posted by:つくし at 2006年09月21日(Thu) 22:41
|
|
|