まずは火災保険についての話の前に、まずはその歴史について書いていこうと思います。
歴史と言っても比較的最近のものでしょ?というイメージをもたれるかもしれませんが、その雛形となるものまで合わせれば、なんと紀元前まで遡ります。
最初に原点となった考え方は「一人のリスクをみんなに分散する」というものです。この考えに基づき、古代ギリシャの海上輸送では、嵐や海賊など予期せぬ危険に遭遇した場合、その積荷に対する損害を荷主と船主で負担するという習慣が生まれていたようです。
中世ヨーロッパには、航海が失敗したときは金融業者が積荷の代金を支払い、航海が成功したときには金融業者に手数料を支払うという仕組みが考え出され、それが海上保険に発展しました。これが保険業務の始まりとなっていったため、現在でも火災保険を扱う大手の保険会社で「〜海上」と名のつくものがありますよね。
そして近代の火災保険の始まりとなるのが、1669年のロンドン大火です。
9月1日にパン屋のかまどから燃え広がった炎は、当時木造家屋が大半を占めていたロンドン市内を4日間かけて焼き尽くしました。これを教訓に、ロンドンでは都市作りの大幅な改革が行われると同時に、ついに1681年には世界初の火災保険が誕生します。これは過去の火事の発生率と現在の建物数から料金を設定したりするなど、近代的な火災保険の原型となりました。ここからさらに産業革命の波とともに需要が急速に増えるに従い広まっていき、各地に多くの火災保険の会社が設立されていきました。
日本での歴史も同様に海での貿易から始まり、そこから火災保険も登場しました。
16世紀の朱印船貿易の際には、海難事故の危険が高かったために保険制度が広まっていきました。近代的な制度は、幕末から明治維新にかけて外国から入ってきて、1878年の海上保険に始まり、1887年に火災保険が誕生しました。
このようにはるか昔から人々は災害という、人間がとうてい太刀打ちすることができない存在に恐怖していました。特に火災というものに対しては、この絶対的な脅威におびえると同時に、それによって引き起こされる悲しみや、どうすることもできない人間の弱さを克服する手段として
火災保険が生まれたのですね。
自然界という強大な存在に対して、あまりにも脆弱だった人類が考え出した知恵、それが火災保険なんです。
うーん、壮大でなかなかおもしろいですねw
少し書いてみるつもりがついつい白熱して時間が経つのも忘れてしまいましたw