| 体験!携帯ダウンロードミュージック(前編) |
この夏、“携帯電話で音楽を聴く生活”を体験
『オリジナルコンフィデンス』誌(オリコン発行)の8月7日号に「06上半期ヒット・チャート徹底比較“デジタルとパッケージの相関は見い出せるか”」という特集がありました。データから読み解いた結論を言っちゃうと「市場規模としてはまだCDが主流、しかしこの一年でダウンロードが急速に伸びている」これが現状デス。でもこれってスッゲェ“あらすじ”だぜ…。ポイントはこの状況をどう受け止めて、我々の作品作りに生かすか?ということです。
確かにダウンロードしたお気に入りの楽曲を着メロに使っている人はたくさんいますね。でも読者の皆さんの中には「携帯電話からヘッドフォンを通して聴く」というリスニング環境をイメージできない人が多いのではないかな。もちろん僕も未体験ゾーンです。こんなにも頻繁に「CDかダウンロードか?」の論議を重ねている僕ら作り手が、ユーザーの音楽環境をデータでしか判断していないって何だかおかしくない? というわけで、食わず嫌いはいけません。亀田はこの夏、“携帯電話で音楽を聴く生活”を試してみました。
試してみたのは「レコ直」のサイト。僕が毎週見ているオリコンのチャートとは若干の隔たりがあるようです。チャート上でゲットしたいアーティスト&曲名をクリック。今回は、音質のチェックも兼ねて自分のワークスの中から、スピッツの「魔法のコトバ」を選んでみました。
次に、聴きたいコンテンツの内容「着うた/着うたフル/着ムービー」などを選択。いろいろあるのねー。う〜ん…ここは奮発して着うた(\105)と着うたフル(\315)の両方をダウンロード。
「着うた」の「魔法のコトバ」は44秒バージョン。これは1番サビで始まって、2番のAメロに入ったところでF.O.されます。「え?これだけしか聴いてもらえないの?」と、作り手としてはちょっとビミョーな気持ち。これは、まさに「試聴機」の感覚ですね。一方「着うたフル」ならフルコーラス聴けるので、携帯をプレーヤーとして使うのならば、僕なら「着うたフル」にする。ところで、「携帯で見るPVはいかに?」と思い、今度はBONNIE PINKの「A Perfect Sky」を同じ要領でダウンロード。こちらは15秒で(\210)なり。
現代人のアイデンティティー欲をしっかりと満たす携帯端末
僕の携帯は画面が大きいのがウリなんだけど、PVを楽しむにはさすがに小さく、また画像も正直粗いです。15秒というサイズと相まって、こちらはTVスポットを見ている感覚です。試聴機&TVスポット…はは〜ん、こうやって考えると、「携帯端末ダウンロードミュージックは、アルバムを売るためのワンコイン投入型プロモーションツールである」という図式がほんのり見えてきますね。
また、カタログ選びを上位ランキングから入っていくシステムは、「流行りもの好き」のユーザーには便利かも。でも、掘り下げて枝葉まで入っていくような音楽ツウの貴兄は違和感を覚えるでしょう。そして、結果生まれてくるのが勝ち組と負け組の断層です。これでは売れているものを中心に繰り広げられるカーストからますます逃れられなくなりそうです。
肝心の音質ですが、携帯にヘッドフォン直結で聴いている限りはフツーに楽しめます。だって呑みの席で、写メールの写真を「画像が粗い」からといって撮らない人はいないでしょう?それと同じ原理。お気に入りを瞬間でゲットできる“スピード性”、手軽に持ち運べる“ポータブル性”、はてまた、お気に入りを第三者にアピールできる“アクセサリー性”。携帯端末の持つこの三つの特性が、現代人のアイデンティティー欲をしっかりと満たしてくれるんですね。
次回は、ダウンロードミュージックの浸透が、我々の制作現場にどのような影響をもたらしているかをつぶさにレポート。では!
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| Posted at 16:11
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