数々の羽ばたき機のスケッチ(ヘリコプターのようなものも含めて)を残したが、
いずれも模型による実験も行われず、航空の進歩には何ら影響を与える事がなかった。
現在の飛行機の概念を最初に考案したのはイギリスのジョージ・ケイレーである。
彼は鳥の飛行を観察し、鳥の羽根の初列風切り羽が推力(前に進む力)を発生させていることを知り、
揚力(浮く力)と別に推進力を発生させる装置をつけて操縦するという、
飛行機の原形になるアイデアを1799年に小さな銀盤に彫り込んだ。
推進力に櫂状のものを使うなど、そのもの自体は非現実的であったが、
浮揚と推進と操縦を別々のものとしてとらえた当時としては画期的なアイデアだった。
そして1849年、「フライヤー」と名付けられた世界最初の複葉グライダーで、
数回の飛行実験をして10才くらいの少年を乗せて数m地面を離れて浮上した。
これが人類最初の重航空機(空気より重い航空機)による飛行となる。
その後1853年に「ニュー・フライヤー」と名付けたグライダー(推進用に櫂状の羽ばたき装置付き)を完成させ、丘の斜面をグライダーは約150mほど滑空した。
その御者が最初に叫んだ言葉は「私の仕事は馬車を駆る事で、空を飛ぶことではありません」だった。
飛行機を完成させるまでにはやっぱり様々な苦労があってこそだと思う。
そこまで、たどり着くのに一体どれだけの犠牲があったかは計り知れない。