※松戸の坂川。私はこんな風景が大好きです。ちなみに本文とは全く関係はございません。
いんやあ、今年に入ってからも目まぐるしい!
私が手がけている色んなプロジェクトをエピーソードまじりで紹介したいところなんですが、
そのほとんどは機密事項です。
そりゃそうですね。
発売前の製品情報等をこのブログで紹介するわけにはいきません。
産業スパイなんかに情報を読まれたら私どものクライアントに迷惑がかかります。
ブログで紹介できることって意外と少ないものですね。
でも、過去の仕事の内容ならいくらでも紹介できそうです。
今後、仕事上の面白エピソードもたくさん紹介していきますね。
では、今日はその一つを紹介します。
数年前ですが、とある中堅の広告代理店からCM制作の依頼がありました。
そのCMは(詳しい事はいえませんが)カーチェイスを中心とする海外タイトルの、プレステ用ゲームソフトの日本版でした。
広告代理店の担当者とともにクライアントであるゲームメーカーまでオリエンテーションを聞きに行きました。
クライアントの要望は以下の通りでした。
1.生のカーチェイス映像を使ったCMにしてほしい
2.発売は今から一ヶ月後
なぬ?!!!!????
2が大問題です。
今から発売一ヶ月後というと少なくともスポットCMの出稿枠を確保しなければなりません。
これは広告代理店は大変なことになる!!!
と思ったんですが、実はこのCM枠は以前から確保されていたんです。
これは同社の違う商品タイトル用のCM枠だったんです。
この商品の販促を取りやめて、前段の新発売するゲームCMに差し替えたいとの事。
ちょっと一安心…、いやいやそんなことない!
CM制作の時間がありません。
テレビ局にCMのテープを持ち込むのはオンエアーの約2週間前です。
しかも、その時はお盆前です。
逆算するとCMの制作可能日数は10日間を切っていたのです!
まだここでは動じません。
私はCMを3日で作ったことがあります。
問題なのはカーチェイスシーン。
撮影する時間は全くありません。
そのため海外のライブラリー素材をベースに編集して構成することをクライアントに伝えて、了承を得ました。
帰社してすぐ、アシスタント達がライブラリー素材を探しました。
ところが、ここで大問題!
海外のカーチェイスシーンはほとんど使えない事が判明したのです。
なぜか?
カーチェイスシーンはほとんどが犯罪に関する映像です。
海外では犯罪者でも人権を主張するため、CM等の使用には厳しく制限されていたのです。
あわてて、クライアントにその旨を報告。
CG等を使用した代案を提案したのです。
ところが、そのクライアント、
『本物のカーチェイスシーンじゃなきゃ、やだ!』
と、だだをこね始めました。(笑)
では、日本でカーチェイスシーンの撮影を提案しました。すると‥。
『海外のカーチェイスシーンじゃなきゃ、やだ!』
えええええ!!!!
完全、無茶振りです。(笑)
さあて、困りました。
代理店担当者はクライアントと私の顔色を見ながら、あたふたしています。
「できません…」ていうのはカンタンです。
でも、このクライアントの希望をなんとかかなえられないか、その時思慮しました。
そうして私の中に“ある”答えがでてきたのです。
「では、シャチョー(最後はクライアントのシャチョーもでてきた)、私は、これからアメリカに行ってきます。
アメリカで本物のカーチェイスシーンを撮影してまいります。」
クライアントも広告代理店も、そこのいた会議出席者全員は一同ビックリです!
納品10日前で海外ロケ、しかもカーチェイスシーンの撮影です。
でも私に勝算があったのです。
この時までは……。
しかし、その勝算通りに事が運ぶといったら大間違いです。
次号、笑劇の海外ロケ、その一部始終を紹介します。
お楽しみに。
あしだ