2012年05月19日

松岡くんでもわかる戦略講座、その15。

ただ今、現場ラッシュです。
今日も都内某所で撮影、、、。
頑張ります。



さて、前回の続き。
(進行上の都合で)5フォース分析の具体例は後ほどにさせていただくことにして、。、
次に進みます。

第二章「環境分析」
2-3:内部資源分析


さて、外部環境(PEST等で導きだすマクロ環境や5フォースによってのミクロ環境)を調査した後は、
内部資源分析となります。
要は自社の強みや弱みを把握するのです。

孫子の兵法で有名な、「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」というものがあります。
5フォースで「敵を知り」、
内部資源分析で「己を知る」ことが必要ということになります。
内部資源分析で有名なフレームワークは、VRIOでしょうか。
http://www.ilibrary.jp/MOTtextBooks/words/StWe.html
これは、企業内部において、競争優位となる経営資源やケイパビリティを特定する際に用いるフレームワークのこと。4つの問いから構成されます。
@経済価値(value)に関する問い
A希少性(rarity)に関する問い
B模倣困難性(inimitability)に関する問い
C組織に関する問い(organization)
この4つの問いを行うと、自社の強みや弱みが見えてくるというわけです。
具体的な分析手法は様々な書物から勉強していただくにが手っ取り早いでしょう。

私はここで言いたいのは、
これらフレームワークを使用するのは良いのですが、
これらフレームワークに依存すると、大事なことを見落すかもしれないということ。

企業、製品、サービス等の資源は、
見方を変えると、思いもよらなかった強みが発見できる可能性があるからです。

例えば、
このブログでも紹介したことのある米国のシリアルを例に話します。
老舗シリアルブランド「Shreddies」は、伝統的なシリアルメーカーなのですが、そのブランドイメージが世の中にそぐわなくなり業績が低迷。
そのためマーケティングの予算もなく、商品開発もままならぬ状態で、このメーカーはピンチを迎えていました。しかし、社内のスタッフがあるアイデアを経営陣に持ち込みました。
シリアルを45度斜めにして、そのカタチがダイヤモンドに見えるからと「ダイヤモンドシュレディーズ」と命名したのです。
製品はそのまま、パッケージのみを一新しただけ。



製品はそのままなはずなのに、旧商品と新商品の食べ比べをWEBサイトで比較したり、
「ダイヤモンドシュレディーズ」を買ったはずなのに、袋に「シュレディーズ」が入っていたと、クレームが来たり、、、。企業も消費者も悪のりし、そのキャンペーンのユニークさが受けて、古くさいイメージを一新!
販促やブランディングのチェンジに成功。
沈みかけた業績を急速に回復することに成功しました。

これは一見、キャンペーン手法の成功事例に見えますが、
そもそも「シュレディーズ」自体はとても良い製品です。
その資源をありのまま再認識したからこそ、可能になった戦略だと私は考えています。

要は、どんな企業、製品、サービスも、何らかの優位な資源が隠されていると戦略家は考えなければいけないのです。フレームワークを使用して客観的な判断をしたら、「シュレディーズ」のような成功へは導けなかっでしょう。
他には、ニューバランスのシューズ「ミニマス」なんかも良い例です。
「Less is More」というコンセプトのもと、シューズから機能をできるだけ省くことで、
走りを良くする本来の機能性がシューズに生まれたとのこと。
様々な付加機能をつけなくとも、減らすことで新たな資源を見つけた一例です。
http://www.youtube.com/watch?v=ojfOF4MYeVU

このように、企業、製品、サービスの資源発掘に頭を極限まで使用する必要があるのです。

あしだ
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