2009年07月23日

エゴン・シーレ:磔刑 Crucifixion


エゴン・シーレ 磔刑 (Crucifixion) 1907年頃


エゴン・シーレのスキャンダルには、宗教、聖職者の冒涜なんてものがあった。1912年にもろもろの理由で逮捕されている。その勾留されたときに、意味深長な言葉を書き添えた水彩画などを12点描いている。油彩画「枢機卿と尼僧(愛撫)Cardinal and nun」(1912年)は、聖職者のタブーがタイトルからもわかりやすい。

この「磔刑」のタブーとはなんぞや?誰か教えてくれよー。


エゴン・シーレ 聖セバスティアヌスとしての自画像
(Selbstbildnis als Heiliger)

シーレの作品には好き嫌いが多いが、大抵はほとんど嫌いで、これはOKということが多い。

僕の好きな作品(この磔刑以)
第1位 エゴン・シーレの「抱擁(恋人同士U)The Embrace (The Loving)
第2位 「模様のあるブランケットのうえに横たわる裸の少年
第3位 横たわる女(kaoちゃんは横たわる絵が好きだと思う。他の記事を見ても)
第4位 「Black Girl 」、「右腕を伸ばし座っている裸像」
12枚もいいんだけどね。
第5位 ダナエ

シーレは自分をさまざまな姿に表わした。
行為者と観察者、聖者と自慰行為者、分身と孤独者、隠者と伊達男、囚人と死神
この本からはシーレの二役が論じられている。鏡とシーレ、自画像とシーレ,、モデルとシーレ。

16歳で自己イメージを決め付けたシーレ。才能を見出された若いシーレは、きっと自分の進む道にそれ以外の選択肢が見つけられなかったのかもしれない。大人びたシーレは実際に大人になったのだろうか。28歳の死までに。あまりにも若くして自己を決定つける才能のある人の一生は短い気がする。

ところでXAI おまえは何アップするんだよー!はやくアップしてくれ!

448pxschiele__selbstbildnis_als_hl_ ke iくん、サンキュー!

「聖セバスチャン風の自画像」は、アルノート画廊での展覧会用ポスター。シーレは矢で射抜かれているセバスチャンで登場。1914年12月31日〜1915年1月31日まで開催した。



シーレは聖者としての画家の役割として「私が存在すること、私が衰えることは、不変の価値へと置き換えられ、より熟達したさまざまな存在に対し、圧倒的な力をもたらさねばならない。たとえば、それは信ずるに足る宗教のように」と述べているってか、語っている。

2009年07月07日

ピエール・ベルジェ&サンローラン邸は美術館

今年2月にクリスティーズにて故サンローランのオークションは大盛況で幕を閉じました。

トピックは!
アンソールの作品「ピエロの失望」は、予定価格を大幅に上回り約500万ユーロで落札された。

中国流出文化財 鼠首、兎首1体1400万ユーロ、計2800万ユーロ(約34億8648万円)で落札された。

ピカソの「テーブルの上の楽器(1915年)」落札ならず。

そしてアンリ・マティス!サンローランとマティス!



マチス(HenriMatisses) のこの「キズイセンと青・ピンクの敷物」(1911)も見事に43億円で落札。これが寄付金になります。

この画像にはありませんが、マチスのこの絵の上に掛かっているのがムンクの(Edvard Munch)のこの作品。



はじめはピエール・ベルジェ&サンローランの邸宅を美術館にして、入場料を寄付したらいいのにと思ったわけです。「イヴ・サンローラン&ピエール・ベルジェ美術館」なんて、ヴィクトリア&アルバート博物館のようで。パリ市内の自宅に所蔵していた美術品など 733点もあるんだから。

でも維持費、人件費を考えると、オークションがいいよと思い直しました。年間43億円の収益をあげる美術館なんてないと思うし。



これはピエール・ベルジェ&サンローラン邸の一室の片隅です。そしてその奥の間(たぶん鏡)にもごっそり。そしてこの写真の右半分にもごっそり

この左半分にある女の子二人。テオドール ジェリコー (Theodore Gericault)の「Portrait of Alfred and Elisabeth Dedreux」です。かわいいですね。



テオドール ジェリコー は、ドラクロワの先輩。ジェリコーの代表作は実勢におきた事件を題材にした「メデューズ号の筏」ですが、筏の帆の真下でうつぶせになっている漂流者がドラクロワ。

このテオドール ジェリコー の「アルフレッド&エリザベス」の下に掛かっている絵は、ファン・グリス(JUAN GRIS )の「Le Violon」です。ごらんのとおり、彼はキュビスト。ピュトー・グループにも属するとされるけれども一線を画すと評価されることがあるといいます。



さて、もう一度ピエール・ベルジェ&サンローランの室内をじっくり見てください。あの2つのベンチチェアを。 アール・デコの作品は、ギュスターヴ・ミクローシュ(Gustave Miklos) の「palmwood-and-red-lacquer benches」もいい線いってます。

「奥の間(たぶん鏡)にもごっそり」と書きましたが、()のように鏡の前に置いているものは、コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)のMadame L.R. (Portrait de Mme L.R.)です。

2009年07月03日

Tim Burton Alice in Wonderland 2010



ジョニー・デップ(Johnny Depp)のマッドハッター(The Mad Hatter)はカルト的じゃないですか。原作ルイス・キャロルの「不思議な国のアリス」では、不思議の国の住人は、まともな事はほとんど喋らない。いやいまの日本の住人もそうなっていますが。

気狂い帽子屋は三月ウサギの庭園で「気違いのお茶会」(A Mad Tea-Party)のシーンが有名だが、今回のティム・バートンのアリスは、すこし大人になったアリスの話。

とっても面白い記事がある。このティム・バートンと写真家Leibovitz (アニー・リーボビッツ)のアリスのティーパーティのシーンを対抗させてる。さすがareiさん。その写真に扮しているマッド・ハッター、三月ウサギが著名人。さて行ってみてきてください。→Alice in Wonderland The Mad Tea Party



原作にはない赤の女王(The Red Queen)はヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter )で、彼女の母親は、こんなキャラクターに娘をしなくってもいいじゃない!と激怒するらしいが、このメイクもすごい。メイクアップアーチストには Corinne Bossu、Susan Stepanianらが。、ヘアスタイリストのPaul Mooneyなどのほかに、「special makeup effects artist 」なんていうスタッフも勢ぞろい。

そういえばジョニー・デップのハットに「10/6」のカード。キャロルの原作では、当時の帽子屋の帽子に添えられた10シリング6ペンスの売値のカード。見当たらない?



あったね。「10/6」のカード!ずいぶんゴシック調な帽子。衣装担当は誰なんだろう。調べたらコスチュームデザインは Colleen Atwood (コリーン・エイトウッド)でした。1980年代から映画衣装デザイナーとして活躍。「シザー・ハンズ」からティム・バートンと組んでるが、「シカゴ」、「SAYURI」ではアカデミー衣装デザイン賞を受賞している。



Matt Lucas扮するトゥィードルダムとトゥィードルディー は「鏡の国のアリス」に登場。 マザーグースの部分 「トゥィードルダムとトゥィードルディーが 大喧嘩を始めたわけは トゥィードルディーがトゥィードルダムの おもちゃをこわしたからだといいます そこへ酒樽のようにまるまる太った 大きなカラスがやってきました 二人はそれこそびっくり仰天 喧嘩などしてる場合じゃありません」

音楽はダニー・エルフマン(Danny Elfman)が担当、ほかのキャストはこちら。


主人公のアリス演じるミア・ワシコウスカ。17歳のアリスを演じるにはちょっとシックすぎ?

ジョン・ヘンダーソンの「ケイト・ベッキンセールinアナザーワールド/鏡の国のアリス 」では、当時20歳を越えていた彼女は7歳の役を演じていたはず。それと比べると、17歳のアリスにしては知性的。

「鏡の国のアリス」といえば、2年ぶりに更新したふ〜さん。アニー・リーボビッツの「鏡の国のアリス」アップしてました。→Alice in Wonderland



ほかのキャラクターのキャスティング
白の女王さま。「ティム・バートン アリス」よりお入りください。
しろうさぎ(The White Rabbit)にはMichael Sheen
チェシャ猫(The Cheshire Cat)にはStephen Fry
芋虫(The Caterpillar)にはAlan Rickman
ハートのジャック(Knave of Hearts)にはCrispin Glover
ジャバウォック(The Jabberwock)にはChristopher Lee
三月うさぎ(The March Hare)にはNoah Taylor

僕も最後に一枚、アニー・リーボビッツを。



Drink Me  Photo by Annie Leibovitz 
(C)yespleasemademoiselle.blogspot.com


2003年のVogue12月号の特集。このアリスは「Drink Me ワタシヲオノミ」で小さくなったアリス。アリスは ヘルムート・ランゲ(Helmut Lang )のドレスを着ている。当の本人ヘルムート・ランゲは壁から見ているというシーン。

2009年06月17日

Eesti Joonisfilm プリート・パルンの「草上の昼食」

Eesti Joonisfilm所属をしているああにメーション作家プリート・パルン。マネの「草上の昼食」のタイトルパロディ化しているエストニアのアニメーションは、官僚主義的世界に住むアナ、ジョージ、ベルタ、エドワードの4人の人物の日常をオムニバス形式で構成された、シニカルでシュールでナンセンスでブラックジョークの世界は、当時の社会主義の時代背景で描かれている。

2004年11月に、神戸アートビレッジセンターで上映されたプリート・パルン フィルム・フェスティバルでは、エストニア再独立1年後に発表された1992年「ホテル E」から2003年のカール・アンド・マリリンが作品として紹介されている。

AWN ギャラリー Priit Pärn - QuickTime Clipsから代表作を観ることができる。

2009年05月17日

Designed by James Jean, Process Recess


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