
確かにその通りだとは思った。
アクションを起こす……。
わかってはいたが、それに対してどこか躊躇している自分がいた。もっとやればいいんだ。ムチャクチャに思ったがままに。
でも、できなかった。
タイミングを見計らって、と常にオイラは考えていた。でも、今から思えば、そんなタイミングなんてどこにもなかったのだ。
それをつかむにはガムシャラになって動くしかない。まさに、“アクションを起こす”、それしかなかったのだ。
常に何かをしていなければタイミングと上手く握手することはできない。スーパーのレジ待ちと一緒だ。銀行のATMだって並ばなければ自分の順番はやって来ない。
でも、どんなに長い行列だって、頭を真っ白にして待っていれば必ず自分の順番はやって来る。そんな単純なことに当時のオイラは気づかなかった。
いや、気づこうとすらしていなかったんだと思う。本気じゃなかったんだ。それは、あれから約20年経った今だからこそわかる。
20年経たなければわからないことが世の中には存在するのだ。
ザクザクと音のする砂丘を歩く。もうすっかり日は昇り、いままでぼんやりとしていた風景がきちんと輪郭を現すようになっていた。
自分はこんな場所で必死になって何度も何度も走り続けていたんだな、と不思議な気持ちになった。